■臨時情報-北朝鮮ミサイル
北朝鮮は28日に続き29日にも日本海に向けミサイル実験を実施し2発が着弾しました。
短距離弾道弾、こう表現しますと長距離弾道弾よりも脅威度が低いように思われるかもしれません。もしこの文章を読まれているあなたが、京都や東京ではなく、ハワイやサンフランシスコにお住まいならば、まさにその通りです、こう説明するのですが、日本本土に居住している場合、短距離弾道弾は射程に関わらず、実は脅威となる可能性があるのです。
准中距離弾道弾、先ず報道では北朝鮮の我が国EEZ外に落下する弾道ミサイルを多くの場合は短距離弾道弾と報じています、これは防衛省も短距離弾道弾と発表している為に間違いではないのですが、射程については600km程度を飛翔したと発表される為、1987年に米ソで締結されたINF中距離核戦力全廃条約ではもう一段上の装備と見做されるのです。
INF中距離核戦力全廃条約では短距離弾道弾の射程を550km以下としていますので、600kmの射程は准中距離といい得るのです。そして、近年北朝鮮が試験する短距離弾道弾には不規則軌道を採る極超音速滑空弾試験と思われるものが含まれており、これは日米のミサイル防衛システム等を回避する、若しくは無力化する為の装備開発といえるのです。
イージスアショア陸上配備型ミサイル防衛システム、元々日本では山口県と秋田県へ建設予定であったものが、迎撃ミサイル発射時のブースターが民有地に落下する可能性が皆無ではないとして、中止されました。筆者の感覚としては、ブースター落下は後日補償の余地はあるが、迎撃しない事により核攻撃に日本本土が曝された場合、大変だ、とは思う。
極超音速滑空弾試験、さて、日本のイージスアショア建設は棚上げされている状況であり代替手段として水上戦闘艦へ搭載する方針で進められているものですが、極超音速滑空弾試験はミサイル防衛システムそのものを攻撃する手段として開発されているものです、何故なら、ミサイル防衛システムを破壊する事で通常のミサイルにより攻撃の道が開けます。
朝鮮半島西海岸から朝鮮半島を超える射程で実験している、これも重要な点で、日本海沿岸の東海岸から発射を行わないという事は、敢えて日本を刺激せず日本を射程に収めるミサイルを開発しているという意味です。北朝鮮は核兵器を開発し運搬手段として弾道ミサイル開発を強化している、そのミサイルの中で日本を射程に収めるものを強化している現実を直視しなければなりません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
北朝鮮は28日に続き29日にも日本海に向けミサイル実験を実施し2発が着弾しました。
短距離弾道弾、こう表現しますと長距離弾道弾よりも脅威度が低いように思われるかもしれません。もしこの文章を読まれているあなたが、京都や東京ではなく、ハワイやサンフランシスコにお住まいならば、まさにその通りです、こう説明するのですが、日本本土に居住している場合、短距離弾道弾は射程に関わらず、実は脅威となる可能性があるのです。
准中距離弾道弾、先ず報道では北朝鮮の我が国EEZ外に落下する弾道ミサイルを多くの場合は短距離弾道弾と報じています、これは防衛省も短距離弾道弾と発表している為に間違いではないのですが、射程については600km程度を飛翔したと発表される為、1987年に米ソで締結されたINF中距離核戦力全廃条約ではもう一段上の装備と見做されるのです。
INF中距離核戦力全廃条約では短距離弾道弾の射程を550km以下としていますので、600kmの射程は准中距離といい得るのです。そして、近年北朝鮮が試験する短距離弾道弾には不規則軌道を採る極超音速滑空弾試験と思われるものが含まれており、これは日米のミサイル防衛システム等を回避する、若しくは無力化する為の装備開発といえるのです。
イージスアショア陸上配備型ミサイル防衛システム、元々日本では山口県と秋田県へ建設予定であったものが、迎撃ミサイル発射時のブースターが民有地に落下する可能性が皆無ではないとして、中止されました。筆者の感覚としては、ブースター落下は後日補償の余地はあるが、迎撃しない事により核攻撃に日本本土が曝された場合、大変だ、とは思う。
極超音速滑空弾試験、さて、日本のイージスアショア建設は棚上げされている状況であり代替手段として水上戦闘艦へ搭載する方針で進められているものですが、極超音速滑空弾試験はミサイル防衛システムそのものを攻撃する手段として開発されているものです、何故なら、ミサイル防衛システムを破壊する事で通常のミサイルにより攻撃の道が開けます。
朝鮮半島西海岸から朝鮮半島を超える射程で実験している、これも重要な点で、日本海沿岸の東海岸から発射を行わないという事は、敢えて日本を刺激せず日本を射程に収めるミサイルを開発しているという意味です。北朝鮮は核兵器を開発し運搬手段として弾道ミサイル開発を強化している、そのミサイルの中で日本を射程に収めるものを強化している現実を直視しなければなりません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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