同じ美術展に3回行ったのは初めて。
チケットを貰えたし、たまたま誘いも重なった、
ってのもあるけど、何度行っても最高に刺激的で面白いピカソ展。
いいなあ、パリに住んでる人は。
ロメールの映画であったな、パリに住んでる女の子が、
毎日美術館に歩いて行って、ピカソの絵を眺めるの。
たしか帽子をかぶった女の絵。
Iくんの仕事の都合で朝イチ。
10時すぎに家出て、池尻の駅のホームで待ち合わせ。
黒いスーツに黒いサングラスに黒いマフラー、
銀のアタッシュケースでビシッときめていた。
地下鉄を出ると雲ひとつないいい天気。冬の太陽。
お寺の前にピンク色「ピカソ通り~身体とエロス~」の旗。
青いアクロバットの絵、
石を投げる女のアナトミーの絵、
マリー・テレーズのピンクな身体の絵など。
線画も、実物の筆致の滑らかさは印刷とは全然違う…。
Iくんは途中で絵にやられてため息ばかりついてた。
牛が女を襲う暴力的な一連の絵の後の、
途中の吹き抜けになったホールの休憩所で、
ぐったりして私にもたれかかった。
「欲望の塊みたいな人だから」
その時点でそんななのに、まだ教皇の連作が!!
私は3度目だけあって、
次に何がくるからわかってたので余裕があった。
美術館を出ると、すぐに手を握ってため息とともに「危険だ」。
公園は、紅葉が少しだけ残っていた。
とりまきを5人くらいつれて、
「先生」と呼ばれている初老の着物の男がずっと近くで絵をみてて、
若くていけめんな男二人がよりそうように付いて回っていた。
タクシーで丸ビルへ。
Iくんが仕事前でお酒は飲めないので、すいてる天ぷらの店へ。
出来杉くんなIくん、天ぷら食べて「多少落ち着いたよ」
天ぷら屋の板前さんは、
最初の5年は大根おろしばかりで、
おろし方によって水分の具合が変わる、
でも型というものはなくて、皆違うやり方でやる、とかそんな話。
東京駅で別れて、私は美容院の予約を入れて毛づくろい。
毛づくろいをすればどんな気分もだいたい落ち着く、
というのは猫たちが教えてくれたこと。
表参道をぶらぶらしながらドトールで一服、カットとカラーリング。
頭をごしごし洗ってもらって、マッサージされてるううちに、煩悩が和らいだ。
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