イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

自分の縄文小説がもう少し分かりやすくなる(分かりやすいって何?10/10)

2017-09-30 | 第三章「無意識の世界」

 縄文小説を書き終わって半年以上経過したところで、いくつかの不備を修正し増刷することにした。そして、この夏に印刷に回そうとしたところで、ある方より、修正を急ぐと後で後悔する、と言われた。さらに、この半年に知人・友人から沢山コメントをいただいたが、その中で漠然と気になることがあった。

 もちろん、後ろ向きに自分の作品に手をいれるよりも、前向きに新しいことに挑んだほうが気持ちが良いかもしれないが、アドバイスに従って丁寧に自分の小説を一ヶ月近く読み込んでいくと、ある時、それまで自分の意識に上らなかった二つのことに気づいた。

 それで、小説を破り捨てるという悲劇になるかと思えば(かっこいいが)、今回は119000文字の小説の一部を書き換え、あるいは、加筆して修正完了という、幸運に恵まれた。ただ、自分としては、まったく新しい作品になったように感じている(大部分は修正前と同じ)。

 初めから、このように書けばよかったのに、なぜか書けない自分が存在したかを考えることは、結構面白い。

 さて、この小説の修正作業と並行して、私にとって大きな変化が、この夏に二つほどあった。おそらくそれは、この小説の修正作業と深いところで繋がっているようにo思う。まあ、隠すわけでないが、年相応の身体的・心理的変化・統合ということかもしれない。

 カウンセリングや心理療法の世界では、個人の理想と現実の把握の仕方の理解が鍵であるが、小説・文章を書くこともまさしく自分の理想と現実の把握の仕方に、深く立ち入るものだと思う。従って、私の場合ある意味セルフ・カウンセリングのようなことが、小説・文章を書く中で行われたようだ。

 自分のどろどろしていて、意識に昇りにくいこと。そんな、死角というか盲点が、文章・小説を書くことで、意識化され、文章化される。さらに、そうした自分の理想と現実の多様体である小説を、今回は自分の書けなかった死角を見つけることで、修正されて別のものに変わる。面白い。

 分かりやすいって何? 10/10

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本物と偽物を見分ける(分かりやすいって何? 9/10)

2017-09-28 | 旅・雑記帳

 分かりやすいという指標が今ほどあてにならない時代はないかもしれない。しかし、それにも関わらず、大事な選択が迫られている。時には命にかかわるような。こうしたときにどうするか?私は、右往左往して他人のなかに回答を見つけるのではなく、自分の中に回答を見つける努力をするべきだと思う。それは、緊急時にどちらに逃げるかを決めるのに似ている。信頼できそうな人の声に従う人。風向きと臭いで逃げる方向を考える人・・・。

 通常、自分の中に良い回答を見つけるためには、必要十分条件のようなものがある。昨日の大人の遠足のように、信頼できる心のつながった仲間の存在も大事である。業界用語ではロジャースの6条件といったものだ、受容、共感、純粋と一致といったものである。そのような条件が整ったときに、人は心を自由にして自分の中に回答を見つけることができる。

 そして、アイデンティティというものにも関係があるだろう。自分の信じる愛する神仏に祈ったあとに決めるというのも、こうした条件確保につながるかもしれない。あるいは、真善美につながるものと関係があるかもしれない。本物は真善美と深く関係がありそうだ。それは永遠性と深くつながる。

 ところで、来月総選挙だそうだ。国難の時の総選挙。有権者全員が、各々の本物に投票すべき時だと思う。

分かりやすいって何? 9/10

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ドングリが宙づり! 不思議な秋の大人の遠足・・・(分かりやすいって何? 8/10)

2017-09-26 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

 昨日は、太極拳・気功のサークルの先生と仲間たちで秋の遠足。美味しいお蕎麦を食べて、近くの永林寺で生れ変り事例で世界的にも有名な、勝五郎さん(明治2年に亡くなられた)のお墓を見学しました。そして、東京都埋蔵文化財センターで縄文時代の見学。

 普通の観光などでは、ベルトコンベヤー式に見学内容がきっちり決まり、「分かりやすく」なっているが、私がコンダクターのコースは少し違う。分かりにくいというか、ゆきあたりばったりというか、良く言えば発見型コースといったらよいかもしれない。そして、今回は特に、発見型の天賦の才に恵まれた方が多かったのか、実に驚きの楽しい秋の遠足になった。トピックスは・・・

 一つ目は、勝五郎さんのお墓。

 江戸時代の終わりころ、程久保(日野市)で育った藤蔵が6歳で亡くなったものの、近くの中野村(今の東中野、中央大学近く)に勝五郎として生まれ変わった。その話がだんだん有名となりラフカディオ・ハーンや平田篤胤にまで取り上げられた。

 その勝五郎は50歳代まで生き、そのお墓は現在、永林寺(八王子市)にあることは有名なのだが、何処にお墓があるかはネットにもなく、私も何回も来て探したが不明だった。今回も、このお墓ではないかと私がお連れしたものの、「違うでしょう」の皆のご意見で意気消沈していると、なんとA先生が探し回り発見してしまった。さすが気のサークルと感激し皆でお参りした。お彼岸過ぎて間もなくの時期だったので、綺麗なお花が手向けられていて、心が洗われたようであった。

 二つ目は、埋蔵文化財センターの縄文の村を散策していると、何とドングリが空中に一個、宙づりになっているのをA先生が発見。良く見ると蜘蛛の糸が見え、小さなドングリを蜘蛛が空中につるしたようだった。

 何のためにドングリが?と不思議だが、ロジャースの19の命題によれば、全ての有機体の行動には意図がある。こうした現象はなんだろうか?とはいえ、何故かは判らないものの、自然の懐の広さに触れたようで心地よかった。

 世の中を見回すと、分かりやすいマスコミ、分かりやすい説明、分かりやすいXXと分かりやすさに囲まれているように思う。それも悪いことではないかもしれないが、ある意味、自分の中のマンネリを助長するようで嫌になることがある。新しい発見、新しい自分・・・そのためには、今回の大人の遠足のようなことが必要かもしれない。

 でも必要十分条件がある。おいしい食事、五感・体感を心地よく刺激する場所、気心のゆるせる友人ということは必要なのだろう。その意味で由木の里のお蕎麦屋さん、縄文遺跡、お寺、公園、そしてサークルの仲間は素晴らしかった。感謝!

分かりやすいって何? 8/10

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自分の歪みを正す、鏡に向かってニッコリ!(分かりやすいって何? 7/10)

2017-09-25 | 旅・雑記帳

 こころの歪みを減少させ、適切な現実吟味力を得るために、どうしたらよいか?意外なことかもしれませんが、ロジャースの有名なベン図の第一領域、感謝のこころ・・なのではないでしょうか。日常の中で感謝のこころをわすれないようにする。

 とかく頑なになりがちな自分を、柔らかにするためには、感謝の気持ちを意識するのが良いように思います。これは、私の独断と偏見かもしれませんが、自分自身の幼児だったころ、無力だったころをどこかで想起させ、自分の頑なな理想と現実認識を変えていくスイッチになるのだと思うのです。所詮人間は非力なものだと思うのです。

 それだけでは、どうもピンとこないのですが、具体的には笑顔を意識することなのでしょう。朝、鏡に向かってニコリとする。それだけでも違うように思います。

 持統天皇に関してですが、女帝の生涯を考えていくと冷徹な政治運営になんとなく嫌になってくるのですが、最晩年に天皇を文武天皇に譲る前に、壬申の乱の時のコースを再度行幸し、様々なところで感謝の意を表します。これも演出だと考えることもできますが、女帝の柔軟性を考えると、やはり女帝は感謝のこころを基本的には忘れず、現実吟味力を保持し続けたのではないかとも思います。

分かりやすいって何? 7/10

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こころの歪み、持統天皇の長歌をあれこれ楽しむ・・・(分かりやすいって何? 6/10)   

2017-09-23 | 第七章「光と復活体」

 女帝・持統天皇について、このブログでも何回も書かせていただいたが、調べてみると2009年からで、もう8年あれこれ妄想しつつ、旅行や読書をしてきたようだ。

 政治家として、大混乱の時期に日本の基礎を作るという天才的な仕事をし、万葉集にも優れた歌を残している。その歌の解釈はロジャースの人格形成理論の19の命題なみに難しいものもあり(時が経っていることもある)、いろいろな解釈がされている。しかし実に奥が深く、一流の小説家も取り上げていたりする。次の長歌も深く、坂東眞砂子氏が「逢はなくもあやし」(集英社文庫 2011年)で取り上げている。

やすみしし 我が大君の 夕されば 見したまふらし 明け来れば 問ひたまふらし 神岳の 山の黄葉を 今日もかも 問ひたまはまし 明日もかも 見したまはまし その山を 振り放さけ見つつ 夕されば あやに悲しみ 明け来れば うらさび暮らし 荒たへの 衣の袖は 乾る時もなし(万葉集 2-159)

 天武天皇が亡くなってから読んだ挽歌なのであろうか・・・。長歌の最初の方では、神丘の黄葉を天武天皇と一緒に不思議な時間感覚の中で愛でているようで、永遠の魂の存在を信じている女帝が想い浮かぶ。しかし、歌の後半では夫が肉体的には亡び、既に五感・体感でかつての夫をとらえることができない現実に泣き崩れる。沢山の妻がいた天武天皇であったので、持統天皇は天武天皇にどのような情感を持っていたのだろうか、このあたりが小説家にとって腕を見せるテーマなのだろう。

 私は最近、人の身体とは何かを考えることが多い。日本では宗教は信じないが、魂を信じる人は実に多い。私はひそかに縄文時代からの伝統だと思っているが。それは別とし、身体の方は母体の中で成長し、誕生し、全く無力な状態の中で一方的に愛されて(いろいろあるが)育てられる。やがて、五感・体感・知覚も成長し、愛すべき対象を持ったりし、生活をして、老いて亡くなる。

 こうした身体は魂以上にこの世にあっては存在感があり(当たり前だが)。身体の五感・体感、知力をとおしてこの世を深く認識し、思考し、行動できる。そして、身体・肉体の死は、当然ながら魂を信じる者にとっても苦痛となる。時には魂を信じてはいても、大事な人の肉体の死が大きなこころの傷になってしまう。できれば肉体の復活もあり、再び会うことができないか、そういった心情がおこったりするのは自然だと思う。そして、その心情を大事にする宗教や哲学もある。縄文時代の宗教も、その系譜の一つかもしれないと私は思っている。

 ところで、持統天皇の場合は、天武天皇と持統天皇のお二人が同じ御陵に埋葬されていることが、中世の文献で証明されている。それは、盗掘をしたものが見つかったからである。御陵の中には、天武天皇が古式にのっとってお棺におさめられ。一方の持統天皇が火葬で骨壺があったとされている(持統天皇は日本で初めて火葬された天皇である)。残念ながら、その遺灰は盗掘の際に捨てられたという。天武天皇が先にお亡くなりになり持統天皇が、全て埋葬を仕切ったと思われるので、この不思議な埋葬が何故行われたかを考えることは、当時の人間観や持統天皇の心理を伺う上で大きなテーマになるようだ。

 大政治家でもあった女帝・持統天皇。ぞの人生は当時の政治的理想の実現を体現したものだったように思う。あるいは持統天皇自信の子や孫をも律令制の中で保護され、繁栄を続ける望みを残した人生だったと言えるかもしれない。人生の後半は最高権力者で、孫が天皇になった後も、亡くなるまで上皇で最高権力者であった。ある意味、ご自身の理想を現実化された珍しい女帝である。

 理想と現実・・・このバランスを上手くとる人は幸いだが、時に理想と現実の混濁という心の歪みに陥るのも私たち人間である。冷徹で合理的な知性の持ち主の持統天皇は、晩年、壬申の乱で共に戦った人たちにお礼を忘れなかったという。その事実の中でも理想と現実の混同の人生を歩んでいたのか、そうでなかったのか決定することはできないが、このあたりを考えるのは、人間の愛とは何かを正常や異常とは何かを考える上でも重要だと思う。

分かりやすいって何? 6/10

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