現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

ホームレス歌人 公田耕一

2009-03-27 21:18:42 | 虚無僧日記
3/27 『友の和』の会食で、「ホームレス歌人、公田耕一」さんの
ことが話題になり、ネットで検索して知った。

権威ある朝日新聞の歌壇に、最近しばしば入選し、『天声人語』欄
でも取り上げられ、ネット上でも1,000件を超える書き込みがあり、
注目の人だ。

 ・鍵持たぬ生活に慣れ年を越す 今さら何を脱ぎ棄てたのか
 
 ・水葬に物語などあるならば われの最期は水葬で良し
 
 ・パンのみで生きるにあらず 配給のパンのみにて一日生きる
 
 ・日産をリストラになり 流れ来たるブラジル人と隣りて眠る

 ・親不孝通りと言へど 親もなく親にもなれず ただ立ち尽くす
 
 ・百均の「赤いきつね」と迷ひつつ 月曜だけ買ふ朝日新聞

 ・哀しきは寿町と言ふ地名 長者町さへ隣にはあり

もう何もコメントはいらぬ。

 初投稿で初入選したのは昨年12月8日の
 ・柔らかい時計を持ちて 炊き出しのカレーの列に二時間並ぶ

これに選者は「『柔らかい時計』とは、ダリの時計の絵を連想させる。
時間のある人と無い人の時間のずれか」などとアホなことを さかしらに
書いている。「柔らかい時計」はどう考えても「腹時計」のことだ。
こうした学者先生づらした人が選者になっていることで、私は『朝日
歌壇』に失望する。

ブログの中で「謎があったほうがいいですよ。 最高にかっこいい
じゃないですか、朝日新聞を相手に回して丸裸でここまで戦えるん
だから凄い人には違いない。 世間を相手に無一文でここまでキリキリ
舞いさせるサマは、小気味いい。これぞ短歌の醍醐味じゃないですか」
とあった。 同感である。

私も、短歌への見方が変わった。それまでは、単なる言葉遊びの
世界と思っていた。自称「ホームレス」で住所不明。朝日新聞も
「名乗り出るよう呼びかけているが、連絡なし」というのが、また
かっこいい。出てきて「実は・・・」では興ざめ。詮索せんでいい。
彼はホームレス全体を代表しているのだから。

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ホームレスの歌に共感する

2009-03-27 20:16:01 | 虚無僧日記
ホームレス歌人 公田耕一さんの歌にジンとくる。
 
 ・鍵持たぬ生活に慣れ年を越す 今さら何を脱ぎ棄てたのか

私もつい数年前まで、もう盗られる物もない。怖いものもないと、
夏の夜などドアを開けっ放しにして寝ていた。でも最近は、物騒な
世の中、夜はしっかり鍵をかけるようになった。それだけ物が増え
たのだ。そして「いつ死んでもいい」と云いながら、命が惜しいと
思う自分の心を、突き刺された気持だ。
 

 ・水葬に物語などあるならば われの最期は水葬で良し
 
私もそう思っている。一休の尺八の友「一路」は、自ら食を断って
入水した。私も最後は木曽川に飛び込もうと。
でも発見されると、大変な迷惑がかかるそうだからできない。
せめて名古屋大学医学部に献体して、ホルマリンの水槽の中と
思ったが、先日ラジオで、「このところ身元不明の遺体が、
どんどん運ばれてくるので、間に合ってます。遺族のいる方のは
引き取れません」とのこと。

  
 ・パンのみで生きるにあらず 配給のパンのみにて一日生きる
 
私も、食パン1斤で1週間過ごした日があった。今日は区役所の
周りをホームレスの人たちが、長い行列を作っていた。弁当が
支給されたのだ。公田さんもあの一人かと、一人ひとりの顔を
見つめた。

 ・親不孝通りと言へど 親もなく親にもなれず ただ立ち尽くす
 
もうダメ。親がいるのに親孝行できない。子供がいるのに、親らしい
こと何ひとつできない私なのだ。明日は東京に行く。母に顔を見せる
のがせめてもの親孝行。親に顔向けできない顔なのだが。 

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八百長疑惑白判定

2009-03-27 09:24:39 | 社会問題
講談社などに4290万円賠償命令 大相撲八百長報道(朝日新聞) - goo ニュース

大相撲の八百長疑惑は昔からあったが、さすが
最近はもう皆無となったか。堂々と?潔白を主張
して認められたのは、まずもって祝着至極。

岐阜県の裏金虚偽事件と同じレベルと思われるが、
あちらほど、マスコミも騒がないのは気になる。
双方の判決のバランスはいかにと見守りたい。

プロレスはみえみえのやらせショーで、人気を博し
たが、今はもう観客の目には「しらけ」となった。
全くふるわない。相撲もプロレスの二の舞にならない
ようにと祈る。

時津部屋暴行事件での山本(元)親方の弁明は見苦
しい。あきれるばかり。相撲ばなれを引き起こした
責任もあると思いますがね。勝負の世界は“潔く”
ありたいものでござんす。

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