4回シリーズ(停滞と教育)は、この章を通してのU先生の「生き甲斐の心理学」139ページの「エリクソンの8つの人格形成の発達」の35歳から60歳までの世話の時代に対応している。
世話の時代を確認するため、何年か前に古書店で購入した、エリクソンの「アイデンティティ」(E.H.エリクソン著 岩瀬庸理訳 金沢文庫)を参考に見ていた。そして本のカバーが破れてきたので、取り払ってみたら何と不思議なタイトルがでてきた。「アイデンティティティティティ」。え?!と目を疑ったが、サインペンで見事にタイトルにいたずら書き(追加書き)されていた。そして、思わず笑ってしまった。
世話の時代のネガティブな感情は対人関係の貧困からくる停滞感は判るにせよ、ポジティブなもの生殖性は良く分からない。エリクソンの「アイデンティティ」(金沢文庫)では創出性という表現になっているがこれも一つ理解しにくい。しばらく、自分も。「アイデンティティティティティ」と叫びたくなる気持ちでもあった。いたずらをしたくなる気持ちもわかる!
自分にとって、この創出性はどういうものであったのだろうか?職場では35歳ころに組合の執行委員をやらせて頂いた。それも一つかもしれないが、40歳台後半になって、精神的な大きな変化を経験した。そして、U先生のユースフルライフ研究所で勉強を始めた。それからは、IT企業をやめて福祉や社会教育関係の道に・・
U先生を師と仰ぎ、既に9年近くになる。師弟関係は自分に全く新しいブレークスルーをもたらしたようだ。師弟関係、教育の場は信仰告白に似ているようだ(この考えは内田樹氏の街場の教育論より拝借)。そして、自分だけで通常では越えられない世界に、自分を導いてくれる。これも師弟関係だと感謝している。そして、師とは何かが判るとき、逆に自分が教える意味、世話の意味(創出性)も少し判ってきたように思う。
<停滞と教育 2/4>
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