イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

自由と職業の関係!(こころの仕組みを活かす 9/10)

2012-11-30 | 第七章「光と復活体」

 ふらっと旅に出る、自由な寅さんは学生のころから憧れ、寅さんシリーズの映画は渥美清さんが亡くなるまで楽しませていただいた。

 もう十年近くなるが、長年勤めた会社を辞めてからは、映画で憧れた寅さん的な生活を少しばかり楽しんでいる(まだ現役であるが)。この十年いくつかの仕事を経験もした。それまで、できなかったこともかなりした。

 とはいえ、厳しい世の中。いくつか気付いて大人になったこともある。また、日本の社会も、一つの会社や仕事で定年まで暮らす・・・というパターンは確実に崩れてきている。就職問題で悩む人も多い。

 生きるための仕事は当然必要(すべてはそこから始まる)。ただ、自分の傾向と渇望からくる、やりたいこともある。一方、お金や時間や環境はままならない。このカオスをどう這い出たらよいのか?ある日突然解決を望みたいが、そうもいかない。

 その中で、心理学の14の防衛機制の一つ補償をどう活かすかは大事だ。補償は劣等感を克服することで有名。「生き甲斐の心理学」の99ページにあるが、結婚して未婚の劣等感を克服したり、特定の職業に就くことにより自分の劣等感を間接的に克服する。

 ただ、結婚すれば幸せになれるとも限らず、例えば外資系の会社にはいれば外国語に触れるチャンスはあっても、外国語への劣等感を解消できるとはいえない。補償により、間違った選択をする例は決して少なくない。

 しかし、補償で環境を自分の意志で変えることにより、新しい一歩が始まり、新しい世界が始まることも。

 自分の経験で恐縮だが、内向的な自分が営業という仕事につくことで、その劣等感情を克服したり、車恐怖感情があるのに、車で仕事をする。これは若かった自分には良い方向だったと思う。一方、劣等感ゆえの知性化の防衛機制が強いのに、企画の仕事をするのは、どうだっただろうか。補償により過度に心の自由を失くすことも。

 チャレンジという言葉は美しいが、その時々に、相応しい選択があるので熟慮は必要。また、他人を当然かもしれないが、自分でも思い違いすることもある。

 さて、持統天皇はどうだったのだろうか?皇后、天皇、上皇。その職業は建設的な補償行為で、職業そのもにに囚われることもなく、心の自由を保ちつつ、素敵に生き抜いたように思う。

 こころの仕組みを活かす 9/10

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あたたかい信頼関係を築く条件!(こころの仕組みを活かす 8/10)

2012-11-29 | 第七章「光と復活体」

 きのうは、勉強会で「生命力」の話がでた。自分の人生の中で「生命力」に溢れていた時期、逆に「生命力」に乏しい時期・・・

 いろいろな考え方があるが、五感体感が健全で感情が流れる雲のように、自分でも意識できたり、それにともない判断力が冴えているときなどが、「生命力」に溢れているのかな、など思った。

 逆に、防衛機制がやたらときつく、鎧兜状態なときは、自分の感情も判らない感じで良くない。

 また、ふと思ったのは、対人関係で「生命力」をもらったり、もらいあったりする関係があるのも重要なのだろう。

 知性化という防衛機制がある。これは、感情をなまのまま表出するのが怖いので、抽象化するものだ。

 この防衛機制を強く感じるのは、最近ではブログを書いている時である。生の感情をいろいろ抽象化してしまい、推敲すると何が言いたいのか伝わってこない。誰に向かっているのかもわからない。感情が伝わらない。自分でも読みたくなくなる。

 こんな状態の時は、読者は離れていくだろう。友達どうしの関係でも、決して深まらないだろう。

 「生き甲斐の心理学」の94ページには、知性化の防衛機制で親友ができない悩みを持つ方のために、人間関係をきずく条件のことが載っている。

 (1)本音で交際できる人物

 (2)秘密を護る人物

 (3)好き嫌いを明確に言える人物

 (4)誠実に自分の思考、感情、行動が出来る人物

 本当にそうだなと思う。良いブログを書くためのヒントでもある。

 さて、昨日は持統天皇についても思索した。持統天皇は立場上、敵が多かったかと思う。しかし、要所要所で信頼関係をきちっと築き、難局を見事に回避する。知的な人であったが、決して知性化を巧みに使い分けたのだろう。

 今回の衆議院選挙、日本の国の原型ができた7-8世紀と状況が似ている。この時期、女帝や女傑が政治を動かした。

 日本は、異常なまでの男性中心の政治(国際的にみて)。そろそろ卑弥呼や持統天皇の伝統に戻る時期かもしれない。

 こころの仕組みを活かす 8/10

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浮遊する感情を、自分の奥底の傾向と渇望で整える!(こころの仕組みを活かす 7/10)

2012-11-28 | 第七章「光と復活体」

 私はかつて、自分を理知的な人間だと思っていたふしがあるが、「生き甲斐の心理学」を学んでからは、大きな間違いだったと気付いた。

 防衛機制の中で、感情転移というのがある。

 感情というのはどうも浮遊する性格があるのかもしれない(笑)。自分に向ける感情を他人に向けたり(これは投影)、Aさんに向けるべき感情をBさんに向けたり(感情転移)。Aさんから向けられた感情をAさんに返したり・・・

 そして、自他混同、他他混同しがちな自分に気付くようになったのである。とくに私はその傾向が強いかもしれない。他の防衛機制も同じだろうが、こんな中で、しっかりと生きるには羅針盤、最近ではGPSかもしれないが、正しい位置感覚と方向感覚が大切だろう。

 そうすれば、感情転移やその他の防衛機制も、楽しい人生の友に変身する(感情転移や投影などは他人に迷惑をかけることが多いので注意が必要だが・・・)。

 さて、持統天皇のことを考えてみよう。持統天皇の羅針盤、GPSは何か。奥底に流れる、傾向と渇望と言い換えてもよい。最近読んだ「飛鳥の風」でも考えたが、両親や祖父母の幼少期での影響が大きいのではないかと思う。

 持統天皇の両親は、越智郎女、天智天皇、祖父母は4人だが3名は分っている。蘇我倉山田石川麻呂、皇極天皇、舒明天皇。

 持統天皇の権力志向は恐らく誰もが認めるところで、U先生も先日のブログで言及されていた。その傾向と渇望(ロジャースの第4の命題)が何処から由来するのかを考えるのは楽しい。

 万葉集は、藤原家や持統天皇などの意志でまとめられたと思うが、その冒頭には雄略天皇の歌があり、二番目は舒明天皇(持統天皇の祖父)の歌である。これも大変有名である。

 大和には 群山あれど とりよろふ 天の香具山 登り立ち 国見をすれば 国原は 煙立ち立つ 海原は かまめ立ち立つ うまし国そ あきづ島 大和の国は

 香具山から海原が見える?奈良のアースダイバー地図が欲しい感じであるが、大きな池が周りにあったので、それを海原としたとの解説もあった。それは、とにかく、この歌と、持統天皇の政権奪取後の有名な歌を比べると、何ともいえない気持ちになる。持統天皇も、この歌を読む時に舒明天皇の歌を思い出したと思うが・・・

 春すぎて夏来たるらし白妙の衣ほしたり天の香具山

 持統天皇も、謀略渦巻く世の中で感情転移等にも負けず生き抜いたのは、天の香具山のイメージがあったからかもしれない。

 私にとっての傾向と渇望はなんだろうか?今日は、勉強会なので考えてみたい。

 こころの仕組みを活かす 7/10

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好きな人のまねを、いつのまにかしてる!(こころの仕組みを活かす 6/10)

2012-11-27 | 第七章「光と復活体」

 私の祖父は、現存する某デパートの本店を設計した明治の建築家であった。子供が10人いて、孫もたくさんいたが、戦後のどさくさの後、末っ子の私の母が、祖父母の隣に住むことになり、孫の私は例外的にかわいがられた。

 高校は祖父の母校に運よく入学できた。祖父も喜んでくれた。そして、翌年の冬に、祖父は亡くなるが、その前に二人きりの時、祖父は何故か出生の秘密を話してくれた。それは、親戚で誰も知らないことであった。若いのでよく判らなかったが、最近意図することが少し判る。

 私は、祖父が好きであった。おまけに、わたしの父も建築屋であったので、大学受験は建築学科を希望した。高校紛争の混乱の時期、自分も混乱していたが、向き不向きに関わらず建築という目的をもっていたのは混乱の中を生き抜く上で大事だった。

 最終的には、建築学科にも行かず、建築とは無縁な人生を歩むようになったが、この置き換えという防衛機制はプラスに働いたと思う。ただ、いくら祖父が好きだからといえ、祖父の選んだ職業が私の自己実現になるかには飛躍がある。

 私の大学時代は理工系であったが、実験心理学を学んだり、心理学に興味を持ったりし、軌道修正が行われた貴重な時であった。それが、今の「生き甲斐の心理学」普及の活動に続く。

 置き換え:坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの心理、あるいは、理科教師に好意をもつ生徒が理科が好きになる心理。(「生き甲斐の心理学」93ページより)

 さて、今朝やっと「飛鳥の風 持統天皇」(吉田知子氏)を読了した。日本書紀にも「(持統)天皇は沈着冷静な方で、広い度量をおもちであった。」と表現されているが、極めて複雑な状況を生き抜いた持統天皇を的確に表していると感じる。

 壬申の乱で命をかけて戦った相手(大友皇子)の息子と手を組んだり、蘇我氏とは違う藤原氏と手を組んだりする柔軟さはもの凄い!それ故に、難しい時代に自己実現に向かえたのだろう。いつのまにか置き換えをし、そして危険を察知できず滅びるという愚とは無縁な女帝だ。

 こころの仕組みを活かす 6/10

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戦いの歌で気勢を上げる!(こころの仕組みを活かす 5/10)

2012-11-26 | 第七章「光と復活体」

 今の時代は、7世紀の古代日本に似ているようである。7世紀も強大な大国の唐が勢力をのばし、朝鮮半島や日本を脅かし、教科書でもならう白村江の戦いで唐・新羅連合軍と戦かい、敗戦を迎える。

 持統天皇も、そんな時代に生きた。そして、実に若いころは、祖母の皇極天皇や父、夫、そして兄弟と共に難波京を離れ、九州まで戦いの旅をする。そして、旅の中で草壁皇子を産んだりする。

 熟田津に船乗りせむと月まてば潮もかなひぬ今は漕ぎいでな(萬葉集)

 という有名な額田王の歌も、実は白村江の戦いに向けて、船団の移動を鼓舞する歌である。額田王は柿本人麻呂と共に、7,8世紀を代表する日本の詩人であるが、その生涯も持統天皇に引けをとらないほど波乱万丈であり、力強く生き抜いた人でもあり、興味はつきない。

 戦いは、極端な行動かもしれない。実は弱さを秘めていたり(現実はいつも厳しいものだ)する中で、防衛機制の一つとしての反動形成というこころに仕組みが背景にあるようだ。

 自分の歴史を振り返ると、この反動形成は大事で、それ故に今があるとも思える(生き残ったとも言える)。U先生の「生き甲斐の心理学」では98ページに次の説明がある。

 反動形成:自分の弱さを人にしられたくないし、自分でも認めたくないので、それを克服すべく他に極端に走る事。

 この心の仕組みにより、泣き寝入りせず健全に成長できたり、危機を未然に抑え込んだり・・・いろいろである。しかし、このこころの仕組みは、「生き甲斐の心理学」によると、自分が反動形成を今しているなと、こころの何処かに意識化することが大事。

 そうでないと、ますますエスカレートし状況が悪化したり、自分の弱さ(問題)が秘められていることを思い出すこともなく、真の問題からどんどん離れてしまう。

 こころの仕組みを活かす 5/10

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