■臨時情報-ウクライナ情勢
これが内線作戦の強みというべきなのでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/7a/14f3b949059d4f9c8da0857ecfbc390b.jpg)
ウクライナ軍はアントノフスキー橋付近でのドニエプル川渡河作戦を事実上成功させ対岸へ橋頭堡を確保したもよう。この上流にはロシア軍が爆破したとされるカホフカダムがあり、仮に現時点でカホフカダムがロシア軍により破壊されていなかった場合には、浮橋を用いてドニエプル川を渡河しているウクライナ軍に大きな打撃を与えた可能性があった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/dc/8721347fda5cb188d37fb9309c3376ad.jpg)
カホフカダムは破壊当時ロシア軍が一年以上に渡り占拠しており、ダム破壊当時静かであったという現地報道と、地震計の分析からダムが外部からの攻撃ではなく内部からの爆発物により破壊されたことは確実とみられています。この結果ロシア軍は洪水に見舞われたウクライナ軍のこの地域での反撃は無いと見越し部隊を移動した後にこの渡河作戦です。
■旧管理線の東方へ
大きな前進というべきでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/f7/60056082614c849fd39be03987bc58bb.jpg)
ウクライナ軍は旧管理線の東方へこの戦争が始まって以来初めて前進する事が出来たとのこと。イギリス国防省ウクライナ戦争分析に記されていました。ここでいう旧管理線とは2014年クリミア併合とドンバス内戦により事実上ロシア軍がこの2022年ウクライナ戦争開戦前に制圧していた地域との境界線を示します。開戦前よりもロシア軍を押し戻した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/a1/ab03f355d9d6e2c7d324c417a8dbacf5.jpg)
ドネツク市近郊のクラスノホリフカ村周辺でのウクライナ軍反撃がこれにあたり、僅か前進ではあるがロシアが傀儡国家として樹立しロシア本土へ後に併合したドネツク人民共和国の支配地域にきり込みました。ロシア軍はドニエプル軍集団から兵力を引抜いていますが、その背景にはドンバス地域でのこのウクライナ軍反撃が背景にあると考えられます。
■ロシア軍第35軍参謀長
ロシア軍将官が一人戦死した様です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/cc/b39e65930c2b98adec9983d412207da3.jpg)
ロシア軍第35軍35CAAの参謀長セルゲイゴリャチェフ少将が6月12日の指揮所攻撃を受けた際に戦死したことが確実となりました。指揮所攻撃の様子は写真などが公開され、その破壊度合いからゴリャチェフ少将の戦死の可能性が指摘されていましたが、6月15日付のイギリス国防省ウクライナ戦況報告によりその戦死が記されていたかたち。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/1e/7cf5c5d01b14b6edf16a34969c666126.jpg)
ゴリャチェフ少将は2023年に入り慎重に避けられていた将官戦死者の最初の事例となります。ゴリャチェフ少将が参謀長を務める35CAAは2022年3月にキエフ北方でのブチャ虐殺事件に関与した部隊として知られています。なお35CAA司令官アレクサンドルサンチク中将は現在上級司令部勤務で、35CAAは事実上ゴリャチェフ少将が司令官でした。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
これが内線作戦の強みというべきなのでしょうか。
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ウクライナ軍はアントノフスキー橋付近でのドニエプル川渡河作戦を事実上成功させ対岸へ橋頭堡を確保したもよう。この上流にはロシア軍が爆破したとされるカホフカダムがあり、仮に現時点でカホフカダムがロシア軍により破壊されていなかった場合には、浮橋を用いてドニエプル川を渡河しているウクライナ軍に大きな打撃を与えた可能性があった。
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カホフカダムは破壊当時ロシア軍が一年以上に渡り占拠しており、ダム破壊当時静かであったという現地報道と、地震計の分析からダムが外部からの攻撃ではなく内部からの爆発物により破壊されたことは確実とみられています。この結果ロシア軍は洪水に見舞われたウクライナ軍のこの地域での反撃は無いと見越し部隊を移動した後にこの渡河作戦です。
■旧管理線の東方へ
大きな前進というべきでしょう。
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ウクライナ軍は旧管理線の東方へこの戦争が始まって以来初めて前進する事が出来たとのこと。イギリス国防省ウクライナ戦争分析に記されていました。ここでいう旧管理線とは2014年クリミア併合とドンバス内戦により事実上ロシア軍がこの2022年ウクライナ戦争開戦前に制圧していた地域との境界線を示します。開戦前よりもロシア軍を押し戻した。
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ドネツク市近郊のクラスノホリフカ村周辺でのウクライナ軍反撃がこれにあたり、僅か前進ではあるがロシアが傀儡国家として樹立しロシア本土へ後に併合したドネツク人民共和国の支配地域にきり込みました。ロシア軍はドニエプル軍集団から兵力を引抜いていますが、その背景にはドンバス地域でのこのウクライナ軍反撃が背景にあると考えられます。
■ロシア軍第35軍参謀長
ロシア軍将官が一人戦死した様です。
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ロシア軍第35軍35CAAの参謀長セルゲイゴリャチェフ少将が6月12日の指揮所攻撃を受けた際に戦死したことが確実となりました。指揮所攻撃の様子は写真などが公開され、その破壊度合いからゴリャチェフ少将の戦死の可能性が指摘されていましたが、6月15日付のイギリス国防省ウクライナ戦況報告によりその戦死が記されていたかたち。
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ゴリャチェフ少将は2023年に入り慎重に避けられていた将官戦死者の最初の事例となります。ゴリャチェフ少将が参謀長を務める35CAAは2022年3月にキエフ北方でのブチャ虐殺事件に関与した部隊として知られています。なお35CAA司令官アレクサンドルサンチク中将は現在上級司令部勤務で、35CAAは事実上ゴリャチェフ少将が司令官でした。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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