イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

地面があると落ち着く!

2008-05-31 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

 雨が降ったりすると、ぬかるんだりで大変だが、土というか地面に触れると落ち着く気がする。幼い頃から、地面、土は何はなくとも大切な遊びの場でもあった。

 スコップで蟻の住処を掘ったり。今でいうタイムカプセルのようなものを作って埋めたりした。昔は良く庭で焚き火もしたので、灰屋ゴミを埋めた。小鳥をはじめ、ペットの遺体も埋めた。となりのおじさんがお経をあげたりした。

 生と死が同居するような地面。そして、井戸などがあったりして、地面の地下深くには冷たい綺麗な水を湛えている。最近は、1000メートル以上掘削して温泉までだしてしまう・・・

 さて、心の健康を主観的かもしれないが、測るプロセススケールという尺度のひとつに、「問題に対する関係」というものがある。

 自分の持っている問題に正面から取り組まないで、逃げたり人のせいにしたりする傾向は私にも大いにある。そして背後に無意識の世界もある。そして、問題に対する関係に注目して、自分のこころの健康度を調べる。

 幼いころから、社会人となり、成熟していく自分。うまく行ったこと。失敗した経験。そんな様々な経験から、自分の地面、土を感じようになる。自分の身体は、なにか自分の地面・土のようでもある。自分の成育史からなるこころも。

 問題を自分の問題として受け止め、真っ暗にならないで、元気に対処していく。今の自分はどうだろうか?

<土1/4>

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愛の多様性を空き地のお花畑で感じる!

2008-05-30 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

 いつも通る野原に、野生のヒルサキツキミソウが群生している場所がある。上品な薄いピンクの花が風にそよいで気分がパッと明るくなる。

 その場所には、簡単な金属製の柵があり、錆びている。可憐な花々と錆びた柵の組み合わせは不思議な組み合わせである。

 風にそよぐ可憐な花々と、柵という機能を内在し静かに立っている錆びた柵。そして、花々が柵の外に溢れるように咲いているのも考え深い。

 人間の孤独を分類すると、身体の孤独感、成育史からくる心の孤独感、深い魂の孤独感に分類する説がある。そして愛の孤独は、考えてみると生活の隅々にまで影響を与えているように思う。

 大きな問題のひとつ、成育史からくる心の孤独。これは、ひとり一人愛の原型が異なり多様なものである。自分の原型と他人の原型は基本的に異なる。

 愛を素直に外に向かって表現している、裸子植物のヒルサキツキミソウ。そして、一切愛を表現していないような(でも内部では?)鉄柵。異質なものの組み合わせのようだが、もし優秀な神話作家がいたら、ここでどんな神話を作るだろうか?

 愛の多様性に気づき、狭い自分の世界を広げていくことは重要であると思う。

<金属4/4>

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解釈ひとつで世界が変わる!

2008-05-29 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

 老人ホームで、今日のように天気が悪いと、不安になるお年寄りが多い。室内に差し込む微妙な光の加減で、人は不安になったり幸福になったりするようだ。

 そんな中で「今日は雨だけど、草花は喜ぶね!」といつも言われていた方を思い出す。日常の中での、ちょっとした体験の解釈が、人を明るくする。

 このところお題を「金属」とし、ブログの写真などを意識して撮っていると、面白いことに気づく。自分は草木や池、月、光などを好んで撮るが、金属はどちらかというと、避ける傾向がある。

 身近な金属を意識する。すると、世の中だ違って見えることがある。電線もそうだ。青空を撮るとき思わず避けていた、市内地の電線。それを敢えて正面から撮り続けると、自分の電線に対する解釈が微妙に変わってきた。

 自分の生活感覚と、電線という無機的なモノが繋がってくるのだ。

 外国では、電線を景観を損ねる等の配慮から、地下に埋めるようである。日本は戦後一貫して、電信柱や電線は市内地ではむき出しである。これは弥生時代、あるいはそれ以前からの日本の文化に根ざしているのでは?そんなことを想ったりする。それは、無神経ですますことなのか、それとも奥深い伝統的な思想があるのか。

吉備王国が大陸と鉄に纏わる貿易をしていた当時の人が、今の景観を見たらどんなふうに思うのだろうか。悲しむのか、喜ぶのか?

<金属3/4>

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ガンコと健全性!

2008-05-28 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

 頑固親父の話はよくテレビドラマに出て来て、楽しんだりするが、実際の生活の中ではどうであろうか?妻にあんなに私は頑固じゃないよね?と尋ねると、意外な答えが返ってくる・・・私も結構頑固だそうだ。

 生き甲斐の心理学を学んで知ったことだが、「・・・であるべきだ!・・・であるに違いない!」という理想や構成概念は、基本的には自分で作ったか、思いこんだコトであるのに、それが、絶対的で動かしがたい事実のようになってくると、こころの健康にも影響を与えてくる。

 理想領域が固く高いのは、理想実現に向かって良いこともあるかもしれないが、現実とのギャップが大きいと、暗い感情がやってくるのは確実である。不安から怒りへ。怒りから不健康感、そして鬱。さらに鬱から錯乱と不健康になっていくこともある。

 頑固親父のドラマでは、だいたい、様々の衝突の中で親父が現実の解釈を変えていく。そういえば、こういうことも考えられる、こういう実感もあるし・・・などなど。一見頑固であるが、変えられる健全性を持っている。・・・私もそうだと妻に言いたい。

 写真は、国立近代美術館から竹橋方面を眺めた写真だ。窓の外に目立つ色の柱があって、ハッとした。柱も外観は洒落ていて嫌いではないが、窓から見る景色は柱の影響で異様に感じた。

 その中で、「この柱は景観を損ねる!」と怒ることも、「金の柱みたい!この柱との出会いはNPO繁栄の吉兆では!」と楽しく解釈することもできる。解釈は自由なのである。生活を明るくするのも暗くするのも、解釈次第なのだろう。

<金属2/4>

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沈黙は金なのか、破壊なのか?

2008-05-27 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

 少し前のことだが、ビルの解体工事をゆっくり見る機会があった。粉じんが飛ばないように放水しながら、重機を使い解体していく。強烈な重機の強度と力で鉄筋コンクリート造りの建物が意外に早い速度で解体されていく。

 さて解体工事とは直接関係ないが、人生を振り返ってみると、人間関係がうまくいかなくなるケースが残念ながらある。その時の経過を思い出してみると意外な事実に気づく。

 鶏が先か卵が先かというところもあるが、二人の関係の中で、微妙な沈黙の時がある。沈黙は金だと言われるが、愛のある意識された「間」を取ることは金かもしれないが、多くの沈黙は人間関係を破壊するようだ。

 自分のこころのうちを的確に相手に表現すること。こんなことが、実はこころの健康度を測る一つの対象分野になっている。もちろん、仕事関係などこころの内をさらけ出すことが不可能な関係もあるが、自分のこころのうちをうまく伝達することはどんな場合も重要である。

 こころのうちを表現する。本音や体感・感情をうまく表現できれば最高だ。日本には和歌や俳句の文化があるが、凄いと思う。ステレオタイプなお話ではなく、良質の和歌や俳句のように表現できたらどれだけ素晴らしいか。

<金属1/4>

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