3/15 メーテレ『落日燃ゆ』を見る。
名古屋出身の作家城山三郎の小説。
戦後A級戦犯に問われ、文官としてただひとり処刑
された広田弘毅の生涯を北大路欣也が好演していた。
開戦前夜、総理や外務大臣を務め、軍部に抗しながらも
抑えきれず、軍部の独走を許した罪だ。不条理を感じる。
「黙して語らず、一切弁解せず」は、戦前まではカッコ
よかったかもしれないが、現代では、もどかしく、じれっ
たく、いやみにさえ思える。時代の流れで今は「沈黙」より
「雄弁は金」だ。
この作品、すでに1976年にテレビドラマ化されており、
その当時から「城山三郎は小説として事実を曲げている」
という指摘が一部であった。最後の「天皇陛下万歳」を
拒んだというのは、どうも嘘らしい。
先日は、北野タケシで東条英機がドラマ化された。あの
時は広田弘毅はどう描かれていたか記憶にない。
私の叔父も終戦時、翼賛政党会選出の代議士だったため、
戦後戦犯に問われ、公職追放され、多額の罰金を払わされた
あげく、農地開放で全財産を失った。そして叔母は自決
している。東條英樹に反対して投獄され、自決した中野正剛も
遠戚にあたる。それだけに軍部の独走には憤りが込み上げる。
戦後の事件は、まだまだ身近に感じる世代なのだ。
「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。
「一休と虚無僧」で別にブログを開いています。

名古屋出身の作家城山三郎の小説。
戦後A級戦犯に問われ、文官としてただひとり処刑
された広田弘毅の生涯を北大路欣也が好演していた。
開戦前夜、総理や外務大臣を務め、軍部に抗しながらも
抑えきれず、軍部の独走を許した罪だ。不条理を感じる。
「黙して語らず、一切弁解せず」は、戦前まではカッコ
よかったかもしれないが、現代では、もどかしく、じれっ
たく、いやみにさえ思える。時代の流れで今は「沈黙」より
「雄弁は金」だ。
この作品、すでに1976年にテレビドラマ化されており、
その当時から「城山三郎は小説として事実を曲げている」
という指摘が一部であった。最後の「天皇陛下万歳」を
拒んだというのは、どうも嘘らしい。
先日は、北野タケシで東条英機がドラマ化された。あの
時は広田弘毅はどう描かれていたか記憶にない。
私の叔父も終戦時、翼賛政党会選出の代議士だったため、
戦後戦犯に問われ、公職追放され、多額の罰金を払わされた
あげく、農地開放で全財産を失った。そして叔母は自決
している。東條英樹に反対して投獄され、自決した中野正剛も
遠戚にあたる。それだけに軍部の独走には憤りが込み上げる。
戦後の事件は、まだまだ身近に感じる世代なのだ。
「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。
「一休と虚無僧」で別にブログを開いています。
