NHKテレビが「総理にきく」と題して演出家のテリー伊藤と日本商工会議所会頭で東芝会長の岡村正を麻生首相と対談させる番組を15日(09年3月)日曜日の午後3:05から40分間放送したらしいが、放送を知らなくて、マスコミの報道で知った。
3月5日の「YOMIURI ONLINE」(≪「総理にきく」全文…支持率「厳しい評価を頂いている」≫)がその全文を掲載している。
これを参考引用しながら、最初の三つまでのテーマである【支持率】、【漢字の誤読】、【景気対策】と、途中の【首相にふさわしい人】、そして最後のテーマとなっている【解散・総選挙】に限って取り上げ、如何に麻生太郎が面目躍如として自己都合なゴマカシのレトリックを並べ立てているか暴いていく。
【支持率】
――NHKの世論調査では、麻生内閣について「支持する」が昨年9月は48%、今月は18%、「支持しない」が40%から71%になった。非常に厳しい数字をどう受け止めるか。
麻生首相 この支持率の話ですか。支持率の話はこれは私に対する基本的に評価なんであって、そういった意味では、厳しい評価を頂いているんだと、そう思っております。
従って、何て言うの、これまで約5か月少々たちますけれども、これまでの間、いろいろ我々の予想しない形で景気とか、経済というものが、世界中、今ほど悪くなるということを予想された方はおられないと思いますが、それにしても世界同時に不況というのを、しかもデフレ傾向をもって不況というのは、過去60年間、先の大戦が終わった後、1回もない状態が起きておりますんで、その対応というのに非常に追われたというのが、この5か月で、やっぱり目先、景気対策というのをきちんとやる、これを説明をやっていかないと、いかんのであって、その結果が出てきた上で、支持率がという話だと思っておりますんで、支持率を回復するためにどうするというようなつもりが、今あるわけではございません。>
言っていることは現在の支持率は“麻生首相に対する基本的な評価”ではあるが、景気対策の結果が出てきたときの支持率こそが実体を備えた「麻生評価」だと言うわけである。
要するに現在の地面激突すれすれの超低空飛行の支持率を「私に対する基本的に評価」だとしているのは口ではそう言っているに過ぎないまったくのゴマカシのレトリックそのもので、実際はそうは思っていない、見掛けの支持率に過ぎないと見ているということである。
麻生のこのレトリックから読み解く本心というものは景気回復まで解散を引っ張って、景気が回復したら、さすが麻生さんだと支持率が上がるはずだから、そのときこそ解散・総選挙に打って出て自民党勝利を掴みたい願望を抱えている、そういった願望をひそかに燃やしているということなのだろう。
だが、9月までの任期はどうするのだろう。9月までに景気回復という保証はどこにもない。9月までの任期がなければ、任期を無視して景気回復まで解散を引っ張りたいが本心なのかもしれない。そう受取るべき本心なのかもしれない。
3月14日の「asahi.com」(≪解散か、補正予算成立後か 麻生首相、難しい判断≫)が、<麻生首相が追加経済対策の検討を与党に指示し、政局の焦点は、首相が「春解散」に踏み切るかどうかに移った。追加対策を盛り込んだ09年度補正予算案のメニューを示して信を問うのか。「麻生おろし」のリスクを覚悟で補正予算を成立させて延命を図るのか。難しい判断を迫られる。>と伝え、昨17日の同じ「asahi.com」(≪首相、G20後に補正予算指示の意向 春解散遠のく≫)ではNHKの対談と<与謝野財務相がガイトナー米財務長官に、国内総生産(GDP)の2%を超える景気対策を約束。4月の金融サミットも財政出動の必要性で一致する見通しで、補正予算の実行は国際公約の色彩を強めつつある。>ことを踏まえて題名どおり解散先延ばしを予測しているが、景気対策の結果が出てきたときの支持率こそが実体を備えた「麻生評価」だとしていることと否応もなしに整合させるとしたら、「『麻生降し』のリスクを覚悟」しようが何しようが経済対策を口実に補正予算への道を何が何でも突き進む選択は間違いないだろう。断るまでもなく限りなく解散を先延ばしして、「延命を図る」道である。
「私は決して逃げない」のキャッチフレーズまでもゴマカシのレトリックそのものとする麻生らしいと言えば麻生らしい「延命」・解散先延ばしと言える。
【漢字の誤読】
――(テリー伊藤氏)麻生さんはしゃべりの脇が甘いというのを感じる。例えば、漢字を読み違えたというのがある。どうして漢字を前もって読んでおかないのか。
首相 原稿をあまり見てしゃべるようなことをしないから、というのが大きいと思いますけどね。あの何となく、原稿を見て、ずっと読みながらってというと、あまり間違えないんだと思いますけど、パッと見ますもんですから間違えるっていう、誤読とか何かいろいろ言われましたけれども、そこの所は、もう少し原稿に目を落とすようにしないといかんのかなという感じは今反省としてはあります。
「原稿をあまり見てしゃべるようなことをしないから」読み間違いをする。「原稿を見て、ずっと読みながらってというと、あまり間違えない」――
原稿見たら正しく読めるが、見なければ間違えるということは、頭の中にある読みがそのまま口をついて出たということで、原稿を見る見ないに関係なく、読みを知らないと言うことに他ならない。
頭の中にある間違った読みを原稿を見て正しく読むには――正しい読みに変えるには原稿に振り仮名が振ってなければならない。
いわば振り仮名が振ってあるかないかを抜きに「原稿をあまり見てしゃべるようなことをしないから」読み間違いをする。「原稿を見て、ずっと読みながらってというと、あまり間違えない」とするのはゴマカシのレトリック以外の何ものでもない。ゴマカシに“狡猾な”という形容詞をつけなければならないだろう。
例えば麻生が読み間違えて有名となった「未曾有」という漢字に「みぞう」と振り仮名が振ってなかったなら、例え原稿を見て読んだとしても、「みぞゆう」と読み間違えただろう。
いわば麻生にとって漢字を読み間違えない基本的な絶対的条件は原稿に振り仮名が振ってあることであって、原稿を見て読むことは次なる条件でしかない。それを「原稿を見て、ずっと読みながらってというと、あまり間違えない」などと言う。まさしく狡猾なまでのゴマカシのレトリックと言われても仕方がないだろう。
官僚が書いた文章で、官僚が気を利かせて読み間違えないように振り仮名を振ってあったにも関わらず原稿を見なかったために頭の中にある読みのまま口にして読み間違えたとしたら、その文章に前以て目を通していなかったことになる。目を通せば、振り仮名によって読み間違えていたことに気づくからだ。
もし自分が書いた文章で、読み間違っている漢字を読み間違っているままに書いた文章なら、やはり原稿を見ようが見まいが、読み間違ったまま漢字を読み上げることになる。
公になる文章なのだからと、官房長官なりに目を通させたとしても、官房長官は「未曾有」と正しく読んだとしても、麻生の中にある「未曾有」が「みぞゆう」となっていることに気づかなければ、正しようがなく、やはり「みぞうゆう」と読み間違えることになる。
官僚が書いた文章であっても、自分が書いた文章であっても、麻生以外の人間によって振り仮名を振ることがやはり読み間違えない絶対条件となる。その上で原稿をきちんと見て読み上げるか、あるいは前以て目を通すことが必要となる。
何とも厄介な日本国総理大臣ではないか。満足に漢字を読めない人間が一国の総理大臣を勤めていること自体が奇異なことで、如何なる弁解も効かない。 「原稿をあまり見てしゃべるようなことをしないから」読み間違いをする。「原稿を見て、ずっと読みながらってというと、あまり間違えない」と弁解すること自体がおかしいことに本人は気づかないまま弁解してるのだから、ゴマカシのレトリックも極まる滑稽なことと言える。
【景気対策】
――(テリー氏)首相は信頼が大きい。信頼があると、その人の話を聞こうということがある。本当はそこも大事ではないか。
首相 やっぱり、政策はテリーさん、やっぱ今一番景気対策というの名の政策は絶対に今国民にとって優先順位の一番だと思ってますね。
――(テリー氏)もちろんそうですね。
首相 従って、これをどうするか、その中には雇用もありますんで、雇用対策を含めて、この部分は少なくともこの5か月間、決して間違っていなかったと私自身はそう思っています。少なくとも年末、年度末等々はきちんとした資金対策、資金がつかないために倒れるというのをなかなか経営者じゃないと分かって頂けないんですが、倒れると、とたんにそこに中小企業で平均6・5人の雇われている方がいるとなると、それだけでいきなりそこが失業につながりますんで、今回約40万社って言いますから、24万人強の人が単純計算すれば、失業対策を必要とされずにすんだという部分なんかはたぶん評価して頂いているところなんだと思うんですが、なかなかスピードを出せなかった。これは、与野党の交渉ですんで、野党の方で賛成してこられないとなると、これ、なかなか60日、何日かかることになりますんで、スピード感をと言われる。そこの所はちょっと残念ながら、今言われたように、スピード感がいまいち出せずにいるというのは正直歯がゆい思いが私自身もあります。
テリー伊藤が言う「信頼」は支持率を下げている大きな要因であるはずだが、頬被りして答えない。
定額給付金を高額所得者が貰うのは「さもしい」発言も医者は「はっきり言って社会的常識がかなり欠落している人が多い」発言にしても、読み間違えたまま頭の中に収めている漢字と同様、そういう思いを胸の中に収めているからこそ出てくる不見識であろう。
謝罪がまた見識を欠いている。「まともなお医者さんが不快な思いしたっていうんであれば、申し訳ありません」
不快な思いをさせた、ではなく、「不快な思いしたっていうんであれば」と仮の話にして、自己正当化の部分をかなり残すゴマカシのレトリックを働かせている。
社会的常識を欠落させた医者もいるだろうが、政治家にしたってその手の欠落者はゴマンといる。その最たる政治家は麻生太郎そのものであろう。人に信頼を与える人格そのものを欠いているからこその支持率の低下であるはずだ。どのような政策を打って出ようとも、信頼を獲得することはできないに違いない。
麻生太郎は野党の反対で政策に「スピード感が出ない」と言っているが、野党が参議院で多数派を形成することになった時点で野党の反対は想定内の事態としなければならなかったはずである。野党の反対を崩すには解散・総選挙に打って出て、自民党勝利へと導き、参議院の民意は過去のものとなった、現在の民意は自民党にあり、麻生内閣にありとしてそこに正統性を持っていくべきを、政権を失うことを恐れて、解散・総選挙に打って出ることもできず、「国民が望んでいることは、単に対立するのではなく、迅速に結論を出す政治です」だとか、「国民生活というものを守るというのは、これは誰がどう考えたって自民党が一番の能力がある」とか、「自民党以外に経済対策をきちんとやる政党がどこにありますか」とか、参議院の与野党逆転・ねじれ現象という今ある現実の壁の解消に何ら役に立たない能書きを垂れ、口先だけで自民党は一番という正統性を訴えるばかりで、“迅速に結論を出せない政治”を引きずったままにしている。
いくら能書きを垂れようが、野党の反対に手こずる現実は変わらないのだから、犬の遠吠えに等しい麻生の能書きということになる。
【首相にふさわしい人】
――世論調査だが、衆院選後の首相にふさわしい人を聞いたところ、麻生首相、民主党の小沢代表ともに下がっている。感想は。
首相 これはちょっと私、自分の所に関してしか、ちょっとほかの方の
話をちょっとするのはいかがなものかと私自身が思いますので、私のところに関して言わせて頂ければ、さらに努力をしていかなければならんと改めて思うということ以外、ほかの方の下がった分に関してはちょっと何とも申し上げられませんね。
――(テリー氏)秋葉原で人気があって、総理になってまさかこんなに支持率が下がるとは思わなかったのでは。
首相 支持率って正直、私そんなにしょっちゅうしょっちゅう見てるもんじゃないんです。私、各社によって随分いろいろ違いますし、またネットなんかで、また全然違った話は聞きますし、僕はあまり支持率っていうのは見たことがありませんので、簡単にいえばあまり気にしていないということなんでしょうけど、そういった意味では、最初から、私あんまり子供のときから好かれる性格じゃありませんでしたので。
世論調査のたびにぶら下がり記者会見等で記者が支持率の低下を質問し、首相は否応なしに答えさせられているし、また閣僚も閣議後の記者会見で何らかの感想を述べているのだから、「支持率って正直、私そんなにしょっちゅうしょっちゅう見てるもんじゃな」くたって、承知していない超低空支持率のはずはなく、それを「簡単にいえばあまり気にしていないということなんでしょうけど」とゴマカシのレトリック面目躍如とくる。
例えば3月10日のNHKニュースでは西松建設違法献金で民主党小沢代表の公設秘書逮捕を受けたNHKの世論調査の結果に各閣僚が記者会見で答えている。
鳩山総務大臣「西松建設の事件は、麻生内閣にとって支持率の上昇要因にはまったくならない。『何だ、民主党ってこんな政党か』ということにはなるが、麻生内閣の得点にはならない」
甘利行政改革担当大臣「相手側の敵失で自分の支持率が上がることを期待すべきでない。麻生総理大臣のもと、内閣が身を捨てる覚悟で日本の課題に取り組んでいく姿勢が、国民に伝わるかどうかだ」
舛添厚生労働大臣「敵のエラーというだけで、喜ぶべき状況ではない。自民党側も検察から事情聴取を受ける可能性があるという報道もあり、政治全体に対する不信感につながらないよう、与野党を超えて政治家が襟を正し、必要な説明は国民にきちんとすべきだ」(いずれも「NHKインターネット記事」から)
対談の冒頭にも触れている3月の世論調査数値「支持する――18%」、「「支持しない――71%」そのものが「西松建設の事件」の影響を何ら受けず、敵失エラーで自軍棚ボタの得点といかなかったことの反映であり、3閣僚ともその結果をそのまま表面的に把えて能もなく感想を述べたに過ぎない。支持率上昇は常に期待事項であるのだから、「期待すべきでない」と戒めるのは期待が裏切られたからで、本心は期待していたということなのだろう。
大体が期待もしていなかったことを「期待すべきでない」とわざわざ戒める必要も断る必要も生じない。
朝日新聞が2月19日と20日に行った世論調査の結果について首相は次のような質問を受けている。
――早く辞めて欲しいとの回答が7割前後と……。
「はい」
――いうことになる見込みです。そのことについてどう思われるか。
首相「あの、世論調査に対しては、いつも同じことしかお答えしていないかと思いますが、あのー、基本的には、世論調査というものの内容が良かろうと悪かろうと、真摯(しんし)に受け止めるべきもんだと思っています。それに対して、あの、特にコメントはありません」 ・・・・・・・・・
「早く辞めて欲しいとの回答が7割前後」だからと言って、「ハイ辞めます」と答えることができないに対して、それしか答えようがない「真摯に受け止める」という見せ掛けの謙虚さであろう。
いわば「真摯に受け止め」てなどいないことは最初に触れた、景気対策の結果が出てきたときの支持率こそが実体を備えた「麻生評価」だと自分では思っていることが証明していることでもある。
最後に「最初から、私あんまり子供のときから好かれる性格じゃありませんでしたので」と冗談を使ってうまく逃げたつもりだろうが、福田康夫と総裁を争った当時、次の総裁選で自民党総裁を獲ち取った前後の秋葉原での若者人気との整合性を失うゴマカシのレトリックに過ぎない。
では、あのときの若者人気は何なんだと言うことになる。
また「またネットなんかで、また全然違った話は聞きますし」を持ち出したのは、新聞各社の世論調査の支持率の低さと相殺したい気持があったからで、新聞各社の世論調査の支持率の低さを意識していなければできない比較対照であろう。
しかしいくら「ネット」人気を持ち出そうとも、かつての勢いを失った秋葉原人気の名残 麻生政策とは無関係のマンガ趣味が惹きつけている、それゆえに政策遂行の後押しとならない人気に過ぎないことを弁えることもできずに「ネット」人気を持ち出して、その人気でプラスマイナスしようとしている。
単純且つ幼稚としか言いようがない日本国総理大臣麻生太郎と言ったところだろう。
【解散・総選挙】
――衆院解散・総選挙について、今の段階で、首相の本音はどういうことになるか。
首相 あの、テレビの前で本音をしゃべるということは基本的にはない。ね。これ、テリーさんに乗せられないようにと思ってしゃべっているわけではないが。基本的に今、岡村会頭の話をみましても、景気とか雇用に対する希望、国民の希望は極めて高いと私は思っている。
従ってこの状況を考えた時に今、(日本商工会議所が提言している)30兆の補正の話がでましたけども、世界でもGDPの2%という話が出てきたりして、財政出動を世界中で言っている時代でもありますんで、我々としてはきちんとそういったものを対応するというのは考えなければならんところでもあるし、それを実際言っただけで実行できないのでは何だということになるだろうし、これはいろんなことを考えなければならないと思っている。従って、今の段階で5月とか6月とか申し上げる段階にはない、といことだと思う。
――(岡村氏)今度の総選挙に希望したいのは、争点を日本の将来の国家像をどうするのかというところに置いてほしい。
首相 まったく賛成。あと何分あるんです?
――あと1分です。
首相 あと1分で全部しゃべるのは無理かもしれないが、ものすごく手短に。今、言われている論点明確にする。正しい、絶対に正しい。安全保障。ものすごく大事です。(米国の)第7艦隊さえいればいいんだという話とは私全然意見が違いますから、第7艦隊の話ふくめて安全保障。今言われた、福祉の問題については我々は中福祉・中負担。その中福祉がほころびが出てきていると思いますんで、それには小負担ではきませんから中負担をお願いせねばならんと申し上げている。 それと、もう1つは今言われたように雇用、中小企業、地方というものに関しては我々は将来のことを考えて目先やりますよ、地方、中小企業やりますよ。しかし将来のことを考えたら科学技術立国、環境立国含めて、こういった将来のことも考えて我々は対応していくべきだ。(対談終了)
「解散・総選挙」は「今の段階で5月とか6月とか申し上げる段階にはない」――
景気対策の結果が出てきたときの支持率こそが実体を備えた「麻生評価」だと自身はそう信じ、景気回復まで解散を引っ張って、景気が回復したら、さすが麻生さんだと支持率が上がるはずだから、そのときこそ解散・総選挙に打って出て自民党勝利を掴みたい願望を抱えていると見たことに整合性を与える「今の段階で5月とか6月とか申し上げる段階にはない」であろう。
だが、「景気とか雇用に対する希望、国民の希望は極めて高いと私は思っている」と「景気とか雇用に対する」“国民の声”を持ち出して、自身の景気政策・補正予算提出を正当づけているが、各新聞社の世論調査での解散・総選挙の時期について「できるだけ早く実施すべきだ」が朝日新聞が3月7、8日に実施した「緊急世論調査」を一例に取って説明すると、
できるだけ早く実施すべきだ 64
急ぐ必要はない 28
となっているし、政権の形も
自民党中心の政権 24
民主党中心の政権 45
となっている。これらは麻生内閣にもはや何も期待していないことがそのまま表れている世論調査に於ける各種数値=国民の声であるはずだが、それを「景気とか雇用に対する希望、国民の希望は極めて高い」とする“国民の声”に置き換えて、解散総選挙を「できるだけ早く実施すべきだ」の“国民の声”を無視するゴマカシのレトリックを展開して止まない。
どこまで狡猾なのか、まさしくゴマカシのレトリック満載麻生太郎の面目躍如といったところであろう。