■大晦日二〇二三
みなさま本日が大晦日であり2023年最後の一日となりましたがいかがお過ごしでしょうか。今年撮影した写真と共にこの一年を振り返ってみましょう。

2023年、というえば74式戦車でした。そう、今年度末に最後の本州戦車部隊全てが廃止されます、今津の第10戦車大隊、日本原の第13戦車中隊、そして岩手の第9戦車大隊、そして教育部隊なのですが駒門の機甲教導連隊第4中隊も廃止改編予定となっています。

74式戦車は古い戦車で、現役部隊で酷使し続けてきましたから流石に使い道は限られると考えるのですが、戦車という装備そのものを安易に廃止して、有事の際には北海道から輸送するとは言うものの、ほんとうにそんな輸送力はあるのか、協同は可能なのか、と思う。

16式機動戦闘車は、こうしたなかで新しく配備が続いていまして、せめてイタリアのチェンタウロ2のように、主砲が120mmとなる改良型、重量が36tというC-2輸送機輸送能力ぎりぎりまで装甲防御を高めても良いので、改良型が開発されることを切に望みます。

C-1輸送機、そして74式戦車とともに今年度末に全廃されるのは1971年以来連綿と任務を受け継いできましたC-1輸送機なのですけれども、これはまあ不思議なもので、C-2輸送機という後輩がしっかり者というか出来が良い秀才なので、笑顔で見送れるという次第だ。

第301飛行隊50周年塗装のF-35戦闘機、F-4EJ改戦闘機が退役してしまったのは記憶に新しい所ですけれども、F-4EJ戦闘機はF-35戦闘機という立派な後継機、301も第三世代機から一挙に第五世代機に進みましたが、こう、後輩がしっかり者というのは大事ですね。

第3飛行隊、今年最後の航空祭撮影という事で百里基地へ行って参りましたが、印象深かったのは、三沢基地から剥離基地へ移駐し、冷戦時代はソ連太平洋艦隊を睨み精鋭部隊として知られた対艦攻撃部隊の、その機動飛行を初めてしっかり見れた、という事もひとつ。

F-35,そして今年を象徴するのは、けっこうF-35戦闘機を撮影しましたので、もうF-35戦闘機が当たり前の時代になったなあ、と考えるのですが、そのF-35戦闘機がオーストラリア空軍やイタリア空軍のものばなりだった、というのも、2023年の一つの潮流という。

武士道ガーディアン23演習、ということで航空自衛隊のF-15戦闘機もばりばりのスペシャルマーキング機で迎えてくれましたが、F-35,そう初めて見た後はなかなか撮影する機会が無く、その後はコロナの時代がやってきました故にF-35は身近な戦闘機ではなかった。

編隊飛行のF-35,それでもF-35戦闘機の編隊飛行を初めて見たのが今年の小松なのですけれど、編隊飛行を組んでいたのがぜんぶオーストラリア空軍であった、というのも、時代だなあ、というところなのでしょうか。集団的自衛権が普通に考えられる時代になります。

イタリア空軍のF-35戦闘機、そう、思い出となったのはこちらもです。はるか遠くからイタリア空軍が、と意気込んで小松に行かれた方の多くが、小松というよりも九州とフィリピンの間に滞留する巨大台風の影響で来れない、待って待って待ったのもいい思い出です。

Su-30戦闘機、インド空軍の日印共同訓練も印象的だったのですけれども、それ以上に、驚きだったというのは、日本でフランカーを実際に見る事が出来るとは、出来たとは、そして撮影出来た事も含めて、これは凄い経験といいますか、情勢の変化に驚いたのですよね。

多国間防衛協力を進める一方、重装備がどんどん削減されている日本防衛は関心事の一つなのですけれども、そのひとつとして、航空学校祭のヘリコプターだー編隊がどんどん小さくなっている、日本だけで守るつもりが無いように見える防衛力も、驚くのですが。

MH-60ヘリコプターと空挺団、イギリスとオーストラリアにアメリカ軍とが自衛隊の空挺団降下訓練始めに参加しまして、いまや自由主義世界の空挺隊はニホンのオショーガツ明けに行うクーテイダンコーカクンレンハジメに参加するような、そんな時代になりました。

猛暑というか酷暑、自衛隊行事ではないのですけれども、今年の猛暑が異常だったのは、2022年が初夏までは暑かったが夏がまあまあ過ごしやすかっただけに、十月半ばまで続いた猛暑があまりに印象的でした。夏は暑いものですが、大丈夫なのか、という熱波という。

安全保障情勢、そしてもう一つ突き付けられるのは、護衛艦や練習艦までがロービジ塗装となっていまして、朝鮮半島、台湾海峡、北方、アフリカ、中東、インド洋、南シナ海、ほんとうに有事が近そうだという緊張感があふれてきている、そんな印象が強まりました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
みなさま本日が大晦日であり2023年最後の一日となりましたがいかがお過ごしでしょうか。今年撮影した写真と共にこの一年を振り返ってみましょう。

2023年、というえば74式戦車でした。そう、今年度末に最後の本州戦車部隊全てが廃止されます、今津の第10戦車大隊、日本原の第13戦車中隊、そして岩手の第9戦車大隊、そして教育部隊なのですが駒門の機甲教導連隊第4中隊も廃止改編予定となっています。

74式戦車は古い戦車で、現役部隊で酷使し続けてきましたから流石に使い道は限られると考えるのですが、戦車という装備そのものを安易に廃止して、有事の際には北海道から輸送するとは言うものの、ほんとうにそんな輸送力はあるのか、協同は可能なのか、と思う。

16式機動戦闘車は、こうしたなかで新しく配備が続いていまして、せめてイタリアのチェンタウロ2のように、主砲が120mmとなる改良型、重量が36tというC-2輸送機輸送能力ぎりぎりまで装甲防御を高めても良いので、改良型が開発されることを切に望みます。

C-1輸送機、そして74式戦車とともに今年度末に全廃されるのは1971年以来連綿と任務を受け継いできましたC-1輸送機なのですけれども、これはまあ不思議なもので、C-2輸送機という後輩がしっかり者というか出来が良い秀才なので、笑顔で見送れるという次第だ。

第301飛行隊50周年塗装のF-35戦闘機、F-4EJ改戦闘機が退役してしまったのは記憶に新しい所ですけれども、F-4EJ戦闘機はF-35戦闘機という立派な後継機、301も第三世代機から一挙に第五世代機に進みましたが、こう、後輩がしっかり者というのは大事ですね。

第3飛行隊、今年最後の航空祭撮影という事で百里基地へ行って参りましたが、印象深かったのは、三沢基地から剥離基地へ移駐し、冷戦時代はソ連太平洋艦隊を睨み精鋭部隊として知られた対艦攻撃部隊の、その機動飛行を初めてしっかり見れた、という事もひとつ。

F-35,そして今年を象徴するのは、けっこうF-35戦闘機を撮影しましたので、もうF-35戦闘機が当たり前の時代になったなあ、と考えるのですが、そのF-35戦闘機がオーストラリア空軍やイタリア空軍のものばなりだった、というのも、2023年の一つの潮流という。

武士道ガーディアン23演習、ということで航空自衛隊のF-15戦闘機もばりばりのスペシャルマーキング機で迎えてくれましたが、F-35,そう初めて見た後はなかなか撮影する機会が無く、その後はコロナの時代がやってきました故にF-35は身近な戦闘機ではなかった。

編隊飛行のF-35,それでもF-35戦闘機の編隊飛行を初めて見たのが今年の小松なのですけれど、編隊飛行を組んでいたのがぜんぶオーストラリア空軍であった、というのも、時代だなあ、というところなのでしょうか。集団的自衛権が普通に考えられる時代になります。

イタリア空軍のF-35戦闘機、そう、思い出となったのはこちらもです。はるか遠くからイタリア空軍が、と意気込んで小松に行かれた方の多くが、小松というよりも九州とフィリピンの間に滞留する巨大台風の影響で来れない、待って待って待ったのもいい思い出です。

Su-30戦闘機、インド空軍の日印共同訓練も印象的だったのですけれども、それ以上に、驚きだったというのは、日本でフランカーを実際に見る事が出来るとは、出来たとは、そして撮影出来た事も含めて、これは凄い経験といいますか、情勢の変化に驚いたのですよね。

多国間防衛協力を進める一方、重装備がどんどん削減されている日本防衛は関心事の一つなのですけれども、そのひとつとして、航空学校祭のヘリコプターだー編隊がどんどん小さくなっている、日本だけで守るつもりが無いように見える防衛力も、驚くのですが。

MH-60ヘリコプターと空挺団、イギリスとオーストラリアにアメリカ軍とが自衛隊の空挺団降下訓練始めに参加しまして、いまや自由主義世界の空挺隊はニホンのオショーガツ明けに行うクーテイダンコーカクンレンハジメに参加するような、そんな時代になりました。

猛暑というか酷暑、自衛隊行事ではないのですけれども、今年の猛暑が異常だったのは、2022年が初夏までは暑かったが夏がまあまあ過ごしやすかっただけに、十月半ばまで続いた猛暑があまりに印象的でした。夏は暑いものですが、大丈夫なのか、という熱波という。

安全保障情勢、そしてもう一つ突き付けられるのは、護衛艦や練習艦までがロービジ塗装となっていまして、朝鮮半島、台湾海峡、北方、アフリカ、中東、インド洋、南シナ海、ほんとうに有事が近そうだという緊張感があふれてきている、そんな印象が強まりました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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