イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

自分を大事にすること・・・(大人になって知る防衛機制④ 10/10)

2018-12-26 | 第一章「意識と知覚」

 今年のクリスマスは待降節(Advent)に普段以上に教会活動をしたこともあり、その嬉しさは格別であった。光が闇の深さで一層輝くように待つということも重要なのだろう。

 さて、防衛機制の摂取の最後に、生きるための一つの思想として大事なことを「生き甲斐の心理学」の知恵から一つ。それは自分を大切にするということだ。これはエゴイズムのことでは決して無い。自分(人と置き換えてもよい)とは身体と生育史と魂からなるというふうにまず考える。身体は医学の対象、生育史は心理学の対象、そして魂は宗教の対象だ。自分を大切にすることも、この3つの領域に関係する。普通、誰でも納得できるのは身体かもしれない。正月の年賀状にもご健康は一つのキーワードだ。しかし、生育史や魂はどうだろうか。

 生育史をさまざまな見方でとらえ直し、明るく大事にしていくと心が開かれて行く状態になっていくようだ。さまざまな関係が良くなっていく。生育史を大事にすることはとても大事だと思う。

 魂を大事にするという考え方はいろいろあるが、魂を愛そのものであると考えるとどうだろうか。人間の尊厳は大事だと教わるが、それを日常の中に活かすことは意外なほど教えてもらってない。私はある学校でたまたま今年初めて眼にしたくらいだ。マザーテレサが死者の家を作ったのも、恐らくそんなところから来ているのだと思う。私など年を取っていくと死に近づいていくのが分かってくる。永遠にも関係する魂が何か一層大事に思われてくるこのごろだ。

大人になって知る防衛機制④ 10/10

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生きるための職業・・・(大人になって知る防衛機制④ 9/10)

2018-12-25 | 第九章「愛」

縄文時代は原始的なので専門家集団などないと以前はかってに思っていたが、縄文時代を調べれば調べるほどそうでは無いことが分かってくる。縄文小説の前作にも書いたが、翡翠硬玉というダイヤモンド並みに硬度が高い石に細工をする技術が縄文中期(約5000年前)の北陸のある村にあり、その技術を独占し生計を営んでいたようで、今なみ?にセキュリティに配慮していた遺物まであったりした。その他、土器や土偶(晩期の遮光土偶などは特別)、漆の加工技術、神職いろいろあったようだ。

従って、そういう仕事をする専門家集団が昔からあったというのは確かだったと思う。

私たちの時代も食べるためには職業に就く必要がある。さらに、自分の好きなことと社会のニーズをうまくリンクさせて、自己実現の方向への職業を見いだし就くこともあるだろう。かつての私たちの世代は高度経済成長という時代の傾向もあり、他の時代から比べると恵まれた職業に就ける時代だったようだ。しかし、今の現実は格差社会そのものになってきていて、厳しいものがある。

ただ、恐らくその中にあっても愛するもののために、本当に戦うべきものと格闘し夢を成就していった方もどの時代にもいたと思う。それはどのようにしてだろうか?おぼろげながら想うのは、愛するものとの開かれた関係かなと思う。心理学的には受容とか共感そして純粋と一致がうまく機能することなのだろう。

写真は、多摩の田端遺跡のストーンサークルであるが、この時代は海退と長く続く冷涼化・寒冷化で多摩は住みにくい土地となっていく。ストーンサークルの傍には縄文中期のような拠点的な村はすでになく、近くに墓守の住居だったのだろうかぽつんと一件竪穴式住居があるだけのようだ。神も仏もないというような厳しい環境、富士山も爆発を繰り返していたようでもある。そんな中で祖先は聖地を作り仲間と冬至に集まり祈りを捧げた。そして、祭りの時が終わると海や大河に近い低地に戻る。そこには、自分の職業が待っていたのだろう。祭りを通して祖先達は神に心を開くことができたのだろうか。できたから私たちが存在しているのかもしれないが。

大人になって知る防衛機制④ 9/10

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冬至の太陽と希望 (大人になって知る防衛機制④ 8/10)

2018-12-23 | 第二章「五感と体感」

 生育史は良いにしろ悪いにしろ原型を中心に自分の人生に影響を与え続ける。その中でも深い意味で自他肯定的な人生観を持つようになれば人生は楽しいものになっていくのだろうが、なかなかそうは行かないのも事実である。しかし、私は運が良いことに日本ではまれなU先生の「生き甲斐の心理学」という比較宗教学や比較文化論を背景としたオックスフォード流心理学を学び、さらに全く思いもかけなかったがこの数年、小説を書くようになったお蔭で、生育史を全く違う次元で再構築できるチャンスに恵まれてきたようだ。

 さきの「縄文小説 森と海と月 ~五千年前の祖先の愛と魂~」はプロローグで私の個人的体験(宗教的?)を紹介して始まる。しかしタイトルからも想像されると思うが、本文は5000年前の世界であるので今の私がそのまま投影されるわけではない。そして、源氏物語に迫るような複雑な人間関係(これは、今も昔も変わらないだろうが)、さらに5000年前の調査に基づく歴史的背景、こうしたものが織り交ぜられて、私の個人的体験の表面的な部分をそぎ落とし、コアの部分を別の世界に少しかもしれないが構築できたように思う。

 小説を書いてみて分かってきたことは、小説を書くことは防衛機制から見ると昇華もあるが、一番大事なのは自分にも意味ある摂取対象に再構築できるかということだ。それができれば、恐らく他者にも意味ある小説になるのだと思う。

 写真は冬至(正確には1日まえの)の入り日が落ちる丹沢のヒルガタケだ。多摩境にある田端遺跡から見たものだ。次の写真は全景で右側の稜線の向こうに富士山の山頂も覗いている。3500年くらい前の祖先が、祖先の墓・ストーンサークルの聖地から見た冬至の太陽でもある。太陽が死に、そして新たに明日再生される日だ。前作の縄文小説にも登場するタバッタであるが、それから1500年たつと大きく時代も変わる。そこでの祖先はどのような希望に燃えていたのだろうか。

大人になって知る防衛機制④ 8/10

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自分の本物の不安感を意識すると幸福がつかめる (大人になって知る防衛機制④ 7/10)

2018-12-20 | 第九章「愛」

 江戸時代では、新年を迎えると借金の取り立てができなくなるので、年末は必死に借金の取り立てや逃げ回る?をやったそうだ。それが年の瀬だと先日チコちゃんに教えて貰った(笑)。

 商いの世界の光と影(影と光か)が年末年始にあったんだなと思った。これとちょっと似ているのが宗教の世界にもある。年末年始やクリスマスなども、元を正せば冬至という太陽の再生の季節と、深いところで繋がっているようだ。

 キリスト教では年に二回大きな喜びの時がある、復活祭とクリスマスである。そして、その前に準備の期間がある。クリスマスの前であれば待降節(Advent)である。準備といってもクリスマスツリーを準備したり、お菓子を作ることと本当はちょっと違うようである。静かに我が身を振り返り、キリストの誕生を心から待ち望めるための祈りの季節のようだ。

 正月の準備も昔ほど大変でなくなり、お餅をついたりすることも無くなってきているが、年賀状を書いたり年末年始の挨拶をしたりすることは今でも残っている。一年に一度会うこともなかった知人のことなどを思い出し、礼儀を尽くす習慣は意外に大事で、何かがふと見えることもあるようだ。

 私たちの日常。朝起きて新聞やテレビ、ネットを見て、家事や仕事の中で、私たちはいろいろな不安に遭遇する。しかし、その多くは自分への本当のシグナルとならず、右往左往しつつも何も変わらない通り過ぎるだけのシグナルになってしまうようだ。偽物の不安というべきものかもしれない。<もとめよ、さらば与えられん>という言葉は深い言葉だが、本当の不安なしに本当の反省も起こらず、もとめることなく、当然与えられることもない。それが私の大方の人生の実情のようだった気がする。

 これからクリスマスや年末年始を迎えるが、本物の幸福感に触れたいものだ。

大人になって知る防衛機制④ 7/10

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現実は明るく解釈するほうが良いかな?(大人になって知る防衛機制④ 6/10)

2018-12-19 | 第四章「愛とゆるし」

 若い頃は、明るい人と暗い人とどちらが良いかと言われると、暗い人の方が格好良いかななどと無邪気に考えたりしたものだが、厳しい世の中をある程度知った今となっては、明るいほうが良いと心の底から思う。暗い明るいは、人それぞれの解釈でよく分からないところがあるので、話を深めるために物事を明るく解釈する傾向のある人を明るい人。反対に物事を暗く解釈する傾向がある人を暗い人と言うことにしよう。

 さて、私はこの数年奈良の二上山のことを考えてきたが、二上山というと大津皇子の謀殺を思い出したり、死者の書を思い出したりしたが、今朝中西進さんのご著書(古代往還 中公新書)を読んでいると、二上山は大阪方面から見ると東側で、朝日と共に尊敬されていたはずだと言うことを知った。河内王朝もあったのだから当然なのだが、どうも今まで東からの視点に乏しく、朝日が昇る山などは想いもよらなかった。

 (2014年アベノハルカスから早朝にとった写真。朝日が昇っていれば新しい解釈に気がついたかもしれない)

 もちろん、西の山ということでも、怨霊の山と考えるか、西方浄土の山と考えるかなど暗く解釈したり明るく解釈することもできる。さらに縄文時代など一昔前は、石器として重宝されるサヌカイトがとれる山であり、希望の宝の山と映ったかもしれない。

 二上山は、こんなわけで恐らく様々に明るく解釈されたり、暗く解釈されたりしてきたのだろう。

 暗く解釈する傾向のある方は、厳しい世間の中で重荷を負ってさらに現実を暗く解釈しがちなのだから、ストレスはたまるばかりで疲れていく。私もかつてそういう傾向があったこともあり、よく分かる。「お前と話していると暗くなる」と父から言われたり、「そこまで心配しなくても・・」などと同僚に言われたりもした。重荷の上にさらに重荷を担ぐのは大変なことであり。人間は耐えるには意外に弱い存在だ。

 もちろん、暗く解釈する傾向のある人は(無意識に暗く解釈することも含め)、各自の生育史や原因があると思う。自分(身体、こころ、魂)を大切にして自分を明るく解釈できるようになると随分違う。前回のブログのようにこころのお守りや信仰があるとこれまた不思議なことに明るくなれるが。

 私は縄文小説を書いているが、縄文時代は今とくらべ物理的にも自然環境的にもハードで平均寿命も30歳くらいと言われている。しかし、その中であっても恐らく明るく生き抜く人、明るく解釈する人がいて私たちに命をつないだと思う。その原動力は何だったのだろう。私は土偶や石棒、それから生活用具の縄文土器一つを見ても死と再生を意味する図像、宗教的意味がある道具から、信仰の力が大きな支えとなったと考えている。私たちが今いるのも、そうした祖先のお蔭と考えても良いかもしれない。

 ちょっと話はずれてきたが、暗い人にはそれぞれの深い事情があるのだと思う。そして、暗い人が明るくなることは心理学的アプローチでも可能である。それを支える理論は地味で限られた人でしか知られてないが存在する。U先生の生き甲斐の心理学の知識から、それについて少しご紹介しよう。

大人になって知る防衛機制④ 6/10

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