昨年仕事を少し整理して楽になったのだが、このところ、どう言うわけか昨年以上に忙しくなってしまい、やや気分的にブルーになってしまった。さらに、昨年の秋からダイエットを心がけていて、これもストレスになっていたのも確かなようだ。
こんなときにどうするかだが、この2-3日、図らずもあることをしたことでスッキリした。一つはもう15年くらい府中の友達とやっているボランティアだった。一年に2-3回程度しかやらないのだが、昼食を一緒に作くり楽しく食卓を囲む。そんな楽しいボランティアだった。ボランティアは、他人のためということもあるけど、自分の精神衛生上にも良い影響をもたらすのだ。マンネリズムを解消するには他者のケアがとても大事であり、ボランティアで元気をもらうというのは本当だ。
もう一つは、美しいものに五感を通して触れることだ。かつて、若い頃単身赴任で関西で営業をしていたころ、営業の大先輩から教えて頂いたことは、一人暮らしの時は、意識して豪華に食べる日を持つようにする・・ということだった。振り返ってみるとこの教えは私にとってはとても役立ち、こころも身体も随分救われたように思う。
今日は、さらにKさんの表具の展覧会に行き、美しい作品を拝見できた。天気にも恵まれ、何かきらきらして鬱っぽい状態から一挙に幸福な状態になった。
さて、縄文時代であるが、いろいろ勉強していくと、今の私たちと同じように、こうしたこころのケアをしているように思う。村の住人と力を合わせて、土木工事をして助け合ったり。あるいは、食料を確保したり・・・狩りでの友・犬を大切にし、丁寧に埋葬するのは今の私たち以上だったかもしれない。人においても、北海道のあるポリオの若い女性は、身動きできない中大切にされていたことが分かった。女性の遺骨の状態で判明したようだ。
五感・体感を重視して幸せ感を取り戻すということもあっただろう。香炉型土器は、ランプだったかもしれないし香料を炊いたりしたかもしれない。臭覚か視覚かは分からないが、何か心地よさをもたらしたのだろう。
縄文のビーナスの表面には雲母があり、灯火があれば暗い室内でもキラキラと輝いていたようだ。もちろん、日本はさまざまな食材に恵まれていたので、食卓は私たち以上にリッチだったかもしれない。そして、何よりも家族や集落の人々と共に食することは楽しかっただろう。様々な個性とふれあうことで、豊かな人格形成もできたのではないだろうか。
真善美を意識する縄文 10/10
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