■臨時情報-ロシア軍動静
ロシア軍艦が次に日本を親善訪問できるのは当面は無理であり相当先になるのでしょうね。
ロシア海軍のフリゲイトアドミラルゴルシコフは大西洋上においてツイルコン極超音速兵器のシステムテストを実施した、ロシア国防省が発表しました。アドミラルゴルシコフといいますと、一般にはロシア海軍唯一の航空母艦を思い出される方も多いでしょうが、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦の後継として現在ロシアが量産を進めている艦型でもある。
アドミラルゴルシコフのシステムテストは25日に発表されています、ただ今回はシステム試験であるとのことで、ツイルコンミサイル自体の発射試験についてはロシア国防省は言及していません。ミサイルの発射能力自体は2022年5月28日に同じアドミラルゴルシコフがバレンツ海において発射実験を実施し、1000km先の目標に命中したとされています。
ドイツ政府がウクライナへのレオパルド2主力戦車の提供を決定した25日、同じくアメリカがドイツに先行してM-1エイブラムス主力戦車のウクライナ供与方針を示しており、純粋な第三世代戦車が初めてウクライナへ供与されるという状況に際して、敢えてロシア国防省がこうした実験の実施を発表した事は、ある種NATOへの牽制を含んだものでしょう。
極超音速兵器ツイルコン、ロシアと中国は従来の弾道ミサイル防衛システムや戦域防空システムを突破する新しい装備として、超音速兵器以上の高い速度を持つ装備の開発を進めており、ツイルコンは射程900km程度、ただ、弾道ミサイルをおきかえうる極超音速滑空兵器のような次世代兵器ではなく、極超音速巡航能力を持つ巡航ミサイルとなっています。
アドミラルゴルシコフ級フリゲイトは2018年より竣工が始まった最新型で、1991年のソ連崩壊以降の経済崩壊によりロシア海軍は長年新型艦の建造費を捻出できず、小型艦艇の整備に終始してきました。主力はいずれも1980年代のソブレメンヌイ級駆逐艦とウダロイ級駆逐艦、40年近く前の設計であり旧式化が否めない中での漸く実現した水上戦闘艦です。
ソブレメンヌイ級の後継として射程200kmの3K96対空ミサイルを搭載、満載排水量は5400t、計画では8000t程度の水上戦闘艦を要望していましたがロシア経済力は天然ガス輸出により持ち直したものの限界があり、この中で現実的な誌上戦闘艦としてアドミラルゴルシコフ級は建造されました、現在8隻が建造されており最終的に15隻を建造するようです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
ロシア軍艦が次に日本を親善訪問できるのは当面は無理であり相当先になるのでしょうね。
ロシア海軍のフリゲイトアドミラルゴルシコフは大西洋上においてツイルコン極超音速兵器のシステムテストを実施した、ロシア国防省が発表しました。アドミラルゴルシコフといいますと、一般にはロシア海軍唯一の航空母艦を思い出される方も多いでしょうが、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦の後継として現在ロシアが量産を進めている艦型でもある。
アドミラルゴルシコフのシステムテストは25日に発表されています、ただ今回はシステム試験であるとのことで、ツイルコンミサイル自体の発射試験についてはロシア国防省は言及していません。ミサイルの発射能力自体は2022年5月28日に同じアドミラルゴルシコフがバレンツ海において発射実験を実施し、1000km先の目標に命中したとされています。
ドイツ政府がウクライナへのレオパルド2主力戦車の提供を決定した25日、同じくアメリカがドイツに先行してM-1エイブラムス主力戦車のウクライナ供与方針を示しており、純粋な第三世代戦車が初めてウクライナへ供与されるという状況に際して、敢えてロシア国防省がこうした実験の実施を発表した事は、ある種NATOへの牽制を含んだものでしょう。
極超音速兵器ツイルコン、ロシアと中国は従来の弾道ミサイル防衛システムや戦域防空システムを突破する新しい装備として、超音速兵器以上の高い速度を持つ装備の開発を進めており、ツイルコンは射程900km程度、ただ、弾道ミサイルをおきかえうる極超音速滑空兵器のような次世代兵器ではなく、極超音速巡航能力を持つ巡航ミサイルとなっています。
アドミラルゴルシコフ級フリゲイトは2018年より竣工が始まった最新型で、1991年のソ連崩壊以降の経済崩壊によりロシア海軍は長年新型艦の建造費を捻出できず、小型艦艇の整備に終始してきました。主力はいずれも1980年代のソブレメンヌイ級駆逐艦とウダロイ級駆逐艦、40年近く前の設計であり旧式化が否めない中での漸く実現した水上戦闘艦です。
ソブレメンヌイ級の後継として射程200kmの3K96対空ミサイルを搭載、満載排水量は5400t、計画では8000t程度の水上戦闘艦を要望していましたがロシア経済力は天然ガス輸出により持ち直したものの限界があり、この中で現実的な誌上戦闘艦としてアドミラルゴルシコフ級は建造されました、現在8隻が建造されており最終的に15隻を建造するようです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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