■防衛情報-ウクライナ戦争
海底インフラ防衛は島国である日本も真剣に考えねば海外にデータセンターの多くを置き利用する以上、衛星通信だけで大容量情報をやり取りする事はできません。
フランス海軍とポーランド海軍は海底インフラ防衛任務“バルティックセントリー”を開始しました。この任務は、このところフィンランド湾において相次ぐ海底通信ケーブル破壊工作に対する警戒監視任務となっていて、ロシア関係船舶が投錨したまま航行を行うなどして、バルト海における海底通信ケーブルが切断される相次ぐ事態を受けてのもの。
フランス海軍はアトランティックⅡ対潜哨戒機を派遣し、ポーランド海軍もアメリカから取得したオリヴァーハザードペリー級ミサイルフリゲイトのジェネラウカジミエムシュプレスキやジェネラウタウディシュコシチュシュコをバルト海に派遣し、ロシア関連船舶の航行状況を、特に不審な航行が行われていないかを警戒監視しているとのことです。
不信な航行とは、AIS船舶位置表示装置を切ったまま航行している船舶、具体的には船舶が航行しているもののAIS表示が出ていない船舶を、海底ケーブルへの破壊工作に用いている容疑船として警戒追尾するという。AISは2001年同時多発テロ以降、改正ソーラス条約にもとづき一定以上の船舶に対してテロ対策の観点から搭載が義務付けられています。
AISについて、しかし問題は、ロシアは現在密輸船などのAISを切ったまま航行する事例が多くなっている点です。具体的には、2022年ロシアウクライナ戦争開戦後、ロシアに対する経済制裁により半導体など、兵器製造に不可欠の部品が禁輸措置を取られている実情があり、この密輸の為にAISトランスポンダの電源を入れず貨物船を運航する事例がある。
海底ケーブル攻撃は、北米大陸と欧州大陸などの通信維持に不可欠のものである通信インフラを破壊するもので、2022年ロシアウクライナ戦争開戦後、欧米を筆頭とした有志連合により経済制裁が行われる中、ロシアによる妨害行動として行われる、ハイブリッド戦争の手段として警戒されていましたが、2024年以降その懸念が現実のものととなっています。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
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フランス海軍とポーランド海軍は海底インフラ防衛任務“バルティックセントリー”を開始しました。この任務は、このところフィンランド湾において相次ぐ海底通信ケーブル破壊工作に対する警戒監視任務となっていて、ロシア関係船舶が投錨したまま航行を行うなどして、バルト海における海底通信ケーブルが切断される相次ぐ事態を受けてのもの。
フランス海軍はアトランティックⅡ対潜哨戒機を派遣し、ポーランド海軍もアメリカから取得したオリヴァーハザードペリー級ミサイルフリゲイトのジェネラウカジミエムシュプレスキやジェネラウタウディシュコシチュシュコをバルト海に派遣し、ロシア関連船舶の航行状況を、特に不審な航行が行われていないかを警戒監視しているとのことです。
不信な航行とは、AIS船舶位置表示装置を切ったまま航行している船舶、具体的には船舶が航行しているもののAIS表示が出ていない船舶を、海底ケーブルへの破壊工作に用いている容疑船として警戒追尾するという。AISは2001年同時多発テロ以降、改正ソーラス条約にもとづき一定以上の船舶に対してテロ対策の観点から搭載が義務付けられています。
AISについて、しかし問題は、ロシアは現在密輸船などのAISを切ったまま航行する事例が多くなっている点です。具体的には、2022年ロシアウクライナ戦争開戦後、ロシアに対する経済制裁により半導体など、兵器製造に不可欠の部品が禁輸措置を取られている実情があり、この密輸の為にAISトランスポンダの電源を入れず貨物船を運航する事例がある。
海底ケーブル攻撃は、北米大陸と欧州大陸などの通信維持に不可欠のものである通信インフラを破壊するもので、2022年ロシアウクライナ戦争開戦後、欧米を筆頭とした有志連合により経済制裁が行われる中、ロシアによる妨害行動として行われる、ハイブリッド戦争の手段として警戒されていましたが、2024年以降その懸念が現実のものととなっています。
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