■訓練展示
戦車の有用性というものは実物を見るとよく分かるのですよね。島国には今の反撃能力のような装備が必要という声が有りますが離島攻撃があったとしていきなり敵国の首都をミサイル攻撃するのは難しい。
戦車大隊は250名です。こうかきますといやいや460名だよという反論が来るのかもしれませんが、戦車中隊が2個まで痩せ細った第3戦車大隊の定員が250名でした、第3偵察戦闘大隊新編時に前日廃止の第3戦車大隊のかたに聞いたので間違いありません。
普通科連隊の定員は1200名で、これも旧陸軍の歩兵連隊と比較しますとかなり人数が少なく、いや自衛隊創設当時の管区隊普通科連隊は普通科大隊も置かれていてもっと重厚ではあったのですけれども、連隊の数が多くなった今では1200名の定員となった。
少子高齢化の時代、この1200名という数字ですがもう少し考えられないのかと思う、いや歩兵はアタマカズだよ、といわれるのかもしれませんが中身です。現代第一線火力の発展は装甲化されていない軽歩兵には生存が難しくなっているのですから、ねえ。
塹壕陣地にこもればどうなるか、一昔ならば装甲車やへリボーンで迂回されるという反論でしたが、2023年以降はロシアウクライナ戦争開戦一年後からロシア軍が滑空爆弾を陣地攻撃に多用するようになりまして、この威力が昔の艦砲射撃なみの一発で。
滑空爆弾というのはSu-30戦闘爆撃機などに精密誘導型の3tくらいの有翼爆弾を装着して100kmほど先から発射するもの。短距離地対空ミサイルの射程圏外で、精密誘導爆弾は本来付随被害を局限するために威力と落として目標を狙うのが常識でしたが。
ロシアウクライナ戦争で使用される滑空爆弾は、陣地に命中させるために100km先から投射しても目標に到達するという意味で精密誘導、225kgの500ポンドJDAMとは威力が根本から異なり、塹壕陣地をまるごと吹き飛ばすという爆弾が、日常使用されている。
地形防御だ、歩兵は歩くことで地形を味方に、という反論もあるのでしょうが、ロシアウクライナ戦争を見ますと、ロシア軍は装甲車不足で、もともと無かった自衛隊とことなりロシアの場合は散々撃破されて数が無いという理由ですが、歩いていて。
攻撃発起点から徒歩機動10kmの先に敵前哨陣地がある、という想定でロシア軍は徒歩攻撃を加えていますが、前哨陣地到達の頃には、迫撃砲弾や擲弾と無人機攻撃で疲労困憊していて、しかも負傷してしまうと10kmを帰れず、味方に"処置"されるという状況で。
装甲化するほかない、そしてできるだけ戦車をつけるべきだ、とまあこういう感想になるのですね。戦車大隊の定員は250名でしかない、すると普通科連隊を思い切り縮小して、その分戦車大隊を増やせば、少なくとも人数の面では帳尻があうのではないか。
第1普通科大隊の定員は380名である、第1普通科大隊ってどこだよ、と反論があるかもしれませんが、習志野の空挺団、普通科群が2004年に廃止されて3個普通科大隊が編成されたものの一つ。考えてみるともう普通科大隊新編から20年も経っていることに驚く。
普通科大隊と戦車大隊を合計すると630名という。この2個大隊を基幹に連隊を組めば、本部管理中隊の関係で700名規模にはなってしまうでしょうけれども、1200名の普通科連隊よりも装備密度を高く、有事の際の生存性をかなり高く出来る部隊とはならないか。
24式装輪装甲戦闘車の調達費用が10式戦車の費用よりも高くなっている様子を見ますと、もう戦車300両体制という時代は過去の、少なくとも台湾海峡有事の蓋然性やロシアウクライナ戦争開戦後には過去の話となっているのだから、戦車増勢を、と思うのだ。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
戦車の有用性というものは実物を見るとよく分かるのですよね。島国には今の反撃能力のような装備が必要という声が有りますが離島攻撃があったとしていきなり敵国の首都をミサイル攻撃するのは難しい。
戦車大隊は250名です。こうかきますといやいや460名だよという反論が来るのかもしれませんが、戦車中隊が2個まで痩せ細った第3戦車大隊の定員が250名でした、第3偵察戦闘大隊新編時に前日廃止の第3戦車大隊のかたに聞いたので間違いありません。
普通科連隊の定員は1200名で、これも旧陸軍の歩兵連隊と比較しますとかなり人数が少なく、いや自衛隊創設当時の管区隊普通科連隊は普通科大隊も置かれていてもっと重厚ではあったのですけれども、連隊の数が多くなった今では1200名の定員となった。
少子高齢化の時代、この1200名という数字ですがもう少し考えられないのかと思う、いや歩兵はアタマカズだよ、といわれるのかもしれませんが中身です。現代第一線火力の発展は装甲化されていない軽歩兵には生存が難しくなっているのですから、ねえ。
塹壕陣地にこもればどうなるか、一昔ならば装甲車やへリボーンで迂回されるという反論でしたが、2023年以降はロシアウクライナ戦争開戦一年後からロシア軍が滑空爆弾を陣地攻撃に多用するようになりまして、この威力が昔の艦砲射撃なみの一発で。
滑空爆弾というのはSu-30戦闘爆撃機などに精密誘導型の3tくらいの有翼爆弾を装着して100kmほど先から発射するもの。短距離地対空ミサイルの射程圏外で、精密誘導爆弾は本来付随被害を局限するために威力と落として目標を狙うのが常識でしたが。
ロシアウクライナ戦争で使用される滑空爆弾は、陣地に命中させるために100km先から投射しても目標に到達するという意味で精密誘導、225kgの500ポンドJDAMとは威力が根本から異なり、塹壕陣地をまるごと吹き飛ばすという爆弾が、日常使用されている。
地形防御だ、歩兵は歩くことで地形を味方に、という反論もあるのでしょうが、ロシアウクライナ戦争を見ますと、ロシア軍は装甲車不足で、もともと無かった自衛隊とことなりロシアの場合は散々撃破されて数が無いという理由ですが、歩いていて。
攻撃発起点から徒歩機動10kmの先に敵前哨陣地がある、という想定でロシア軍は徒歩攻撃を加えていますが、前哨陣地到達の頃には、迫撃砲弾や擲弾と無人機攻撃で疲労困憊していて、しかも負傷してしまうと10kmを帰れず、味方に"処置"されるという状況で。
装甲化するほかない、そしてできるだけ戦車をつけるべきだ、とまあこういう感想になるのですね。戦車大隊の定員は250名でしかない、すると普通科連隊を思い切り縮小して、その分戦車大隊を増やせば、少なくとも人数の面では帳尻があうのではないか。
第1普通科大隊の定員は380名である、第1普通科大隊ってどこだよ、と反論があるかもしれませんが、習志野の空挺団、普通科群が2004年に廃止されて3個普通科大隊が編成されたものの一つ。考えてみるともう普通科大隊新編から20年も経っていることに驚く。
普通科大隊と戦車大隊を合計すると630名という。この2個大隊を基幹に連隊を組めば、本部管理中隊の関係で700名規模にはなってしまうでしょうけれども、1200名の普通科連隊よりも装備密度を高く、有事の際の生存性をかなり高く出来る部隊とはならないか。
24式装輪装甲戦闘車の調達費用が10式戦車の費用よりも高くなっている様子を見ますと、もう戦車300両体制という時代は過去の、少なくとも台湾海峡有事の蓋然性やロシアウクライナ戦争開戦後には過去の話となっているのだから、戦車増勢を、と思うのだ。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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