イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

ありのままの自分に出合うとき・・今も縄文時代も(10/10 自分の道が見えてくる)

2021-11-27 | 第三章「無意識の世界」

全てを捨てるのが一番いいかもしれないが、擬似的でも時間限定でも現世的な理想や夢を捨て去ると明らかに世界が違って見える。

私にとって最大の体験は、大企業で働いていたが自らの意志で辞めてまったく違う福祉の世界に飛び込んだ時だった。その時の開放感は忘れられない。収入は何分の一かになり今までの経験の多くは役立たずキャリアパスは無縁。こうしたとき、ある意味で今までの理想や夢はゼロと化す。あるのはありのままの自分?だけ。もちろん生きる上での生活は確保されていたので、何かに怯えることもなく。「理想と現実の差はストレス曲線」という公式で考えるとストレスゼロ。本当の平安感に包まれた時であった。

これは極端なケースだが、仕事を離れ小旅行に出かけたり、今までの仕事を辞めたりしても同じような平安感と出合うことがあるだろう。

昔からの伝統ある行事も同じような理想や夢の放棄をどこかでほのめかしている。

冬至の行事などはその最たるものであろう。太陽の恵みが最悪になる時。逆にありのままの自分が立ち上がり平安感が訪れる。冬至の季節には日本の正月だけでなく世界各地でクリスマスなどもお祝いされ楽しむ。

さて、縄文時代はどうだったか。写真は東京のストーンサークル、東京多摩境の田端環状積石遺構から見た丹沢山系最高峰の蛭ヶ岳。11月24日の時点なので夕日は蛭ヶ岳より北の方向。これが12月22日の冬至には神奈備型の蛭ヶ岳山頂に日が落ちる。この地で縄文後期後半から晩期まで約700年祭儀が行われたと言われている。700年というのは半端な数字ではない。

平安感を得るのは今も縄文時代も同じなのだろう。

10/10 自分の道が見えてくる

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孤独感を感じたとき・・今も縄文時代も(9/10 自分の道が見えてくる)

2021-11-24 | 第九章「愛」

先日駅前で古書の露天市があり、ふと眼についた大岡信さんの詩集を衝動買いしてしまった。その中に湖水の波に関する歌があり、最後の3行を何回も読んだ。

底に透くきぬの砂には波の模様が……/それは私の中にもある/悲しみの透明なあり方として

この詩を読むことで自分の中のある感情が、どうも意識化されてきたようでだんだん整理されてきた。孤独感というのは不思議な感情である。人と言う文字が二つのパーツから成り立っているように、人は本来一人では生きられず他者を必要とする存在のようだ。そして孤独感は他者との関係に関する何らかの気づきを与える。巣立ちと言う言葉があるが、まずは幼児期から少年少女期になるときに試練がある。人間だけでなく動物も親が子に厳しく巣立ちを強要する時期があるようだ。それは、より大きい他者との交流の始まりを促す。少年少女期から青年期、青年期から成人期、成人期から老年。社会的な人間関係、配偶者等との関係、師弟の関係、年をとると共に他者との交流は大きくなってくるようだ。

孤独の感情も変換点で様相が変わってくる、疑惑感、罪悪感、劣等感・・・老年期の孤独は何だろうか。神仏との関係、世界との関係なのかな。そして、いろいろな心の原型を確認していくと、大岡信さんの詩ではないが、風->波->湖底の砂の波紋 というように不思議な因果関係というか型を見ることがある。ウツや怒りの原型を探っていくと、現在の自分の癖が見えてくる。傾向が分かれば対策が打てる。傾向と対策・・・どこかで見た言葉であるが、泥沼に陥らない方法や元気になる方法が見えてくる。

それから、美は辛い時の薬だと思う。美しい文章や詩、絵画や音楽、美味しい食事や外気浴。大岡信さんの詩もそうであった。自分にあった薬を常備しよう。

さて、縄文時代はどうだろうか。最近土鈴のことを時々考える。縄文中期の土偶には八王子の子抱土偶も有名だが、中空土偶でお腹に鳴子が入っているもの。そして明らかな土鈴があり、昨日も東京都埋蔵文化財センターの展示場で土鈴の音を聞かせてもらった。鈴は日本列島ではオリジナルは土でつくったものかもしれない。そして、それは母と子のような基本的な関係の音を意味しているのではないだろうか。孤独を越える愛の音。蛇足でした。

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おもちゃ・・感情生活の練習 今も縄文時代も (8/10 自分の道が見えてくる)

2021-11-23 | 第二章「五感と体感」

江戸博に行くつもりが向かう途上で休館日であることに気づき、知人と二人で急遽四ッ谷見物に切り替えた。そして、私が育った四ッ谷見物をしたのだが、その中に今まで一度も行ったことがなかった東京おもちゃ美術館があった。立ち寄った。そして、見学したり実際におもちゃを体験したりしたが楽しかった。双六やカルタは以前から興味を持ちいろいろ見たり試したりしていたが、特にアナログ的なおもちゃは楽しい。時間が十分あり小さな子供と一緒に訪れたら、一日楽しめそうだった。

そんな中、今回は独楽に眼を惹かれた。独楽を回すと表面の模様が別のものに見える。写真は普通の独楽であるが、回すと富士山が見えてくる。また、独楽を回すことで力学的に安定して倒れていた独楽が立ち上がったりする。「生き甲斐の心理学」では背反するが似た質を持つ感情として錯乱と統御感、ウツと幸福感などを挙げているが。独楽の世界も似たところがある。独楽回しはだれでも幼い頃には体験するが、これを学ぶことで身近な不思議を学ぶのだと思う。そして、それは感情生活や宗教生活を豊かにすることに繋がるのだろう。

もちろん、独楽を回せば子供が統御感を得られるかは疑問ではあるが、将来への飛翔として希望として独楽回しは子供に何かを伝えるのだろう。

さて、縄文時代に独楽はあったのだろうか。縄文中期のころには木を精巧に切る技術や道具があり、回す技術もあることが分かる。回す技術を考えると。翡翠の硬玉に穴を穿つことは縄文中期では確立されている。その方法は竹などを研磨剤をつかって翡翠の表面にあてて、力を入れて穿つ方式であり。一時間に一ミリ程度ともいわれるが、回転させることで不可能を可能させる技術だ。そそて、このことは独楽回しも等価関係でできるように思われる。したがって縄文時代に独楽があっても不思議では全くないと思う。

それでは楽器とか人形(土偶)とか紐遊び(あやとり)はあったのだろうか。妄想はつきない。

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自分の道を見つけた人・・今も縄文時代も(7/10 自分の道が見えてくる)

2021-11-19 | 第八章「魂と聖霊」

縄文時代に美を見つけた人として有名な岡本太郎さんがいらっしゃるが、真善美に関わる偉業は古今東西を問わないように思う。江戸東京博物館の縄文2021展でも、こんな美しいものがこの時代にと感嘆した遺物がいくつかあった。写真は日暮里延命寺貝塚の縄文後期の土器だが、ちょうど仮面のビーナスと同時期のころの遺物だと思うが何とも美しい。このような土器を作った方はどんな方だろうと思うが多分3500年くらい前の人くらいでどのような人生を歩まれた方かは残念だが永久に分からないだろう。

しかし、何というか普遍的な美は非常に個人的な個性から来るのではないかと思う。ミクロ的な個性が普遍的な世界に通じるとは不思議な話ではあるが、多分一つの真理ではないだろうか。心理学的にいうと日常に溢れている防衛機制から解放され、無意識の世界に沈潜する。そして、そこで見いだした美というのだろうか。あるいは究極のアイデンティティの統合というのだろうか。

U先生の「生き甲斐の心理学」では、ストレス曲線/暗い感情の対局に幸福曲線/明るい感情を置いている。これは平安感、友好的感情、健康感、幸福感、統御感とアップグレード?するようなところがあるが、統御感というのは錯乱の反対であり、自分の道を確立していないとなかなか得られぬ感情だそうだ。と言って、統御感を持つ人はめちゃめちゃな生活をしているわけではなく、意外に規則正しい生活をしているようにも思う。昔聞いた話だがベートーベンは毎朝何粒かのコーヒー豆を挽いてコーヒーを飲んでいたとか。朝に感謝して起き、夜に感謝して寝る。そんな生活だったのかなあ。

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修行時代を考える・・今も縄文時代も (6/10 自分の道が見えてくる)

2021-11-18 | 旅・雑記帳

若者と修業時代はイメージ的に重なるが、私のように年寄りでも修業時代のまっただ中という人間もいるようだ。

U先生から「生き甲斐の心理学」を学び始めたのが2000年ごろ、縄文時代の勉強を始めたのは2014年ごろであり、そんな中で縄文小説を書いたりする活動をしているが、若い頃と同じようにいい年なのに修業時代のまっただ中かなと思う。

修業時代とは何だろうか。これはまだ師匠のように確固とした何かを掴んで無い状態。つまり自分では目標とする状態が見えていない状態なのだろう。安易にこれを勉強するとXXが出来ますとか、それらしいことをいう人やケースがあるが、本来師が修行をしていないものに到達時点を表現することは至難のわざだと思う。

恩師への忠誠心は極めて大事で、そうした忠誠心とか信頼関係がなければ修行は成り立たない。そして、信頼関係の中で修行をすることで順次アイデンティティの統合がなされ新しい到達点が得られる。初めから確固たる恩師のようなアイデンティティを持つことはありえないだろう。

さて、このところ時間があれば江戸東京博物館の縄文2021の展示会に通っているが(笑)、展示の中に翡翠(ひすい)や琥珀(こはく)の紹介がある。特に翡翠は糸魚川水系の姫川あたりでしか産出しないこと、またダイヤモンドなみに硬い石材なので加工が難しいことが知られている。

私も何年か前に姫川に行き、少し怪しげな翡翠を安価に購入して磨いたり、いろいろしたが確かに硬い。そして、縄文時代の大珠のように穴を穿つのは相当の技術だと実感している。それが、実験考古学で研磨剤と竹のような柔らかい棒状のものを使えば一時間くらい必死で回転させつつ翡翠の表面の一カ所を押し込んで行けば、1時間に1ミリ程度穴が空いていくようだ。気の遠くなる作業だが、写真の八王子の大珠のように縦に穴を開けているのを観ると、縄文時代に翡翠の穴を穿つ集団があり、師がいて弟子がいるという関係があっただろうと想像できる。また、これは単なる穴を開ける作業集団でもなさそうで、次の万葉集の歌は姫川の翡翠の神秘性を歌っているようだ。どのような集団であったか・・・今では殆ど分からない謎の人たちだ。

沼名川の 底なる玉 求めて得し玉かも拾ひて 得し玉かも あたらしき 君が 老ゆらく惜しも  (巻13-3257)

以上は翡翠の話であるが、漆とかそのほかにも高度な技術が使われたことがあり、興味津々である。

私と同じように年をとってからも魅力に駆られ修行をしていた祖先もいたかもしれない。

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