イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

一年の計で失敗しないために・・今も縄文時代も(3/10 年末年始に理想と現実を考える)

2021-12-29 | 第九章「愛」

前回ブログの手帳の外に「一年の計」が30年分近く残っている。これも興味深い研究対象だが、今日はこれを理想という領域を中心に考えてみたい。

過去の「一年の計」。後から考えるとその当時の意識対象がわかると同時に、その年に何があったかがわかっているので。どのような「一年の計」が良くないか、そして良かったかが見えてくる。

社会的に第一線で働いていればやむをえないかもしれないが、上司からの仕事の目標のようなことばかりだったり、目先の難問に心が奪われている時。つまり自己実現の道(お金や名誉ではなく、自分の個性を見出し悔いのない人生を歩む)が定かでない時は危ない。私が酷いめにあった年だったのだが。結果として耐えられて前向きな人生に転換できたのは、その時の一年の計の中に、古典の良書を読むという計があって、それゆえに助かったと思う。「何のために生きているか」忙しいのに間の抜けたように見えてしまうこの自問自答はいざというときに絶大な力となる。さらに、この自問自答を意識した計が入っていると全体がしなやかになり、自己否定や他者否定に傾いて泥沼に陥らなくなる。

「一年の計」の中に、自分を大事にするとともに他者を大事にするということが入ってことも大事である。自分の身体や生育史を大事にすること(単純に健康だけでなく経済的な基盤の問題もある)、そして今の時代忘れがちだが魂を大事にするという宗教や哲学の領域もだ。魂というとすぐオカルトのように考える人も多いが、欧米の大学で真面目に研究している領域だ。

最後に「生き甲斐」の計だ。五感で体感でき、真善美の領域とも重なる領域ともいえる。「生き甲斐」は死の直前まで持ち続けることができるといわれている。仕事と「生き甲斐」が直結する幸せ者もいるかもしれないが、いろいろな制約のなかで「生き甲斐」を大事にした人も大勢いる。小説家や芸術家など今の時代なかなか経済的に大変だが、ダブルワークなどで食いつなぎながら大きな仕事に結び付けた方もいらっしゃる。

以上、自分の「一年の計」の要領を反省をもとに書かせていただいた。

さて、縄文時代の祖先はどうだったのだろうか。文字のない時代だったので詳細はわからないが、遺物や遺構から考えると、縄文時代の祖先の「一年の計」もしっかりあったのではないかと推定できる。夏至や冬至を意識した環状列石のような遺構もあるのでまず一年の計なるものは文字化されないまでも語り合ったことはあるだろう。気候の冷涼化や自然災害などで人口が減った時代でも、文化が消滅することなくますます豊かになっていくような不思議な現象が縄文後期や晩期にある。有名ではないが美しい堀之内式の深鉢や注口土器や土偶。晩期の漆製品や遮光器土偶など。

後期や晩期には今の時代に通じる自然災害も当然あり、ひょっとしたらバンデミックもあったかもしれない。それにも関わらず残された芸術性豊かな高度な技術に裏打ちされた作品。これを社会的進化や階層化と結びつける学説もあるが、私はそうではなく精神性、宗教性に結びついた文化活動の結果だと想う。ひょっとしたら今の時代のように不要不急ということで芸術活動が制限されることがなかったかもしれない(笑)。

最後に一年の計(自己実現)のポイントをまとめてみよう。①何のために生きているかを考える。②生き甲斐を考える。③自分の身体、心、魂を大事にする。以上の要素を忘れないことが大事なようだ。

3/10 年末年始に理想と現実を考える

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ <・応援いつも感謝しています!

 ------------------------------------------------------------

縄文中期の関東・中部地方を中心にした愛と魂の物語です。

「縄文小説 森と海と月 ~五千年前の祖先の愛と魂~」購入方法

1.紙の本の入手については・・・

  四ツ谷サンパウロさんへ 定価(1,500円+税)送料別。

  電話:03-3357-8642(書籍・視聴覚)

    住所:〒160-0004 東京都新宿区四谷1-2  

 なお、国会図書館、八王子市図書館には蔵書としておいてます。

2.電子書籍版は定価(1,000円)でアマゾンさんで、

  Kindle unlimitedなどの特典で無料でも読めます。 

     サンプルもあります。

       縄文小説 森と海と月   五千年前の祖先の愛と魂
       森 裕行

    --------------------------------------------------------


体験の解釈が世界を変える・・今も縄文時代も (2/10 年末年始に理想と現実を考える )

2021-12-27 | 第九章「愛」

若いころの事実は変えられないと思うが、その解釈は変えられる。特に私のような高齢者にとってはとても大事な領域だ。そして、ドミノ倒しではないが若いころの体験の解釈が変わると今の感情生活も好い方向に変わってくる。

ところで、私は30歳までは誰にも負けないくらい引っ越しが多かった。そのためか多くの思い出の品々は30歳ころからが圧倒的に多い。その中に毎年仕事を中心に使った手帳が何冊も残っていた。私は心理学に興味があるのでこれが貴重な生育史研究の財産となっている。

汗が染みついたような昔の手帳。汚い字の走り書きが多いが、書き込んだ当時はそれこそ日々の生活の為で、それ以上の何者でもないようだが、40年近くたってから読み返すと、今でも続いている大切な方との交流、既に亡くなられた方との交流が分かる。さらに、後日の体験で思い出の地となる場所を何気なく通りががかる自分を発見したりする(縄文関係が多いが)。あるいは、忙しすぎて体調を崩したり、生き甲斐を感じない日々が続いてこれまた体調を崩したりすることも見えてくる。昨日の話題ではないが自分の中の理想が変だったり、あるいは現実の解釈が変だったりいろいろあるが、体調を崩すまでに至る原因が結構わかる。

そして、その時々の意味を肯定的に考えると、肯定的というのが「生き甲斐の心理学」では鍵で、否定的に考えるより肯定的に考えた方がどうも得るものが大きい。脱線したが、解釈が肯定的になってくると、世界が少しづつ変わってくる。あの時、いろいろ助けてもらったことを思いだし、あの時目に入らなかった光景が見えてくる。そして、大切なものは当たり前かもしれないが生身の人間であり、リアルな場であることに気づく。

その感覚はコロナ禍の今と似ているようだ。コロナ禍も悪い事ばかりでなく良いことも少なからずある。記号に過ぎないような人間関係や軽薄な楽しみは荒波の中で消え去るが、本当に大事なことは逆に立ち上がってくるのだ。

さて、40年前の生育史の研究も大事かもしれないが、3000年、5000年、13000年前といった縄文時代も大事だ(縄文大好きで申し訳ない)。その時代は文字がなかったこともあり考古学的資料や科学的な様々な分野での知見でしか解き明かせない。日本列島は自然災害の世界的中心地であり、かつまた島国とは言えあちこちから人が集まり成立した文化圏である。そこに住んでいた縄文の祖先。信長や家康、天武天皇や聖武天皇、夏目漱石や石川啄木といった有名人のようではなく無名だが、現在の日本人のDNAの中に10%程度は入り込んでいるという最近の情報からすると、もし縄文時代の祖先が居なければ今の自分は生まれなかったともいえる。血縁関係がたどれない有名人より縄文の祖先が大事というパラドックスが成り立つかも。無名の祖先のお陰で今生きているのだろう。

2/10 年末年始に理想と現実を考える

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ <・応援いつも感謝しています!

 ------------------------------------------------------------

縄文中期の関東・中部地方を中心にした愛と魂の物語です。

「縄文小説 森と海と月 ~五千年前の祖先の愛と魂~」購入方法

1.紙の本の入手については・・・

  四ツ谷サンパウロさんへ 定価(1,500円+税)送料別。

  電話:03-3357-8642(書籍・視聴覚)

    住所:〒160-0004 東京都新宿区四谷1-2  

 なお、国会図書館、八王子市図書館には蔵書としておいてます。

2.電子書籍版は定価(1,000円)でアマゾンさんで、

  Kindle unlimitedなどの特典で無料でも読めます。 

     サンプルもあります。

       縄文小説 森と海と月   五千年前の祖先の愛と魂
       森 裕行

    --------------------------------------------------------


理想を点検すると幸せに・・今も縄文時代も (1/10 年末年始に理想と現実を考える)

2021-12-25 | 第七章「光と復活体」

コロナ禍も手伝って肥満度1になってしまった。あ~ぁと思っていたが、高齢者は太り気味のほうが良いという記事を昨日教えていただいた。高齢になると病気(コロナもある)等で倒れる率が高まるので、その時にある程度太っていたほうが有利だという説だ。すると理想とする体重のレベルがさがり、クリスマスも楽しめた!

このようなことは結構あるものだ。以前高血圧だと言われた時期があった。薬を飲まなければならないかなと思っていたが、朝起きて自分で測る血圧と検査の時の血圧のギャップが大きすぎる。よく言われる白衣を見ると血圧が上がるのかなとも思ったがそうでもなく、原因をいろいろ考えたがある日分かった。バンドの締めすぎであった。バンドの締め方で血圧が大きく変わることについて誰も教えてくれなかったがそれが事実であった。

理想と現実についてU先生の「生き甲斐の心理学」はとても重視する。そのギャップでもあるストレス曲線との関係もあるからだ。理想については、理想ゆえに見直しをする機会が意外に乏しいのが問題だ。しかし、間違った理想は時には人生に重大な害を及ぼす。先の身体の健康もそうだ。そして、理想が修正され低くなれば現実とのギャップがなくなり幸せが訪れる。

一年の計は元旦から・・・年末年始に理想と現実を吟味する。この伝統は素晴らしいと思う。冬至の時期を今も縄文時代も大切にし、一年という周期を意識する。人生の再生。私はクリスマスを祝い、正月も祝う。自分だけでなく世界の兄弟姉妹たちと祝う。この感覚は恐らく先日行った多摩境の田端遺跡の時代から変わらないどだろう。いや旧石器時代からか。

 

1/10 年末年始に理想と現実を考える

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ <・応援いつも感謝しています!

 ------------------------------------------------------------

縄文中期の関東・中部地方を中心にした愛と魂の物語です。

「縄文小説 森と海と月 ~五千年前の祖先の愛と魂~」購入方法

1.紙の本の入手については・・・

  四ツ谷サンパウロさんへ 定価(1,500円+税)送料別。

  電話:03-3357-8642(書籍・視聴覚)

    住所:〒160-0004 東京都新宿区四谷1-2  

 なお、国会図書館、八王子市図書館には蔵書としておいてます。

2.電子書籍版は定価(1,000円)でアマゾンさんで、

  Kindle unlimitedなどの特典で無料でも読めます。 

     サンプルもあります。

       縄文小説 森と海と月   五千年前の祖先の愛と魂
       森 裕行

    --------------------------------------------------------

 


信じて明るくなる世界・・今も縄文時代も (10/10 明るく生きるには)

2021-12-22 | 第三章「無意識の世界」

心の仕組みを心理学はいろいろ研究するのであるが、興味のある分野の一つに「信じて見えてくるもの」「信じて見えなくなるもの」の研究という領域がある。私はかつて大企業を退職して異分野に進んだが、企業に勤めていて見えていたものが見えなくなり、逆に見えなかったものが見えるようになった経験があった。端的なもののひとつは電車の中で例えば企業の上司と部下が談笑している姿を見て、かつては何も感じなかったが、退職してからは何か違和感を感じたことがあった。皆さんは如何だろうか。何を信じるかでいろいろな変化があるが、もっともわかりやすいのは神仏を信じるかどうかという信仰の領域かもしれない。

私はカトリックで幼いころから神を信じていた。しかし、青年時代にあるきっかけで神を信じられなくなり、40歳代のある時に突然神を再び信じるようになった経験がある(カトリックに)。そんなことで、この心の仕組みをいろいろ考えてしまう。宗教や哲学というと一般に教義に眼を向ける人が大多数だが(特に日本は)、それは別にして信じて暗くなるとか明るくなるなどを研究するのだ。宗教は理性だけで判断するものではないのだと思う。特に私たちの存在はいくら科学が進んだといわれても死んだらどうなるかについて、誕生と同様に不可知で、死んでみなければ分からない世界であることは変わりない。それゆえ、縄文時代も今も神仏を信じる人もいると同時に信じない人も存在するのだと思う(最近の脳科学の知見で約4万年前から人類の認知能力は殆ど変わらないということを仮定)。

明るく生きるということを考える時に、あまり言われていないが、神仏の世界にも意識を向けた方が良いこともある。自分の祖先のお墓とか伝統宗教に関心をもつとよいかもしれない。話は変わるが先日テレビで異宗教の信者間(キリスト教、仏教)での結婚の話題を取り上げていて楽しく拝見した。違う宗教だとあの世がちょっと違う。天国であったり極楽であったりするのだが、信じて共に明るい死後の世界を思うのは何ともほほえましかった。

10/10 明るく生きるには 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ <・応援いつも感謝しています!

 ------------------------------------------------------------

縄文中期の関東・中部地方を中心にした愛と魂の物語です。

「縄文小説 森と海と月 ~五千年前の祖先の愛と魂~」購入方法

1.紙の本の入手については・・・

  四ツ谷サンパウロさんへ 定価(1,500円+税)送料別。

  電話:03-3357-8642(書籍・視聴覚)

    住所:〒160-0004 東京都新宿区四谷1-2  

 なお、国会図書館、八王子市図書館には蔵書としておいてます。

2.電子書籍版は定価(1,000円)でアマゾンさんで、

  Kindle unlimitedなどの特典で無料でも読めます。 

     サンプルもあります。

       縄文小説 森と海と月   五千年前の祖先の愛と魂
       森 裕行

    --------------------------------------------------------

 

 

 

 


森の民を意識する。。今も縄文時代も (9/10 明るく生きるには)

2021-12-21 | 第七章「光と復活体」

祖父に連れられて当時の帝劇で見た「アラビアのロレンス」は忘れられない映画だ。小学生の時だったが日本人とは異質な世界を垣間見たようだった。砂漠の民というのだろうか。今は縄文時代のことをいろいろ勉強しているが、砂漠の民の正反対の森の民のことをいろいろ考えている。

現世人類は20万年から30万年の歴史をもっていると言われている。その長いというか短いというか歴史の中のかなりの部分はアフリカで暮らしていたが、異説がいろいろあるが10~5万年くらい前にアフリカからユーラシア大陸等世界に拡散し始めたようだ。そして約4万年まえから日本列島に住み始める。2万年以上の旧石器時代を経て縄文時代に・・日本人のこころの特性といわれている「甘えの構造」、「侘びと寂・幽玄」、「穢れと禊」、「もののあはれ」、「恥の文化」などは何時頃始まったのだろうか。文献がある7-8世紀の律令制度のはじめの頃に求めるのが一つかもしれないが、ウッドサークルや三内丸山の栗の巨木をつかった建造物、10、000年近くの伝統がある漆技術などを考えると少なくとも縄文時代の影響は無視することができないと思う。

基本的に争いを好まず、和とか甘えを大事にする。今の世界のスタンダード(砂漠の文化もある)からするとちょっと馴染まないところがあるが、世界でまれな災害王国を生き抜いてきた祖先のこころの特性は決して馬鹿にできない。私は学者ではないが、小説の中でしばらく考えたいテーマだ。

9/10 明るく生きるには 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ <・応援いつも感謝しています!

 ------------------------------------------------------------

縄文中期の関東・中部地方を中心にした愛と魂の物語です。

「縄文小説 森と海と月 ~五千年前の祖先の愛と魂~」購入方法

1.紙の本の入手については・・・

  四ツ谷サンパウロさんへ 定価(1,500円+税)送料別。

  電話:03-3357-8642(書籍・視聴覚)

    住所:〒160-0004 東京都新宿区四谷1-2  

 なお、国会図書館、八王子市図書館には蔵書としておいてます。

2.電子書籍版は定価(1,000円)でアマゾンさんで、

  Kindle unlimitedなどの特典で無料でも読めます。 

     サンプルもあります。

       縄文小説 森と海と月   五千年前の祖先の愛と魂
       森 裕行

    --------------------------------------------------------