昨日は大森の「しながわ水族館」に知人と半日楽しんだ。先日池袋のサンシャインに行ったばかりであったが、水族館の楽しさを満喫させていただいた。
その中でも、印象的だったのは「イルカ」ショウであった。狭い水槽の中をかなりの速さで泳ぐ大きなイルカ。それなのにさまざまな楽しく人懐っこい芸をする。
さて、そんなイルカは今は水族館の中くらいしか見られないわけであるが、縄文時代などではイルカ漁は盛んであり、能登をはじめ山陰地方の遺跡などでは特に有名だ。しかし、関東でもイルカの骨が貝塚からでてくるようで、一昨年くらいだったか金沢文庫の「称名寺貝塚」の展示などを拝見させていただいたことを思い出した。
私の書いた縄文小説でも主人公が海民として一生を終えた時に、副葬品としてイルカの越飾りを供える場面があったと思う。これはお守りだったのか?、部族の長級の方の副葬品なので当時は大きな意味があったのだろう。ウミガメにのって竜宮城は昔から有名だが、イルカに乗ってどこかに行くという伝えもあったのだろうか。
イヌやネコと人間のかかわりは有名で心温まるが、イルカと人間も古代は同じような親密な関係があったかもしれない。親密性を考えるときに、人間同士も大事だが動物との関係など、ちょっと幅広く考えると、不思議な一面が見えて来るような気がする。これは何も動物だけでなくモノでも。
愛と親密性と孤立感 9/10