どんどん咲くフロックス
にゃつだぜ!
逗子海岸が酒禁止になって、
その分由比ヶ浜に人が溢れかえっている。
葉山はまぁ平和だけど、
はなれ岩周りで泳いでいたら、
男女10・10くらいの若者の団体がきて、
岩にあがる登り口の前で
いつまでもワチャワチャしていた。
台風12号の影響で強風、黄旗、風波も少々。
潮はきれいだけど、細かい水泡で濁り、
流れが速い。
岩まわりに大きいきれいなボーダー柄の
たぶんイサキがいてマークしてると、
潮に流されて岩にぶつかりそうになる。
小さいタナゴたちも水中で流されていた。
ボラは底の方に避難してたらしい。
一度休みたかったので、
ニシキベラ一家を眺めつつ、
登り口があくのを待ってやっと岩に上がると、
団体さんがパニックみたいになって騒いでいる。
「流れ速い!」「戻ろーぜ!」「さみー!」「ヤベー!」
はなれ岩まわりは水深2m以上ある。
来たはいいけど戻るのが怖くなってるらしい。
蒼白になって動けなくなってる男もいる。
太陽が雲に隠れると、
強い風の吹く岩の上はかなり涼しい。
団体さんは岩の中心部に固まって立っていて、
私とCのお気に入り斜面は空いてたので、
ごろんとして岩で暖をとる。
はなれ岩では今年初、フナムシ。
私とCの目線には水着女子の尻が並び、
(だらしねーケツ)
(若けりゃいいってもんじゃねーな)
岩から身を乗り出して海を見ると、
細長い、ニョロニョロした、透明感のある水色の、
ウツボの幼魚か、ヤガラの幼魚か、
初めて見る子が泳いでいた。
「C-!あそこ!」
「何だろ!初めてだ!」
「キレイ!」
ライフガードが来て蒼白男を救出。
それを見てる団体さんは、みんな笑っている(たぶん恐怖で)。
ガード「笑ってっけど連れてきたのあんた達でしょ!」
笑いはピタッと止む。
「うなぎかぁ?」
「口デカ!うなぎじゃなくない?」
「あんなの水中で会ったらコワイ!」
ガード「みんな自己責任で遊んでるんだからね!」
黙る団体。
「ウツボの稚魚じゃね?」
「あっちに行った」
「潮の流れに逆らってる」
「群いるかなぁ」
すっかりテンション下がって岩を去る団体さん。
「若気の至りだね」
「どこ大?」「R大?」「ありうる」
「あの頃は私たちもバカだったけどねー」
「一軍のバカだったけどね」
「団体行動はしなかった」
「おれは行かないって言えないんだ」
「ラインでつながってるから(ライン誤解)」
団体さんはその後、誰一人海に入らなかった。
神奈川の海ナメンナ!(瀬文風に)
泳ぐなら、お酒禁止は当たり前だ。
風が強くて、浜辺にいると砂が目に入って痛い。
次の日、耳から砂が出てきたり、
洗濯物が砂だらけになったり、
それもまたよし。夏だし、海だし。
富士山がまたくっきり。
明るいうちにお寺について、上まで。
いい風。体と外の境界がなくなる。
木々のざわめき、
ミンミン、ヒグラシ、アブラ、クマゼミ。
ツクツク練習中?
鳥居に戻ったところで、また風。
上弦前日の月、すぐ上に土星。