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ウクライナ情勢-ロシア軍冬季攻勢開始!シヴァスク方面・トレツク方面・クラホフ方面で大規模攻撃

2024-12-19 07:01:05 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ戦争
 こういう状況を見ていますと自衛隊の機械化装備増強の必要性を何度でも改めて感じてしまうのです。

 ロシア軍は大隊規模の機械化部隊攻撃を再開したとのこと。これはISWアメリカ戦争研究所12月15日付ウクライナ戦況報告によりもので、クピャンスク方面においてロシア軍が兵力の集中運用を展開しウクライナ軍をオスキル川東岸から押し出す攻撃を加えているとのこと。また上記の機械化部隊攻撃はシヴァスク方面において行われたという。

 シヴァスク方面における機械化大隊攻撃は、ロシア軍の司令官交代とともに実施された。ウクライナの軍事評論家のブトソフ氏によればこの地域のシヴェルスクに対し14日、東南北、この三方向から兵員400名以上、装甲車30両、バギー13台、オートバイ60台を集中して攻撃を実施したとのこと。これによりウクライナ軍は四カ所の陣地を突破された。

 機械化大隊攻撃について、四カ所のウクライナ軍陣地が一時的に選挙されたものの、無人機と火砲および近接戦闘部隊による攻撃によりこれら陣地を奪還したとしています。ただ、ISWはこの際のロシア軍の進出状況について確認が出来ていないとのことで、ロシア側の映像公開によりどの程度前進しているかがあきらかになる、と静観の姿勢を示しました。

 トレツク方面において、ロシア軍は人命の損耗を度外視した攻撃を加えており、ISWはウクライナ軍将校の発言を引用し、1:15の割合でロシア軍は損耗を強いられているとのこと。一方、ロシア軍はトレツク市街地では軽歩兵による攻撃を多用しているが、一方で郊外については機械化部隊による重装備を用いているという情報もあるようです。

 クラホフ方面では、ロシア軍が冬季攻勢を開始したとのこと。これは路面が凍結した事で戦車等の行動が可能となり、一日当たり七度から八度の機械化部隊攻撃を加えてくるとの事、ロシア軍機械化部隊は3両から7両の規模で攻撃を加えてくるといい、戦車を先頭に装甲戦闘車、最後に装甲輸送車という編成で攻撃を加えているとのこと。

 全般状況として、十二月に入り路面が凍結した事でロシア軍は全面的な冬季攻勢を開始した状況となっています。今後の焦点となるのはポクロフスクが孤立化しようとしている懸念で、特に市街地西側の連絡線が途絶するような状況と成れば、ポクロフスク陥落という可能性も生じます。大量の人員損耗も北朝鮮兵参戦により補填見通しが立ったのでしょう。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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