北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

平成二十八年度九月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2016.09.10/11)

2016-09-09 22:53:29 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 自衛隊関連行事のお知らせの前に、北朝鮮核実験について。北朝鮮が本日五度目の核実験を実施しました。

 北朝鮮の核開発は新たな段階に入ったのかもしれません、北東部の実験場において本日0930時頃、M5.3の揺れを我が国気象庁が観測、波形は過去の核実験の際と似ているとして分析を進めた結果、核実験d根ある事が判明しました、そして本日午後に入り北朝鮮は核弾頭の実験に成功したと宣言しました、我が国は強く抗議、中国やアメリカ、韓国にロシアやフランスイギリス、オーストラリア首脳からも非難の声が相次ぎました。

 日米はじめ各国の呼びかけにより、日本時間明日未明にも国連安保理は緊急会合を開くこととなっています。北朝鮮の核実験は五回目、今年に入り相次ぐ弾道ミサイル実験、そして一月に行われた核実験に続く今回の核実験では、核兵器の小型化と弾道ミサイルへの搭載能力を誇示しようとの目論見があると推測されます10ktから12kt規模の核爆発が観測されているとのこと。

 核実験の情報を受け、航空自衛隊はT-4練習機による全国規模での放射線降下物情報収集を開始しました、現時点では放射性降下物は観測されていませんが、航空自衛隊のほか、全国の原子力規制長施設等でも監視体制が強化されています。この北朝鮮核実験に関する報道ついては順次最新情報を予備ブログ”第二北大路機関”へ掲載中、最新情報などはこちらも併せてご覧ください。

 今週末、自衛隊関連行事が目白押しです。このなかで、九州の西部方面総監部記念行事はパレードが物凄く、帯広の第5旅団は規模の割には来場者がそれほど多くなく穴場的な行事、三沢基地航空祭は航空自衛隊のF-2支援戦闘機とアメリカ第36戦闘航空団のF-16の飛行展示が名物で、少々足を運びにくい立地ではありますが注目の行事といえるでしょう。

 三沢基地は、F-2支援戦闘機を運用する第3航空団が隷下に第3飛行隊と第8飛行隊を展開させていましたが、第8飛行隊は中国の海洋進出へ対抗するべく九州の築城基地へこの夏移駐を完了しました、そして今年度中にF-35戦闘機が航空自衛隊へ配備され、最初の飛行隊が三沢へ編成されることとなっています。北部航空方面隊司令部やE-2C航空隊などが展開している基地でも、ある。

 西部方面隊創設61周年健軍駐屯地祭、記念式典と市街パレード等が実施され、特に健軍の市街パレードは、10式戦車からMLRS、AH-64DにSSM-1までが参加する日本最大の規模を誇ります。隷下に第4師団、第8師団、第15旅団、そして間もなく水陸機動団が新編され、年々強化される西部方面隊は、日々増大する中国からの軍事圧力と我が国への侵攻を実力で阻止するための無言の圧力として、鎮西、を掲げ任務に当たっています。

 第5旅団創設12周年帯広駐屯地祭、道東地区の防衛警備及び災害派遣に当たる旅団の創設記念行事です。冷戦時代は管区に北方領土を含み、ソ連軍の道東地区への侵攻へ厳しい訓練を以て備えた第5師団の今日の姿です。90式戦車を装備する戦車大隊、99式自走榴弾砲を揃えた特科隊、普通科連隊には96式装輪装甲車中隊を揃えています。ただ、現在道東は台風災害からの復旧中、鉄道は完全に不通で更なる豪雨災害も懸念されています、足を運ばれる方は最新の情報をご確認ください。

 笠取山分屯基地開庁60周年記念行事、第1警戒群のレーダーサイトです。三重県津市にありますが、笠取山山頂に置かれている分屯基地は交通難所で、今年はシャトルバスに関する情報がありません、近傍駅からはタクシーで一時間以上、徒歩では登山となりますのでほぼ不可能、お出かけの際は自動車で、ということなのですが、駐車場にも上限があるとのこと。

 さて、撮影に関する話題について。自衛隊行事を撮影する上で、撮影用非常パック、というものを当方は用意し撮影しています。内容品は新品の4GBのCFカード、予備バッテリー、簡易防滴カバー、レリーズ、というもの。万一の際に確実に撮影を継続するための最後の器材を密閉できるビニールに包み、カメラバックに常備しています。予備のCFカードや予備バッテリーとは別に、です。

 4GBのCFカード、これは実はいつもお世話になっている方が、いよいよ艦隊が揃って出港、という瞬間にCFカードがいっぱいになってしまって車まで予備のCFカードを取りに戻る、という場面に出合いまして、自分でもそういう万一の事態があるのではないか、また、周りで同様の事があった場合貸せるよう保持しておこう、というために用意しました。

 予備バッテリー、これは、現地に到着してからカメラにバッテリーが入っておらず自室で充電中のまま、という状況の方を少なからず見てきたためです。簡易防滴カバー、レリーズ、これだけあれば、常用しているものを忘れたとしても撮影は継続できる、というもの。充電だけで使う機会はありませんが、カメラバックに常備しておくと安心できますね。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭
・9月10日:第5旅団創設12周年帯広駐屯地祭…http://www.mod.go.jp/gsdf/nae/5d/
・9月11日:三沢基地航空祭2016…http://www.mod.go.jp/asdf/misawa/
・9月10日:笠取山分屯基地開庁60周年記念行事…http://www.mod.go.jp/asdf/kasatoriyama/
・9月11日:西部方面隊創設61周年健軍駐屯地祭…http://www.mod.go.jp/gsdf/wae/

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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