■イージス艦が必要
こんごう竣工が1993年ですので日本では普通の存在となっているのがイージス艦なのですけれども。
中華民国台湾、このほどM-1A2エイブラムス戦車の引き渡しを受け、近接戦闘能力が大幅に向上したのですが、今後の課題はイージス艦とF-35戦闘機など第五世代戦闘機の導入というところでしょう。特に海軍は現在、小型艦中心のゲリラ戦のような運用を想定した改編をすすめており、既存水上戦闘艦艇の旧式化が深刻な課題となっています。
イージス艦、台湾海峡有事の際、現在の台湾海軍主力はOHペリー級ミサイルフリゲイトを原型とする成功級となっています、これはターターミサイルシステムを搭載した、建造当時は相応に強力な艦艇となっていましたが、Mk13発射装置の発射速度やターターシステムの能力顕界などで、2020年代の水上戦闘において性能十分とは言いがたいのだ。
台湾海峡有事の際には、おそらく人類が歴史上経験したことのない水準で、高度な水上戦闘艦が入り乱れる海上戦闘となるでしょう、こうした状況に、ターターシステムだけで対応することは難しく、また台北などの主要都市を弾道ミサイル攻撃から防護するためには、ミサイル防衛能力を有するイージス艦を太平洋側に展開させるほかありません。
イージス艦の台湾引き渡しは、可能性としてあるのか。世界ではほかにもAPARシステムやホライゾンシステムなど防空艦はあまたあるのですが、中距離弾道弾を迎撃できる能力を有しているのはいまのところイージスシステムのみ、ほかの艦艇にはせいぜい短距離弾道弾、具体的には准中距離弾道弾は限定的に迎撃できる可能性があるシステムはあるが。
アメリカがイージスシステム供与に踏み切るかが重要です、現時点では難しい、それはイージスシステムの機密性とともに、これを引き渡すことは技術支援などで台湾とアメリカの防衛協力をもう少し進める必要があるため、中国政府を刺激することとなる。ただ、この覚悟を込めて供与するとアメリカ政府が決断するならば、話はずいぶん違ってくる。
HIMARSにAH-64EとM-1A2T,それにF-16Vという。台湾の装備を考えますと野砲も旧式化が進んでいるため、例えば120mmRTやM-777といった火砲が一門でも多く必要ですし、なにしろ相手が大きくなりすぎていますので最大限の能力構築が必要です。しかし、イージス艦はいくつかの問題を一気呵成に乗り越えうる、ひとつの分水嶺を構成できるかもしれません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
こんごう竣工が1993年ですので日本では普通の存在となっているのがイージス艦なのですけれども。
中華民国台湾、このほどM-1A2エイブラムス戦車の引き渡しを受け、近接戦闘能力が大幅に向上したのですが、今後の課題はイージス艦とF-35戦闘機など第五世代戦闘機の導入というところでしょう。特に海軍は現在、小型艦中心のゲリラ戦のような運用を想定した改編をすすめており、既存水上戦闘艦艇の旧式化が深刻な課題となっています。
イージス艦、台湾海峡有事の際、現在の台湾海軍主力はOHペリー級ミサイルフリゲイトを原型とする成功級となっています、これはターターミサイルシステムを搭載した、建造当時は相応に強力な艦艇となっていましたが、Mk13発射装置の発射速度やターターシステムの能力顕界などで、2020年代の水上戦闘において性能十分とは言いがたいのだ。
台湾海峡有事の際には、おそらく人類が歴史上経験したことのない水準で、高度な水上戦闘艦が入り乱れる海上戦闘となるでしょう、こうした状況に、ターターシステムだけで対応することは難しく、また台北などの主要都市を弾道ミサイル攻撃から防護するためには、ミサイル防衛能力を有するイージス艦を太平洋側に展開させるほかありません。
イージス艦の台湾引き渡しは、可能性としてあるのか。世界ではほかにもAPARシステムやホライゾンシステムなど防空艦はあまたあるのですが、中距離弾道弾を迎撃できる能力を有しているのはいまのところイージスシステムのみ、ほかの艦艇にはせいぜい短距離弾道弾、具体的には准中距離弾道弾は限定的に迎撃できる可能性があるシステムはあるが。
アメリカがイージスシステム供与に踏み切るかが重要です、現時点では難しい、それはイージスシステムの機密性とともに、これを引き渡すことは技術支援などで台湾とアメリカの防衛協力をもう少し進める必要があるため、中国政府を刺激することとなる。ただ、この覚悟を込めて供与するとアメリカ政府が決断するならば、話はずいぶん違ってくる。
HIMARSにAH-64EとM-1A2T,それにF-16Vという。台湾の装備を考えますと野砲も旧式化が進んでいるため、例えば120mmRTやM-777といった火砲が一門でも多く必要ですし、なにしろ相手が大きくなりすぎていますので最大限の能力構築が必要です。しかし、イージス艦はいくつかの問題を一気呵成に乗り越えうる、ひとつの分水嶺を構成できるかもしれません。
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