■強襲!空挺から空中機動へ
第1空挺団の降下強襲という空挺の奇襲から確保した空挺堡へ増援の空中機動部隊降着が本格化しました。
空挺隊員の増強が降着したUH-1J多用途ヘリコプターから展開を開始する。空挺団を構成する基幹部隊は3個の空挺大隊、空挺大隊は3個の空挺中隊より成り、一個空挺大隊は380名を基幹としています。師団や旅団普通科中隊よりも空挺中隊は小型編成を採っている。
UH-1J多用途ヘリコプターより数名の空挺隊員が戦闘加入するだけでも、小型編成を採る空挺中隊には大きな増援といえるのです。空挺団降下訓練始め、空挺降下した部隊は増強空挺中隊規模、此処に続々車輌展開と空中機動により部隊が展開し戦闘加入してゆきます。
状況は空挺部隊の島嶼部展開と共に、我が国島嶼部を占領する仮設敵部隊が逐次反撃を加えている状況であり、空挺団は携帯対戦車火器と分割携行した迫撃砲により第一線を保持し、空挺堡への接近経路を確保していますが、徐々に損耗が目立ち始めたという状況です。
12.7mm重機関銃をUH-1J多用途ヘリコプターより射撃する、12.7mm重機関銃は大型である為、これを搭載するとUH-1Jの機内にはほぼ積載できるものが無くなるのは難点ですが、MINIMI分隊機銃は射程威力共に限界があり、この機銃の選択肢となったのでしょう。
ガンシップ型として70mmロケット弾と7.62mm多銃身機銃ポッドを搭載する改修がUH-1系統にはベル社より提示されていますが、辞任輸送型へ戻すのに時間を要すると共に費用も安価ではなく折衷案がこれ。敵砲火下でホバーリングしつつ射撃は危険極まりない。
CH-47JA輸送ヘリコプターが120mmRT重迫撃砲と牽引車を吊下げ空輸し、戦闘加入する、120mmRT重迫撃砲は空挺特科大隊に2個中隊が配備されている空挺団最大の火力で、M-1/105mm榴弾砲の後継として配備されたもの。射程は長居が持続射撃能力は劣ります。
120mmRT重迫撃砲はフランストムソン社製の傑作重迫撃砲を豊和工業がライセンス生産し、陸上自衛隊には約500門が配備されています、迫撃砲ですが砲身には旋条があり命中精度が高く、更に砲身と砲架を一体化し車輪を有する構造により機動性が高い特色がある。
高機動車や軽装甲機動車を更に一両、CH-47JA輸送ヘリコプターは機内へ搭載する事が可能です。取得費用は一機55億円と非常に高い航空機ではありますが、ボーイング社の機体を川崎重工においてライセンス生産しており、整備基盤が国内に在る事で稼働率が高い。
CH-47JA輸送ヘリコプターが二機編隊で更に戦闘加入する、二機は12.7mm重機関銃を搭載する火力支援型だ。UH-1J多用途ヘリコプターでは機銃一丁搭載すると機内の多くが占有されてしまいますが、CH-47JAの機内は広く、左右各一丁を搭載しても余裕そのもの。
空挺中隊は約100名、CH-47JA輸送ヘリコプターは55名乗り、定員で搭載したとしてもこの二機編隊で一個中隊を空輸できるという。師団普通科連隊や旅団普通科連隊の普通科中隊は200名、空挺中隊は機動力を重視するべくその半分の規模としている訳ですね。
空挺普通科群として2004年まで、第1空挺団は4個空挺中隊を基幹としていました。2004年の改編で空挺普通科群と空挺対戦車隊を統合した上で、3個空挺大隊へ分け、各空挺大隊の本部に対戦車小隊と通信小隊に情報小隊を置く、という現在の空挺団編成となりました。
CH-47J輸送ヘリコプター、良く見ますとCH-47JA輸送ヘリコプターではなくCH-47J型でした、そして何よりよく見ますと後部扉には目いっぱい空挺隊員が詰め込まれています、そしてファストロープを固定する治具が後部扉一杯に展開されているのも確認できますね。
ファストロープにより次々と展開する空挺隊員、錯綜地形や山間部に市街地と森林地帯等で用いられる展開方法で、金具を要するリぺリング降下と異なり、ファストロープは非常に太いロープを採用する事で皮手袋を着用したらば即座に迅速降下し展開する事が可能だ。
ファストロープ降下の利点は迅速さにあります。しかし、難点はリペリング降下と異なり金具で保持するのではなく両手両足で保持しているだけである為、不意の反動や衝撃で手放してしまうと落下の危険性もあります。しかし、撤収するCH-47Jの時間は非常に速い。
戦闘加入する増援部隊、CH-47JA輸送ヘリコプター二機からのファストロープ降下により実質一個中隊が加わるのですね。空挺団尖兵中隊とともに主力が尖兵中隊の確保した新しいヘリコプター降着点へ続々と展開を開始します。ヘリボーンで空挺作戦は次の段階へ。
FL-501やF-18という空挺機動車輌が欧州空挺部隊では開発されています、市場の自動ターレや簡易ゴルフカートというべき装備、座席等安全装備は一切無いが、目一杯乗れば牽引車と併せ8名程度を時速50km/h程度で数十km運べる、そんな装備が日本にも要る。
高機動車、というよりも重迫撃砲牽引車として空輸された車両がそのまま120mRT重迫撃砲の陣地進入を完了し、加えて先行進入した迫撃砲部隊の機動支援に当る。空挺部隊では手空きとなった車輌には即座に次任務がある、大隊長は適宜その命令を出さねばならない。
迫撃砲陣地には120mmRT重迫撃砲とL-16/81mm迫撃砲が並んで展開しています。L-16迫撃砲は空挺中隊に迫撃砲小隊として配備されており、第一線空挺部隊に強力な火力を供する。そして、空挺展開と空中機動展開した車両と共に、次の増援部隊が展開を始めます。
完璧に擬装した高機動車が増援の迫撃砲小隊と共に空路先行展開した迫撃砲小隊へ重い81mm迫撃砲弾の補給を開始する、弾薬は重く人力搬送には限界がある、限られた弾薬で第一線へ火力支援を行っていた先行迫撃砲小隊には高機動車での弾薬補給は天恵といえる。
空挺特科大隊主力の増援が、遂に到着した。120mmRT重迫撃砲が重迫撃砲牽引車に牽引され3門同時に展開する。簡便な大火力です、しかし何れは空挺特科大隊に対砲レーダ装置等を装備した指揮情報中隊を置き、M-777超軽量榴弾砲の様な装備が要るのでは、と。
M-777榴弾砲はアメリカ海兵隊と一部の陸軍砲兵部隊で装備されるイギリス製超軽量火砲で、なんとUH-60JA多用途ヘリコプターでの空輸も可能、120mmRT重迫撃砲以上に命中精度が高く、アフガニスタンでは山頂に空輸展開し即席砲台が物凄い威力を発揮しました。
完全に擬装された車両は間近でみますと一体何なのか分らない、という事があります。車両や個人擬装は自衛隊へ学べ、とはアメリカ軍が日米合同演習の際に研修へ来ていたほど。実際、アメリカ軍特殊部隊のここ20年の失敗は擬装不充分で発見された為、とも思える。
射撃陣地へ展開を開始する120mmRT重迫撃砲、その向こうには別の増援を輸送したCH-47JA輸送ヘリコプターが離陸に備えている。空挺降下の部隊が確保した地域へ空中機動部隊が増援に至り、その確保した経路に沿って地上部隊の増援が本格化した状況です。
AH-64D戦闘ヘリコプターが更に敵戦車部隊への強力な打撃力を発揮します。我が方の増援と共に敵部隊の反撃も徐々に戦車部隊を含むようになってきましたが、こちらには強力な戦闘ヘリコプターが遥か彼方からレーダー照準による正確無比な支援を行う事が可能だ。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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第1空挺団の降下強襲という空挺の奇襲から確保した空挺堡へ増援の空中機動部隊降着が本格化しました。
空挺隊員の増強が降着したUH-1J多用途ヘリコプターから展開を開始する。空挺団を構成する基幹部隊は3個の空挺大隊、空挺大隊は3個の空挺中隊より成り、一個空挺大隊は380名を基幹としています。師団や旅団普通科中隊よりも空挺中隊は小型編成を採っている。
UH-1J多用途ヘリコプターより数名の空挺隊員が戦闘加入するだけでも、小型編成を採る空挺中隊には大きな増援といえるのです。空挺団降下訓練始め、空挺降下した部隊は増強空挺中隊規模、此処に続々車輌展開と空中機動により部隊が展開し戦闘加入してゆきます。
状況は空挺部隊の島嶼部展開と共に、我が国島嶼部を占領する仮設敵部隊が逐次反撃を加えている状況であり、空挺団は携帯対戦車火器と分割携行した迫撃砲により第一線を保持し、空挺堡への接近経路を確保していますが、徐々に損耗が目立ち始めたという状況です。
12.7mm重機関銃をUH-1J多用途ヘリコプターより射撃する、12.7mm重機関銃は大型である為、これを搭載するとUH-1Jの機内にはほぼ積載できるものが無くなるのは難点ですが、MINIMI分隊機銃は射程威力共に限界があり、この機銃の選択肢となったのでしょう。
ガンシップ型として70mmロケット弾と7.62mm多銃身機銃ポッドを搭載する改修がUH-1系統にはベル社より提示されていますが、辞任輸送型へ戻すのに時間を要すると共に費用も安価ではなく折衷案がこれ。敵砲火下でホバーリングしつつ射撃は危険極まりない。
CH-47JA輸送ヘリコプターが120mmRT重迫撃砲と牽引車を吊下げ空輸し、戦闘加入する、120mmRT重迫撃砲は空挺特科大隊に2個中隊が配備されている空挺団最大の火力で、M-1/105mm榴弾砲の後継として配備されたもの。射程は長居が持続射撃能力は劣ります。
120mmRT重迫撃砲はフランストムソン社製の傑作重迫撃砲を豊和工業がライセンス生産し、陸上自衛隊には約500門が配備されています、迫撃砲ですが砲身には旋条があり命中精度が高く、更に砲身と砲架を一体化し車輪を有する構造により機動性が高い特色がある。
高機動車や軽装甲機動車を更に一両、CH-47JA輸送ヘリコプターは機内へ搭載する事が可能です。取得費用は一機55億円と非常に高い航空機ではありますが、ボーイング社の機体を川崎重工においてライセンス生産しており、整備基盤が国内に在る事で稼働率が高い。
CH-47JA輸送ヘリコプターが二機編隊で更に戦闘加入する、二機は12.7mm重機関銃を搭載する火力支援型だ。UH-1J多用途ヘリコプターでは機銃一丁搭載すると機内の多くが占有されてしまいますが、CH-47JAの機内は広く、左右各一丁を搭載しても余裕そのもの。
空挺中隊は約100名、CH-47JA輸送ヘリコプターは55名乗り、定員で搭載したとしてもこの二機編隊で一個中隊を空輸できるという。師団普通科連隊や旅団普通科連隊の普通科中隊は200名、空挺中隊は機動力を重視するべくその半分の規模としている訳ですね。
空挺普通科群として2004年まで、第1空挺団は4個空挺中隊を基幹としていました。2004年の改編で空挺普通科群と空挺対戦車隊を統合した上で、3個空挺大隊へ分け、各空挺大隊の本部に対戦車小隊と通信小隊に情報小隊を置く、という現在の空挺団編成となりました。
CH-47J輸送ヘリコプター、良く見ますとCH-47JA輸送ヘリコプターではなくCH-47J型でした、そして何よりよく見ますと後部扉には目いっぱい空挺隊員が詰め込まれています、そしてファストロープを固定する治具が後部扉一杯に展開されているのも確認できますね。
ファストロープにより次々と展開する空挺隊員、錯綜地形や山間部に市街地と森林地帯等で用いられる展開方法で、金具を要するリぺリング降下と異なり、ファストロープは非常に太いロープを採用する事で皮手袋を着用したらば即座に迅速降下し展開する事が可能だ。
ファストロープ降下の利点は迅速さにあります。しかし、難点はリペリング降下と異なり金具で保持するのではなく両手両足で保持しているだけである為、不意の反動や衝撃で手放してしまうと落下の危険性もあります。しかし、撤収するCH-47Jの時間は非常に速い。
戦闘加入する増援部隊、CH-47JA輸送ヘリコプター二機からのファストロープ降下により実質一個中隊が加わるのですね。空挺団尖兵中隊とともに主力が尖兵中隊の確保した新しいヘリコプター降着点へ続々と展開を開始します。ヘリボーンで空挺作戦は次の段階へ。
FL-501やF-18という空挺機動車輌が欧州空挺部隊では開発されています、市場の自動ターレや簡易ゴルフカートというべき装備、座席等安全装備は一切無いが、目一杯乗れば牽引車と併せ8名程度を時速50km/h程度で数十km運べる、そんな装備が日本にも要る。
高機動車、というよりも重迫撃砲牽引車として空輸された車両がそのまま120mRT重迫撃砲の陣地進入を完了し、加えて先行進入した迫撃砲部隊の機動支援に当る。空挺部隊では手空きとなった車輌には即座に次任務がある、大隊長は適宜その命令を出さねばならない。
迫撃砲陣地には120mmRT重迫撃砲とL-16/81mm迫撃砲が並んで展開しています。L-16迫撃砲は空挺中隊に迫撃砲小隊として配備されており、第一線空挺部隊に強力な火力を供する。そして、空挺展開と空中機動展開した車両と共に、次の増援部隊が展開を始めます。
完璧に擬装した高機動車が増援の迫撃砲小隊と共に空路先行展開した迫撃砲小隊へ重い81mm迫撃砲弾の補給を開始する、弾薬は重く人力搬送には限界がある、限られた弾薬で第一線へ火力支援を行っていた先行迫撃砲小隊には高機動車での弾薬補給は天恵といえる。
空挺特科大隊主力の増援が、遂に到着した。120mmRT重迫撃砲が重迫撃砲牽引車に牽引され3門同時に展開する。簡便な大火力です、しかし何れは空挺特科大隊に対砲レーダ装置等を装備した指揮情報中隊を置き、M-777超軽量榴弾砲の様な装備が要るのでは、と。
M-777榴弾砲はアメリカ海兵隊と一部の陸軍砲兵部隊で装備されるイギリス製超軽量火砲で、なんとUH-60JA多用途ヘリコプターでの空輸も可能、120mmRT重迫撃砲以上に命中精度が高く、アフガニスタンでは山頂に空輸展開し即席砲台が物凄い威力を発揮しました。
完全に擬装された車両は間近でみますと一体何なのか分らない、という事があります。車両や個人擬装は自衛隊へ学べ、とはアメリカ軍が日米合同演習の際に研修へ来ていたほど。実際、アメリカ軍特殊部隊のここ20年の失敗は擬装不充分で発見された為、とも思える。
射撃陣地へ展開を開始する120mmRT重迫撃砲、その向こうには別の増援を輸送したCH-47JA輸送ヘリコプターが離陸に備えている。空挺降下の部隊が確保した地域へ空中機動部隊が増援に至り、その確保した経路に沿って地上部隊の増援が本格化した状況です。
AH-64D戦闘ヘリコプターが更に敵戦車部隊への強力な打撃力を発揮します。我が方の増援と共に敵部隊の反撃も徐々に戦車部隊を含むようになってきましたが、こちらには強力な戦闘ヘリコプターが遥か彼方からレーダー照準による正確無比な支援を行う事が可能だ。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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