赤城農水大臣の閣議後の記者会見を昨日(07.7.18)昼のTBSでやっていた。伝えていたのは事務所費問題ではなく、顔に貼ってある二つの絆創膏についてだった。一つは左額の髪の生え際に、生え際に沿って斜めに3センチ角程のガーゼを挟んで太目の茶色のバンドエイド型の絆創膏が貼ってあり、さらに左目下に生え際よりもさらに大きな片頬が隠れるくらいの大きさのガーゼを当てて、左右斜めに二枚の白い半透明のテープを貼って押さえているといった異様な感じだった。
日本の記者「顔のキズなんですけど、暴漢に襲われたりなんかとか、そう
いう・・・」
赤城日本の大臣「いや、あの、たいしたことではありませんので――」
日本の記者「家の中でとか、顔を打ったとか・・・」
赤城日本の大臣「いや、どうぞ、ご心配なく。たいしたことではありませ
ん」
日本の記者「公務かプライベートとかで、事の重要性ってものが・・・」
赤城日本の大臣「いや、あの、まったく、うー、ご心配には及びません」
日本の記者「公務ではないということ・・・」
赤城日本の大臣「まったくご心配には及びません。たいしたことありませ
ん」
日本の記者「現職の大臣なんですから、ええ、その中にはきちんとご説明
をいただかないと・・・。えー、心配いらないと言われても、心配し
ちゃうんです」
赤城日本の大臣「ま、たいしたことではありません」と自分自身にたいし
たことではないと納得させるように何度も自分から頷いて見せてから
、「うん、たいしたことありません」と改めて自分に確認させるみた
いに付け加える。多分自分の中で一生懸命に、「これはたいしたこと
ではないんだぞ」と言い聞かせながら、記者に答えていたのではない
だろうか。いわば、実際にはかなりたいしたことだったということで
はないだろうか。
日本の記者「どんな感じのたいしたことないのですか?」
赤城日本の大臣(口許に薄っすらとした笑みを見せて)「ま、本当にたい
したことではありませんので、ハイ」
日本の記者「キズの程度がたいしたことないって言うことなのか、理由、
その方が大事・・・」
赤城日本の大臣「いや、もう何でもありません」
日本の記者「大臣、ケガ、いつしたんですか?」
赤城日本の大臣「何でもありません」
約2分間、やり取りしたそうだ。解説が記者会見後農水省の報道室を通して、「私は肌が弱いこともあり、かぶれたのかもしれません」とコメントがあったという。
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記者「改正政治資金規正法が成立以前から政府の案はザル法、抜け道があ
ると言われていましたが、赤城日本の大臣の事務所費問題で法案通過
早々にそのことが証明されたと思うのですが、そのことに関してどの
ようにお考えですか?」
安倍日本の首相「いや、ご心配には及びません。あのー、まったくたいし
たことありませんので――」
記者「国家公務員改正では独立法人から民間などへの再就職は制限されて
いないから、独立法人が、省庁から企業に天下る『抜け道』となると
いう批判がありますが・・・・」
安倍日本の首相「えー、まったくたいしたことありません。ご心配には及
びません」
記者「首相ががいつも言う『できることしか言わない、約束したこと必ず
守る』とはこういった抜け道を含めて、これができることであり、で
きると約束したことは守ると言うことですか?」
安倍「えー。まあ、ご心配には及びません。できることしか言わない。約
束したこと必ず守ります。うん、そう、たいしたことはありません」
記者「教育基本法を戦後60年に改正したと、それを『戦後レジームから
の脱却』の勲章の大きな一つとしていますが、そこに愛国心教育が盛
り込まれ、その影響下に安倍教育再生会議が行っている学校教育に関
わる具体的政策づくりで道徳の正式教科化が議論され、一度は提案さ
れた国家管理による子育て指南にも見ることができるように、教育や
子育てにまで国が意思統一しようとする方向へ強力に進めているよう
にみえますが、この点についてどうお考えですか?」
安倍日本の首相「いや、どうぞ、ご心配なく。たいしたことではありませ
ん。まったくたいしたことはありません」
記者「教育の現場では既に国家主義的管理意識が先行していて、特に家庭
科教育では男はこうあるべきだ、女はこうあるべきだとする性による
役割の固定を否定するジェンダーフリーを再否定して、男らしさ・女
らしさを求める戦前的な男女観教育へと移行しつつあります。この動
きに連動して中絶やピルによる避妊を学校で教えるのは以ての外だと
これまでの性教育を180度転換して国家による個人の性の管理にま
で進んでいるという意見がありますが、すべては安倍首相の国家主義
的性意識、国家主義的家族観を忖度した動きなのでしょうか?」
安倍日本の首相「「いや、あの、まったく、うー、ご心配には及びません
。たいしたことではございませんから」
記者「個人の性に関して国家主義的管理意識が最も顕著に働いた政策はい
わゆる『離婚後300日規定』の見直しだと思うのですが、離婚しな
いうちから夫以外の男とセックスを愉しんで気持ちいいい、気持ちい
いと喘いだ中で産んだ不倫の子まで救済対象にするわけにはいかない
。不貞行為以外の何ものでもないではないか、離婚協議が長引いてい
る間に妊娠するなど以ての外だ、離婚の法的手続きが完了するまでセ
ックスしたくても我慢すべきだ、貞操義務や性道徳を守るべきだし、
守らせるべきだ。離婚後に他の男とセックスを愉しんで気持ちいいい
、気持ちいいと喘いだ中で産んだ子どもでない限り、そのことがはっ
きりとしていなければ救済対象とすべきではないと離婚後に妊娠した
場合の子どもに限って『300日規定』を適用するとしたのは個人の
性行動を特定の性道徳観で制約する国家主義的なお節介だと批判され
ていますが、この点についてどうお考えですか?」
安倍日本の首相「ま、たいしたことではありません。まったくたいしたこ
とはありません。ご心配に及びません。うん、たいしたことありませ
ん」
記者「安倍日本の首相は就任した9月から4月の間に60万人の雇用を新
たに創出したと成果を誇りに誇っていますが、現在労働者総数5千万
人のうち正社員数は約3340万人で全体の67%を占めていますが
、派遣や契約社員などの非正社員数は全体の33%の約1660万人
ということです。60万人の新たな雇用のうち、全員が全員とも正社
員として採用されたとは考えられません。06年の非正社員の平均月
収は正社員のたったの6割程度の約19万円の低い水準にあるという
統計がありますが、60万の正社員と非正社員の割合はどうなってい
るのでしょうか?」
安倍日本の首相「ま、60万人が60万人とも月収20万以下の非正社員
であろうと、ご心配には及びません。ご心配には及ばないという中に
於いてですね、まったくたいしたことはありません、ということでご
ざいます」
記者「新たな雇用創出は景気回復の成果だとしていますが、それは自民党
及び安倍内閣の景気回復策が功を奏したのではなく、中国特需の恩恵
を受けた日本の景気回復であって、もし中国がこけたら日本もアメリ
カもこける頼りない景気回復なのは先ほどの日本の株市況にも影響し
た上海の株式市場の暴落が証明していることだと思いますが」
安倍日本の首相「いや、まったくたいしたことはありません。ご心配には
及びません。中国は中国、日本は日本ですから」
記者「最後に参院選の投票日が近づいていますが、若者の安倍離れが言わ
れています。外見は若く見えるが、年寄りっぽいとか、無節操で状況
に応じてあれこれ態度を変えて美しくないとか、頼りないとか、なか
なか厳しく見られているようですが、その点については?」
安倍日本の首相「いや、まったくたいしたことはありません。ご心配には
及びません。うん、まったくたいしたことはありません。私は私です
から。安倍晋三は安倍晋三です」
記者「その安倍晋三が頼りないと見られてるのですが?」
安倍日本の首相「いや、ご心配に及びません。ま、まったくたいしたこと
はありません」
解説「最後まで『まったくたいしたことはありません、いや、ご心配には及びません』の記者会見でした。記者会見後、内閣府の報道室を通じて、『私は頭が弱いこともあり、そういう中に於いてですね、正確に答え過ぎたということがあったかもしれない、ということでございます』とコメントがありました。さすが日本の首相でございます」