イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

突然、幸福感へワープ・・・(8/10 真善美とストレス)

2021-06-30 | 第二章「五感と体感」

憂鬱な日々を送っている中でカワセミを見て突然幸せな気分になる。そんな経験はありませんか。灰色の受験生活のときにふとAさんのことを思い出が浮かんで平安感を取り戻す。先日のブログにありましたが、公園でドクダミの微かな匂いを嗅いで心が軽くなるなんてことも。人生はこうした大なり小なりの幸せになる瞬間があり、それを思い出すと、こころが軽くなるようです。特に五感体感を伴う思い出は抜群の効果が不思議なほどあるようです。

そうした幸福感へワープする思い出を意識して引き出しにしまい、辛い時に思い出す。これは大事なことのようです。何であのとき耐えられたかと考えてみると、こうした真善美への思い出があったからかもしれません。

夏は、美味しいビールかな?もう条件反射。

8/10 真善美とストレス

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謙虚な花にこころを止める~正義感にご注意~(7/10 真善美とストレス)

2021-06-29 | 第四章「愛とゆるし」

コロナ禍が長期化するにつれ、新型コロナ自体も私が住んでいる東京都でも最近のデータでは人口約1400万人に対し陽性者が17万人。100人に1人以上が罹った数字であり、私だけでなく多くの人が身近に新型コロナを体験したり周りの方々の苦労を耳にしているのだろう。そして、仕事上の大きな変化と経済問題を抱える方々、自粛生活の疲れから体調を崩す方も周りを見渡しても少なくない。大きなストレスを受けている人はかなりな数になるのだろう。

そんな中、私は後悔をすることがあった。今の世の中の風潮として、あることが起こると分かりやすい正義がものをいうところがある。実際面白おかしく日常的に一部のマスコミで正義が語られると、そうだそうだということになり、自分の行動もいつのまにか正義を振りかざすようになる。まあ、ありのままの自分を越えた傲慢な自己像が語り出す。

私も、今までも何度か自分の不甲斐なさ至らなさを経験し、傲慢の愚かさは知っているつもりでも、何となく流されて傲慢な自己像ができて、それで人を批判したりする。しかし、それは諸刃の剣で人を傷つけるだけでなく自らも傷つくことになる。正義が心に浮かぶ時、罪深い自分を思い出し愛とゆるしをこころに止めるべきなのだろう。

梅雨の今の時期、紫陽花やバラに眼を奪われがちだが、余り目立たないつゆ草やホタルブクロ、あるいはドクダミの花などに眼をとめよう。

ふと、等身大の自分を気づかせてくれる。

私にとってドクダミは、その独特の臭いも手伝ってある危機の時にふと我に返らせてくれたことがあった。

7/10 真善美とストレス

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ストレスは分類して楽しみたい (6/10 真善美とストレス)

2021-06-27 | 第一章「意識と知覚」

日々湧きおこる感情の目まぐるしい変化に気づいたのは、まだ若かったころに営業で駆けずり回っていた時だ。朝起きてから寝るまで仕事に生き甲斐を感じて働いていた。午前はお客さんの製品納入で笑顔を見て喜こび、午後になるとお客さんのクレームで怒られて哀しい思いをし、オフィスに戻ると受注の連絡で大喜びと・・そんな風に一日の中で様々な喜怒哀楽をいくつも経験し、自分はおかしいのではないかと先輩に尋ねたことさえあった。

そんな心配をした当時のことを思い出すと、そのころの健康的な日々が見えてくる。知らず知らずのうちに感情を意識し(自分の感情)、何となく感情を分類し感情の理解が深まっていたのかもしれない。対人関係の仕事は心理学を別に学ばなくても、体験の中で感情への理解が深まるようだ。

さて、50歳代になりU先生の「生き甲斐の心理学」というイギリス流の臨床心理学を学ぶ。「感情の曼陀羅」という不思議な言葉を初めてお聴きしたが、得体のしれない感情がより整理され、美しい音楽を奏でるオーケストラのように感情の世界が見えてきたりする。そして感情の奥深い世界により興味をもつようになる。五感と感情の結びつきなどその興味はつきない。

得体のしれないものを分析すると大きな気づきや安心感を得ることが多い。暗い感情も分類してみると、それだけである種の不安感が消える。若いころであれば刻一刻に喜怒哀楽があるということを学んだわけだが、学者先生が研究して定評のある分類で分析するとさらに分かってくる。

自分の不安感を過去の不安感、現在の不安感、将来の不安感と分けてみると、例えば一日の傾向が分かる。このところ将来の不安感にとらわれているけど、それは将来に偏りすぎ、今の心配のが重要ではないかとか。過去への怒りや将来への怒りより、今ここの怒りが何か大事なようだとかだ。これは私の独り言にすぎないが。

人間が身体と心(生育史)と魂(宗教や哲学の領域)からなるという学説で考えると、この不安感は身体から来ている不安かなと思ったりできる。魂の領域を仮定してみると、読書で古典を読んでいて気になるところが自分の生育史というより魂といった領域からくるのかなと感じたりする。

ストレス曲線という学説は、暗い感情を不安、怒り、身体症状、鬱、錯乱の5つに分類するわけであり。これはいまの新型コロナの警戒レベル1とかレベル2などの段階と見ることもできて、身体症状が出る前に休養を十分とったり、考え方を整理するように心がけることができ便利だ。また、ストレス曲線は反対の明るい感情(平安感、友好的感情、健康感、幸福感、統御感)とセットで考えると理解が深まりストレス曲線を楽しむことさえできる。喜怒哀楽を怒哀だけで理解しようとすると結構つらいものがあるが喜楽の理解を深めていくと怒哀(ストレス曲線)の意味も浮き彫りにされることも。

心理学の本を読んだりして、自己分析は苦行のよう辛いものと考えてしまうが、U先生から楽しんで自己分析をするようにといわれる。心は結構デリケートであり、無理はきかないものと考えた方が無難だ。2日、3日と悩むようなことはやめた方が良い。

そのほかろいろな分類があるが、それは今後のお楽しみということに今日はしたい。

写真は2年前に信州に今の時期に行ったときの写真であるが、ながれゆく川を眺めるのは感情の世界を眺めるように思えてくる。どこかで淀んだり速く流れたり、いろいろである。その中には暗い感情もあるかもしれないが明るい感情に変わったり、暗い感情が人生のヒントとして煌めいたりする。夜の暗闇で見えない川は不気味だが、初夏の昼時の美しい川は楽しむことができる。

6/10 真善美とストレス

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つらい時に元気になれるギリシャ神話(5/10 真善美とストレス)

2021-06-24 | 第四章「愛とゆるし」

U先生の「生き甲斐の心理学」を20年間学び続けることができたのは、U先生のお人柄もあるが先生の学派が人の心を大切にしているなのでもあろう。普通辛いと言われる自己分析も無理せず楽しく行えるからだと思う。

その中にあって、ギリシャ神話がよく話題に上る。そして楽しむのだが、さすがに古代から長い時間を経て引き継がれてきた物語は違う。読んでいると今の世の中でも全く同じというようなことを、実に愛情深くさらりと表現している。

例えばお金が大好きなミダス王が計略の末にディオニソスから、自分が触るとすべてのものを黄金にかえるという力を得るが、残念なことに食べ物飲み物も触れると黄金になってしまい、生きていけないので川で禊をしてその能力を流すという話がある。今の資本主義社会の問題点やそれを乗り越える希望を愛情深く語っているようだ。病理をどぎつく描くだけではなく、神様や半分神様の親近感にあふれた物語ばかりなので、心に優しく響く貴重なお話なのだ。

ギリシャ神話は、日本と同じ海民の国の物語でもあるのだろうか、私が今とても興味をもっている縄文時代にも起源があるだろう日本神話にも似ているところがたくさんある。日本の比較神話学者も話題にしているようだ。

丁度オリンピックが話題になっている時期でもあり、ギリシャ神話を皆さんもたのしまれたらどうだろうか。岩波文庫の本なども良いが、読み易い少年少女向けの本は素敵な挿絵があったり、地図があったり、文章も読み聞かせ風で実に心に響く。つらい時に読むと元気が湧く不思議な本だ。

5/10 真善美とストレス

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新たな生き甲斐探求とストレス解消の場  (4/10 真善美とストレス)

2021-06-23 | 第九章「愛」

今週末に「生き甲斐の心理学」の勉強会を開催するので、この一週間テーマの「ストレス」のことをいろいろ思索してきた。今はコロナ禍で3密が避けられていて(最近は1密)、かつてないほどのストレスを私だけでなく多くの人が感じているのではないかと思う時がある。

さて、ストレスは話題にならない日はないくらい聞く言葉だが、ストレスの定義などきちっと議論されることは殆どないし、私も「生き甲斐の心理学」をU先生から学ぶ前は、楽しいことをして発散すればよいもの程度としか考えなかった。しかし、ストレスが何故あるのかとか、そのポジティブな意味。さらにストレスという暗い感情を明るい感情に変える仕組み、あるいはストレスを緩和する仕組みなどきちっと学ぶと眼が開かれるし生き方も大きく変わってくる。

U先生の「生き甲斐の心理学」では、理想と現実のギャップが暗い感情(ストレス曲線:不安感、怒り、身体症状、鬱、錯乱)を生むと定義している。意外に簡単な定義であり、この定義からいろいろなことが芋づる式に導かれる。一つにはストレスは理想に近づけるための現状改革のエネルギーと解釈することだ。不適当な理想は人を追い込み凶器にもなるが、適切な理想を長年掲げて歩めば不思議なほど理想に近づいていく。人は考えた通りの人間になると言われる所以である。

そして定義からストレス曲線が解消する仕組みも分かる。理想と現実のギャップがなくなる時だ。理想と現実が一致し、理想=現実が実現された時、ストレス曲線は明るい感情(幸福曲線:平安感、友好的感情、健康感、幸福感、統御感)に転換する。

ところで、理想は就職や入試の目標、配偶者の特性みたいに客観的なもののようだが、考え方次第でいろいろ変わるものである。これは現状の認識でも同じで考え方で変わる。一つ例を考えてみよう。朝の10時にAさんと会う約束をしたとする。まあ理想が10時だ。そしてAさんのところに向かう途中で思わぬハプニングがあり、10分程度遅れそうになる。その時に理想と現状のギャップが生じるので不安や怒りといったストレス曲線が生じる。この場合、Aさんは気心が知れているから10分くらい大丈夫と考えを変え10時10分を新たな理想としてのんびり向かうというタイプの人もいる。律儀にAさんに電話をして喫茶店で待ってもらうよう連絡をとるタイプの人もいて、これまた10時という理想を下げることで平安感を得ることができる。このように理想をさげたり(現実を上げたりすることも)して、一見客観的な事実のように見える理想や現実を変えてストレスを解消する。

ストレスはこうした事例のように日常の中でうまく取り扱われることもあるが、実際はもっと複雑であり生育史からの無意識の理想や現実もあり、解決できず何日も悩んだりすることもある。こうした場合は不安感が怒りに、怒りが身体症状に、身体症状が鬱に、鬱が錯乱にといったようにどんどん不健康に状態になっていく。できれば、身体症状になるまでに解決し(理想と現実を変える)健康的に過ごしたいが、うまく行かないことは私も含め多くの人が経験することのようだ。

ストレスを解消したり軽減する方法は、気づきといった新たなアイデンティティの統合によることや、いつの間にか学習している防衛機制(昇華、合理化、置き換え、同一化、摂取、逃避、退行・・)の働きが大きく、その使い方が上手であれば人に迷惑をかけずストレスをコントロールできたりする。

さて、先日懐かしい人との楽しい語らいで気づいたのだが、もう死語になっているかもしれないが、花の金曜日、花金のことを懐かしく思い出した。コロナ以前はサラリーパーソンたちが普段の仕事の憂さをはらすために、時々あるいは頻繁に仕事のあとに近くの赤ちょうちんなどで一杯飲む文化が日本にはあった。私がサラリーパーソンの時代は花金などは仕事の一部と化していた。これは3密そのものの家庭的雰囲気での語らいであり、職場では言えない本音も語り、時には「生き甲斐の心理学」でも大事にされている「傾聴」のように、心の奥の微妙な部分を表現することで、気づきが生じ問題解決のヒントが生まれたりも。そして、ストレス曲線がその後軽減し平安感や友好的感情などの幸福曲線にかわっていく。

 さらに、花金では目の前の仕事の話のほかに「生き甲斐」や「遣り甲斐」のことに話しが及び、仕事の世界だけではなく人生に影響を及ぼす気づきまで得られることがある。「生き甲斐」や「遣り甲斐」のレベルの気づき(アイデンティティの統合)は、日常の中で発生するストレスを軽くし、人生にハリを持たせ心を健康にしていく。

 私はU先生の「生き甲斐の心理学」を20年学ぶことで、幼子から臨終間際の人まで当てはまる万能薬にょうな「傾聴」や「生き甲斐」探索の方法を学んできたが、花金はこうした学びをしなくてもそれに近いことを、日本はかつて文化として行っていたようなのだ。

 ところで、かつて「生き甲斐の心理学」を応用して自立した老人による老人のための終いの住まい(グループリビング)をつくろうとしたことがあった。これは力不足でとん挫してしまったが、「生き甲斐の心理学」を基礎とした「傾聴」や「生き甲斐」を大事にし「真善美」もどこかで大事にした活動だったと思う。

 それは兎に角として、このコロナ禍コミュニケーション手段としてオンライン会議が劇的に普及した。そのおかげで、数年前なら想像つかなかった海外からの参加者も含まれる会議や、遠方の知人たちとの楽しい語らいも可能となった。もちろん3密の親しいコミュニケーションは激減し大きな問題はあるのだが、新しい窓が開かれてきた。そして、今オンライン花金というのだろうか、気楽な仲間内の会を小さなところから始めようかと考えている。オンライン花金は3密で五感・体感フル装備のかつての花金には及ばないところがあるが、遠距離コミュニケーションや場所の確保、低コストなどの面で新たな地平を開くものではないかと思っている。

4/10 真善美とストレス

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