■サクラの季節
春の風物詩というべき、サクラの開花がちらほらと見えるようになった。暖冬といわれる中でサクラ前線が波を打つ中、百聞は一見にしかずということで、開花状況を写真にて紹介したい。
開花状況について、一言で述べれば複雑怪奇というのが実情である。例えば仁和寺の御室桜についていえば周りが満開でも蕾の時期があったし、昨年の経験上、少し標高の高い清水寺の桜や東山の桜と中心部に程近い二条城の開花状況では状況が異なっている。
従って、本記事の示すところは全てでは無いが、参考までに見ていただければ幸いである。
■北野天満宮
北野天満宮は、“北野天満宮 和魂漢才のこころと共に”として過去に掲載しているが、梅の名所として知られる神社である。
さて、この北野天満宮であるが、梅花の時期が終わりつつある中、まだ彩り鮮やかな花々を見ることが出来る。また、同時に入試合格、観学特別祈祷の甲号5000円、乙号4000円とある神社だが、そのお礼参りであろうか、笑顔の若者達が多く見られた。なお、この5000円4000円というのは国立私立という区分ではなく本殿に上がられるか否かということであるようだ。
前回撮影した際には私事ながらデジタル用広角レンズが修理中であった為、その表現力に限界があったが、今回は既に愛用の18㍉広角が使用できる状況であり、様々な写真が撮ることができる、ということで、友人と向かった北野天満宮であったが、椛や銀杏の時期とはここまで表情の違うものかという印象であった。
さてその北野天満宮の境内の状況は、といえば、写真の通りである。天候の問題もあってか青々とした空は厚い雲の覆われ、朱色の社のみが鮮やかな彩りである。また、そこの木々はといえば、写真の通りである。しかし、冒頭に挙げた写真のように梅花が咲くところもあり、待ち遠しい春を象徴する風景である。
北野天満宮に展開したのは3月22日であるが、25日には毎月縁日が行われるとあり、その準備も進められていた。縁日では、今出川通りからの参道に屋台がならび、裏手には多くの古道具や古着の市が並ぶ、1500時頃には店じまいの準備を始めてしまう為と、やや大物も売っていることから小生には縁が無いが、その盛況ぶりは中々のものである。
本殿の様子、前回参拝したときは大鏡しか気付かなかったが、よくよくみてみると多くの鏡が置かれていた。想像するに、参拝すると同時に自らの今の姿を映すという趣向のものであろうか。一本くらいあろうということで桜花を探し歩き回ったが、梅花の境内ということもあり中々見つけ出せず、初夏の新緑を撮影に参ろうと決め、次なる目的地に向かった。
■平野神社
北野天満宮において撮影を終え、そのまま次なる目的地である平野神社に足を進めた、この二つの神社は極めて近傍にあり、徒歩でも五分とかからない。
この平野神社へも、“京都平野神社桜花祭の下調べ”として特集しているが、残念ながら開花には程遠く、またしても下調べとなっている。しかしながら、本記事の一枚目に上げた写真は、この隣の写真、鳥居の奥の方にみえる桜であり、部分的には咲いているという表現が適当である。
本殿に向かう道、先に挙げた写真の鳥居を潜り、見える風景である。即ち上に挙げた写真の鳥居の向こう側に見えた風景である。
桜の平野神社といわれるだけあり、平野の夜桜は名物であり、本殿の南側に多くの桜が植えられている。この写真だけをみれば、相応に桜花が花開く時期であるようにもみえる。
ここも学問の神様ということだが、やはりお礼参りは北野天満宮の方が多いようである。本殿のつくりはこの章の冒頭にリンクを上げたバックナンバーの記事を見ていただくとして、小生一行も参拝した。しかし、いつ見てもこの裏側に西大路通りがあるようには見えない静寂さである。
参拝を終えて後、名物の桜並木をみてみるが、状況は写真の通りである。“平野神社”という灯がなければ気付かないほど、まだまだ蕾である。しかし、此処が満開になれば、ライトアップと併せ薄い春色の桜が散る姿がそのまま照らされ、言葉では説明できないほどの美しさとなる。
本殿の南側では仮設店舗“遊楽”の店舗準備がすすんでいる。ここは花見の電話予約を行っているようだ。円山公園もそうであるが、こうした店舗に多くの花見客があつまる、かと思いきや、一番の桜並木は回廊状になっており、純粋に花見を楽しむことが出来るよう配慮も為されている。現在の開花状況は以上の写真の通りであるが、今後も開花は本ブログにおいて特集したい。
HARUNA
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