■神戸の充実した古書店街
近海練習航海部隊の神戸港入港歓迎行事を撮影した後、所用を済ませた後に京都に戻り、京都タワー大展望台からの夜景撮影を行ったが、今回はその所用についての特集である。
神戸において近海練習航海部隊の撮影を艦隊が接岸した第四突堤のターミナル付近において行い、その後市街とポートアイランドを結ぶ神戸大橋を徒歩で渡りつつ撮影を行い、更に対岸の公園からも神戸大橋と自衛艦の写るアングルから撮影を行った。可能であれば神戸のランドマークというべきポートタワーと一枚に収まるアングルを考えたが、第四突堤とは距離がある為、空撮以外では満足に写りそうになく、致し方なく、そのまま神戸市役所へと向かうこととした。
さすがに徒歩では距離がある為、神戸空港と三ノ宮駅を結ぶポートライナーを利用し三ノ宮に戻ることを考えた。
ポートライナーはかなりの本数があり、なによりも無人運行が為されている。運転台は開放されており名鉄7000形パノラマカーの前面展望車に匹敵する臨場感である。実は車窓から艦艇の撮影を考えたが、残念ながら三ノ宮方面への列車からは殆ど見えなかった。
こうして三ノ宮駅に到着して後、かなり大きな古書店があるとの事で友人が案内してくれた。少し歩いてその建物の中に入ると、小生は梅田のかっぱ横丁のようなものを連想していたが、さにあらず。
さりとてBOOK OFFのような店舗でもなく相応に専門書などが充実しており、しかし、神田神保町の小宮山書店よりも大きいのではないかという規模の古書店であった(軍事関係書籍に関しては尼崎に大きいのがあるが)。
友人曰く、ここは他よりも整理されている点がお奨めとの事。法学関係が前まで充実していたが、安い価格設定により大半が買われていったということ。確かに全般的に、普通の価格のものと極めて安い価格設定のものがある。四冊ほど買った。
その内一冊、文字通り掘り出し物であったのがノエル・ベーカーの“軍備競争”、しかも1963年の初版本が非常に安価であった。
やや荷物が出来たこともあり、時間的にも良い頃合であったため、三ノ宮駅ビルにおいて昼食とした。
昼食と珈琲(友人は紅茶)を嗜みつつ近海練習航海部隊神戸港入港速報を本ブログに掲載した。
出先でも記事の編集を行うことが出来るというノートパソコンの強みである。
神戸市役所に昼食後上がり、撮影した“つがる”型巡視船“せっつ”、名古屋市消防出初式で撮影した巡視船みずほと同じく神戸港の顔というべき巡視船である。総トン数3221㌧、満載排水量4037㌧で全長105㍍、出力15600馬力のディーゼル主機は最大速力23ノットを発揮し、巡航速力で航続距離は6000浬に達し、警備救難能力を強化するべくベル212ヘリを搭載している。この“せっつ”は就役時からヘリ画像受信装置を搭載しており、船橋の形状はやや異なっているという。
海と山に囲まれた神戸という印象を強く与える。ちなみに山の方が山手といわれている。
ちなみに、前回夜景を撮影した際には残念ながら三ノ宮方面の窓に埃が付いてしまっており、長時間露光ではしっかりと写らなかったのが残念であった。こんかいは所用にて撮影できなかったのは既報の通り。
神戸市役所から更に艦艇や西宮方面を撮影したが、霞により神戸空港を発着する旅客機の撮影は出来なかった。その後、元町方面の高架下にも古書店街があるとのことであったが、時間の関係もあり、センタープラザに立ち寄り神戸を後にすることとしたが、その途上二軒ほど古書店があり、立ち寄った。“作戦要務令”など興味深いものがあったが必要性は低いので調達せず、日本国際問題研究所か戦略問題研究会の書籍を探したが見つからなかった。
センタープラザは、いわゆる“ヲタ”系ショップが多く、東京マルイ純正M16用マガジンが中古1000円であったり、1/144の航空機などが売られていたり、また西山洋書の神戸店が入っていたりする。ここでは、Su-27とF-14の1/144などを調達した。次回は元町に行こうと心に決め、神戸をあとにした。
HARUNA
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