9月3日の「J-CAST」インターネット記事が「共同通信社」の報道として、同社の自民党全国47都道府県連幹部向け総裁選緊急アンケートに対して22府県の幹事長らが福田後継に麻生支持、25都道県が未定か未回答のどちらかであったと伝えている。
対抗馬が出ないうちからの47都道府県連中の半数に迫る「22府県」だというから麻生熱の高い情勢と言えるが、半数以上の25都道県の未定、もしくは未回答が対抗馬次第の様子見だとすると、麻生太郎に匹敵、もしくはそれ以上のアクの強い露出力を持った対抗馬が出現するか、例え露出力の乏しい地味な対抗馬であっても、麻生派以外の派閥がその対抗馬への絶対投票を強制可能な権威を各議員及び地方党員に対して発揮し得る状況を保持できるなら、半数以上の未定・未回答は麻生熱の高さがそのまま全体に向けた投票に結びつく保証を示すことにはならない。
だが、現在のところ自民党は上記二つのうちのいずれかの条件を満たす状況にはない。麻生太郎が本命と目される所以であろう。
昨3日(08年9月)の「日刊スポーツ」インターネット記事≪麻生氏にアキバ萌え~「メイド応援隊」も≫が麻生太郎のアキバでの相変わらずの人気の高さ、熱の高さを伝えている。熱病と言ってもいい若者たちの熱の高さではないだろうか。日本の将来は大丈夫だと思わせる心強さを彼らアキバの若者たちに感じる。
記事は伝える。<昨年9月の総裁選で秋葉原で街頭演説をし、1万人以上が集まるなど強烈だった“アキバ人気”は、この日も健在だった。
秋葉原名物「メイドカフェ」店員からも「麻生支持」の声が聞かれた。「自称17歳」というメイドは「麻生さんに首相になってほしい。アキバ文化をもっと世界に広めてほしい。歩行者天国も、警備を強化するなどして復活させてほしい」。また「アキバで街頭演説をする時、メイドを集めて応援させてほしい」と述べ、異例の“メイド応援隊結成案”を提示した。>
「麻生さんに首相になってほしい」、「アキバで街頭演説をする時、メイドを集めて応援させてほしい」――――
「自称17歳」だから、実際の年齢が「20歳以上」なら選挙権を持つことになるが、選挙権があるなしに関係なく、何と心強い麻生支持のメッセージであろうか。
メイド姿のメイドたちや若い男性の漫画オタクたちが「1万人」、あるいはそれ以上群れを成し、熱に浮かされたように「麻生、麻生、麻生」と「麻生コール」をリズミカルに力強く声が続く限りに連呼する。そのリズミカルな力強い連呼に自らも酔い、なおのこと熱に浮かされて「麻生、麻生、麻生」と続ける。
そのような熱狂を受けて満面に笑みを見せ、大きく手を振り、得意げににこやかに応える麻生太郎。かつてこれ程の熱狂を以って迎えられた政治家が日本に存在しただろか。麻生太郎が最初にして最後の政治家になるのではないだろうか。
正月2日の皇居での天皇の一般参賀に集まった国民の熱狂と比べて遜色なく、一般参賀の天皇の立場に遜色ない立場を麻生は確保するに違いない。
麻生太郎の一挙手一投足、発するすべての言葉に熱狂した男女若者群集の姿とその中心に位置し、教祖のように祭り上げられた麻生太郎が共々演出することとるたアキバ世界をテレビが凄い、凄いの感動をガン細胞の如くに増殖させてセンセーショナルに日本全国に向け、我先にとこぞって朝から晩まで一極集中的報道の挙に出る。
かくして麻生と男女若者オタクたちが織り成すアキバに限った熱狂世界が日本全国の茶の間に出現することとなり、少なくない人間がその熱狂にインフルエンザの如くに伝染してその凄さに感動し、その凄さを共有して熱狂世界の一人と化す。アキバに限った熱狂世界の茶の間化とも言える。擬似的アキバ世界の擬似的住人化である。
茶の間の彼らが総裁選に一票を持たなくても、麻生が総理となって麻生内閣を組織した場合の支持率増の力となるだろう。解散・総選挙に打って出ても、自民党の票稼ぎの力となるというわけである。
アキバの熱狂世界にしても、テレビが演出する茶の間の擬似的アキバ世界にしても、これ程日本の将来を約束する場面は他にあるだろうか。世界にバカにされた日本を救うアキバ世界となるに違いない。
≪麻生氏にアキバ萌え~「メイド応援隊」も≫(日刊スポーツ/2008年9月3日8時55分 紙面から)
自民党は2日、福田康夫首相(72)の後継を決める総裁選を10日告示、22日投開票で行うことを決めた。本命視される麻生太郎幹事長(67)は出馬の意向を事実上表明。「政界一のオタク」麻生氏出馬に対し、東京・秋葉原では早くも一部で盛り上がった。グッズ店店頭には急きょ、麻生氏や福田氏をキャラにした菓子が多種類並んだ。“駆け込み需要”で福田氏の菓子が売れる現象も。メイドからは「メイド応援隊結成」案も出た。市場でも「麻生銘柄」が急騰するなど、強い人気をみせた。
麻生氏は漫画やアニメに詳しく「政界一のオタク」。昨年9月の総裁選で秋葉原で街頭演説をし、1万人以上が集まるなど強烈だった“アキバ人気”は、この日も健在だった。
秋葉原名物「メイドカフェ」店員からも「麻生支持」の声が聞かれた。「自称17歳」というメイドは「麻生さんに首相になってほしい。アキバ文化をもっと世界に広めてほしい。歩行者天国も、警備を強化するなどして復活させてほしい」。また「アキバで街頭演説をする時、メイドを集めて応援させてほしい」と述べ、異例の“メイド応援隊結成案”を提示した。
一方、日経平均株価が終値で前日比224円71銭下げるなど、さえなかった日本市場でも、アニメ、ゲームなどの「麻生銘柄」は活況をみせた。漫画専門店「まんだらけ」は値がつかず、前日比5万円高の35万3000円で、ストップ高買い気配のまま取引を終了。ゲーム関連店を運営する「ブロッコリー」も前日比12円高の終値70円をつけた。麻生グループの「麻生フオームクリート」もストップ高となる前日比80円高の350円で取引を終えた。
キャラクターグッズなどを扱う秋葉原の「アソビットキャラシティ」ではこの日午前、店頭に、大藤(東京都荒川区)製の「太郎ちゃんの牛乳カステラ」など麻生氏と福田氏をキャラクターにした菓子を計8種類(麻生氏5、福田氏3)並べた。商品の上には「おつかれさま、やっくん」と福田氏へのメッセージも掲げ、1日夜の会見で同氏が記者に述べた「あなたとは違う」の一言も。看板には「次期○○は誰?」の文字の後に麻生氏の似顔絵を掲示するなど、すでに“麻生新首相モード”だった。
同店によると、店頭販売に踏み切ったこの日は、8種類の菓子全体で、前日の10倍近く売れた。通常は麻生氏の菓子が福田氏の倍以上売れているが、この日は「首相を辞めて今後手に入りにくくなる」(同店)という“駆け込み需要”から、福田氏の菓子の売れ行きが麻生氏を上回る現象がみられた。同店では「今後も麻生さんの菓子を中心に、店頭販売を続けます」と意気込む。大藤ではこの日、福田氏の菓子を通常日の約5倍にあたる、500個を各店に出荷したという。【広部玄】
≪自民党の22府県連が麻生氏を支持≫(J-Cast/2008/9/ 3)
共同通信社は2008年9月2日、自民党総裁選について同党の全国47都道府県連の幹部に緊急アンケートを行い、その結果を発表した。それによると、22府県の幹事長らが、福田康夫首相の後継総裁として麻生太郎幹事長を支持することを明らかにした。一方で、全体の半数を超える25都道県が、未定と答えるか回答しないかのどちらかになっている。
ただ、麻生幹事長を支持しながらも、「衆院選を考えれば、小池百合子元防衛相、野田聖子消費者行政担当相の両女性議員もいい」といった回答がいくつかあったという。