昨日は、特に何かをすることもないOffの日だった。
妻が前から、東京湾アクアラインの海ほたるに行きたいといっていたこともあり、朝、行ってみるかということになった。
旅というのは、すべてが決まっていると安心だがつまらなくなる。程よく決まっていて(安全を確保するなど)、後はそのとき任せが楽しい。ひょうたんから駒みたいな幸せもときに起こるものだからだ。
これは、意外にも人生計画や修行、仕事にも通じるところがある。すべて細かく決めなければならないと想っていた若い頃の失敗を思ったりした。
東京湾アクアラインは、現在片道800円と平成25年度まで割安料金の設定であった。アクアラインすべてが橋のイメージがあったが、川崎方面からは長いトンネルをくぐって行く。そんなことすら知らなかった(海ほたるから木更津までは橋だが)。到着してから、残念ながらモヤが立ち込めていて遠くの景色がみえなかったが、のんびりと海を観たりした。
そして、木更津方面でやすくて美味しそうな昼食の場所をネットで検索し、昼食は木更津で頂いた。帰りは、やはりアクアラインで(妻は何と、橋を渡らないで帰るつもりだったようだ)。時間があったので、横浜でもということになり、ふと、先週だったかテレビで観た横浜美術館の「プーシキン美術館展」も行ってみたかったので行くことにした。
私はカトリック信徒なので、テレビで観たプーシキン美術館展のアングル・聖杯の前の聖母が気になったからであった。
美術館では、私は一切の音声ガイダンスも説明書きも読まないようにしている。自分の好きか嫌いかといった原書感情をまずは大切にしているからで、感情をよく味わってから解説などに触れる(感受性訓練にもなるので)。
今回の展示も著名な芸術家の作品や、主催者のイチオシなどもなるべくとわられないようにして拝観した。
私がもっとも感動したのは、アングルの聖杯の前の聖母であった。ホスチアが垂直に屹立する不思議な聖杯と美しい聖母。不思議な瞬間に何か時空が裂けるような驚き。思わず膝まづいて十字を切りたくなる衝動を抑えて、結構長い時間見入ってしまった。
これは、私の生育史とも深く関係した感動であったが(長くなるのでやめるが)、妻は聖母の前に何があるのかも気づかないようで、関心がない様子だった(ルノアールなどに感動していたようだが)。まあ、関心は人それぞれなのだ。生き甲斐の心理学で感受性訓練をするが、本当に人それぞれ!
プーシキン美術館展は、当初2011年に開催される予定だったそうだ。それが東日本大震災で延期となり、今回のイベントとなったようだ。さらに、聖杯の前の聖母は日本での展示に備え、修復されたという。この出会いに本当に感謝である。
そして実際の絵画は実に清楚で素晴らしく、帰りにお土産で絵葉書などを検討したが全く気に入らなかった(クリアファイルを買ってしまったが)。
旅もそうだが、聖杯の前の聖母も、事を起こすときは見えない世界が大半。ただ、時間の流れの中で、事後的に何かを発見する。その過程で考えるのだが、時間も含めた4次元空間を人間の脳は認知しているようで、不思議な感動の世界が広がるようだ。
ひびきあう旅② 7/10