イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

雨の復活祭だけど!(不安感を活かす 3/10)

2013-03-31 | 第一章「意識と知覚」

 今日は復活祭。昨晩も天候も悪く。今朝も雨。ただ、春分の後の満月とそれに続く月には恵まれなくても、闇から光の復活祭はそれゆえ実感できるかもしれない。

 さて、感情のことを考えると、暗い感情と同質の明るい感情の存在が気になるようになる。実際感情のモデルがいろいろ研究されているが、例えば怒りという感情は友好的感情と同質なところがあり、怒りの感情も原因が解消されると、友好的感情に突然変化するようだ。

 「生き甲斐の心理学」を学ぶと、楽しんで自分の感情ウオッチングをするようになっていくようだ。そして、楽しみ方のひとつは、こうした反対の感情を考えたり感じ取ったりすることである。

 また、日々の生活の中で湧き起る感情を、暗い感情(ストレス)か明るい感情どうかを識別するのも楽しい。明るい感情のようで暗かったりする。そして、反対の感情を考えたりして楽しむのも良いかもしれない(もちろん心の問題なので、無理はしない範囲で楽しんでください)。

 楽しむ余裕ができてくると、今度は暗い感情を肯定的に意味づけする練習をすると良い。暗い感情を否定的(自己否定や他者否定)に意味づけするのは、私も含めよくしがちだが、それを反対に肯定的に意味づけてみる。

 例えば・・嫉妬という感情が起こる。それを、嫉妬という感情を持つ自分は醜いなどと反応し自己否定に陥ったり、感情を押し殺したりする。これは抑圧とつながったりで、心の健康にも悪い。

 それと反対に、嫉妬という感情に気づいたとき、自分は愛の変形としての嫉妬をしている。これは本当の愛(哲学の領域)へ至るための一つのシグナルと考え、具体的な自己肯定・他者肯定の行動を考えてみる。こんな感じである。

 雨の中での復活祭。これも肯定的な何かへのシグナルかもしれない。

 不安感を活かす!3/10

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湧き起る感情はどこから来るの?(不安感を活かす 2/10)

2013-03-30 | 第一章「意識と知覚」

 一日に湧き起る感情はどんなものがあるだろうか?先日行った多摩動物公園散策での暖かい感情。明るい感情は、残念なことに、しょっちゅう湧き起ることでもないようだ。

 一方、暗い感情(ストレス曲線)はもっと頻繁だ。そして、暗い感情は何か理不尽なところがある。

 暗い感情は意識、無意識の世界の理想と現実のギャップがら生じるとの理論がある。約束した時間に遅れそうだと慌てたり(理想の時間と現実の時間のギャップ)は意識の世界で理解できるが、何故か理不尽な暗い感情も起こるようだ。ふと通勤途上で遭遇した通勤客の動作とか、良くわからない状況から。

 これは、無意識の世界を想定すると、つじつまがあうことがある。もう忘れてしまった過去の記憶が、現実の世界で重なってしまい、暗い感情が湧いたりするケースだ。

 さて、不安感をはじめとする暗い感情の解消はないのだろうか?実は原理は簡単なのである。理想と現実のギャップが暗い感情という公式を理解していれば、理想を下げる。現実を受け入れる。そんなことで解消できるのだ。そして、不安が消え平安感が湧いたりする。これを一度体験してみると、感情の仕組みがよくわかる。まずは、簡単な意識されている理想と現実から・・・

 不安感を活かす! 2/10

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月と平安感、不安感!(不安感を活かす! 1/10)

2013-03-29 | 第一章「意識と知覚」

 美しい花を見てうきうきし、是非春分のあとの美しい月も見たいと思っていた。仕事を終えてから夜道で月を見たが、昨晩は美しい十七夜(立待月)の月が見られた。

 しかし、やがて心配したとおり雲が出てしまい、桜と月のツーショットを撮りにいくのはやめにした。

 50倍で月を撮ってみたが(雲が多くなっていたが)、拡大して月を見ると結構いたいたしい。40億年から38億年前に巨大な隕石が月に沢山命中し巨大クレーターができたそうだ。月は地球と違って当初から大気もないので、ちょっとした隕石もまともにぶつかり、ちょっとしたクレータになることもあるらしい。40億年以上打たれ叩かれてきた月。

 月は、地球上の生命が誕生する40億年前以前からあり、私たちの祖先達はすべて月のお世話になったのだろう。夜の闇を照らし、潮汐力で地球に影響をリズミカルに与え育んできた。なにか不思議だ。

 さて、こうして同じ月のことに想いを巡らしていると、私の中に平安感が沸き起こったり、不安感が湧き起こったりしている。

 

 感情が刻々と変わる。

 その中でも不安感は人間の基軸となる感情だそうだ。

 そして、この不安感の処理方法は人にとって極めて大事なようだ。生き抜くためにも、そして、自分のこころの健全性を高める上でも不安感は大事だ。これから10回不安感を意識し、それを活かすことを考えてみたい。

 不安感を活かす!

 1/10

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花と月・・・今日は立待月なんだ!(傾聴 10/10)

2013-03-28 | 第一章「意識と知覚」

 昨日は満月(太陰暦で十五夜)であったが、八王子では雲がかかり残念であった。そして、今日は立待月(十六夜)。昨日の月の出から約50分送れるので、昔の人は随分風流な名前をつけたものである。

 そして、今は二十四節気でいうと春分。春到来の季節である。当然ながら桜をはじめ花ざかり。

 春分の後の満月は何となく過ぎ去って行くが、この時期は人類共通の幸せな季節かもしれない。キリスト教では、春分を過ぎて初めての満月の後の日曜日が復活祭と定められている。南半球では意味合いがちょっと変わると思うが、季節もよく夜も明るい今の季節は、古今東西共通でめでたい季節なのだろう。

 最後に、この時期に亡くなった西行の歌を、期待薄の立待月の代わりに引用させていただく。

 願はくば花の下にて春死なん その如月(きさらぎ)の望月の頃 

     *(望月は満月 如月は陰暦なので、太陽暦では3月、一説によるとこの歌は若い頃の作という)

 そして、西行は本当にこの歌のとおり、如月の望月のころに亡くなったそうだ。

 願いおきし 花のしたにて をはりけり 蓮(はちす)の上も たがはざるらん

 西行のような自己実現の人生を歩みたいと思う。ちなみに傾聴の目的も、お相手の自己実現の援助というのが、生き甲斐の心理学のスタンスである(生き甲斐の心理学 129P)

 傾聴 10/10

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満開の桜と心の気づき!(傾聴 9/10)

2013-03-27 | 第一章「意識と知覚」

 昨日の午前、久しぶりの快晴で花見をしつつ多摩動物園まで散策した。

 生き甲斐の心理学では感情を二つに分け、ストレス曲線と幸福曲線としているが、この散策はうきうきする幸福曲線の最たるものであった。前日までの雨やパソコン・トラブルによる暗い感情が一挙に吹っ飛び明るい感情が突然開花したような気分。思わず鼻歌がでてきた。

 さて、傾聴や心理療法では無意識とか深層心理を大切にしている。そして、その理解が深まるにつれ傾聴や心理療法の意味が判ってくる。無意識はフロイトが100年前に発見したという説を臨床心理学では良く言われる。そして、フロイトからの心理学を学んでいくのは大切だと思う。しかし、深層心理の分野はもっと前からいろいろ様々に語られたようだ。例えば、宗教・哲学の世界では無意識はポピュラーだったようだ。

  仏教の世界では、唯識論で阿頼耶識や末那識といった概念で無意識を深く論じている。これもフロイト誕生の1500年前と言われる昔の話だ。昨日も唯識論入門の本を読んでいたが、昔の人の英知にただ驚くばかりである。そういえば、日本の原型を作った7世紀の政治家・持統天皇。この時代にもすでに唯識論が渡来し、持統天皇も無意識について、高僧からレクチャーを受けていたかもしれない。大きな仕事の影に無意識の世界の理解があったかもしれない。ちょっと妄想かもしれないが。

 キリスト教でも2000年前の聖パウロはコリント前書6-19で「人の身体は神の神殿」と言ってる。熟読すると2000年前の人でも深層を思いめぐらしているようだ。

 傾聴による気づきは、心が傾聴に開放されていく中で、ふっと心の深層から湧いてくる回答のようだ。それは暗い気づきではなく、こころを開放し幸福曲線(明るい感情)に導いてくれるような明るい気づきだ。ちょうど、昨日の午前に見た花のように、突然のプレゼントのように。

 傾聴 9/10

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