イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

自分で感じて考え、自分で行動・・・ (自発性を考える 9/10)

2018-05-31 | 第八章「魂と聖霊」

 50年前の両親が若い頃の手紙や葉書を見ていると、いきいきとした個性がにじみ出ているのを感じてしまう。そもそも手書きであり、しかも言葉を自然な流れで記していく勢いがある。今の馴れた人のキーボード入力と同じくらい手早く書いているようだ。感情・思考・書くという行動が一体化し、輪郭が見えて美しい。

 昨日は東京駅の近くの相田みつお美術館を訪れたが、普通の書と違って、自分で文章・詩を考え、身につけた書道の技術で表現していることに驚いた。そこになんとも言えぬ世界が屹立しているようだった。さらに、母を見舞ってから、伝統芸能の華道の展示会にもはじめて行ったが、生きている花を扱いながら、それが個性ゆたかな芸術になっていることに感動してしまった。

 さて、比較するのもおこがましいが、私はこの数年でちょっとした長編小説を書いて出版した。当初は小説を書こうとなど少しも思ってなかった。また、一般に自費出版は数百万円かかるといわれていたが、そんな余裕もないものの、積もり積もったあるものを書きたいという渇望というか衝動が、背中を押して憑かれたように行動につながり、いつの間にか完成してしまった。その中で、私は自分で感じ考え、文章を練り、写真を撮り、校正し、ワープロ原稿をKindle用に苦労して変換し、校正し、デザインし、ISBNの登録もし、国会図書館に寄贈もし、印刷し、本屋さんにおいてもらったりした。よく考えると、手作り感ただよう自主出版になっていた。世の中の技術革新により、一般庶民でも実現できる素地が用意されていたことも助けになったが。

 その経験の中で、つくづく感じたのは、自分の不甲斐なさ至らなさにも関わらず、多くの人が助けてくれたことだ。自分の中から湧き起こるなんとも言えない全体性(身の丈にあった何か、荘氏に機事あるものは機心ありという名言がある、機心でないものということか)、それをとりまいて何かが形成されていくのは神秘的ですらあった。

 世の中には、リライトしてくれるプロフェッショナルがいたり、校正のプロがいたり、デザイナーがいたりし、プロに頼めればなという誘惑というか揺らぎがあったものの、こうして完成してしまうと、それは高齢者になってからの自発性の貴重な訓練であったのかなと感じた。縄文小説を出版したのだが、その制作も縄文的であったのは幸いだった。

自発性を考える 9/10

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自分の道の歩き方 (自発性を考える 8/10)

2018-05-30 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

 某外資系企業を辞めてから15年くらい経つが、私と同じように勤めて辞め、そして別の道に進んだ方達の動向が耳に入ってくる。実際に旨くいっているかどうか、よく分からないが続けているということは一つの判断材料になるかもしれない。例えば、私の所属するNPOは設立してから約13年経つが、ある情報によると同時期に設立したNPOで現在活動している団体は10%以下だという。それだけ続けることは大変であり、続けられていることは旨くいっていることの証と言えるかもしれない。

 知人の中には、自分の生き甲斐を大切にされて、新しい企業を興して10年以上続けられている方が結構いらっしゃる。今は副業も大事にした方が良いとか、10年前とは大きく世の中は変わってきたが。昔は転職するといえば単純にキャリアパス(自分の獲得してきた仕事上のノウハウをベースにする)で経済的に良くなることを考えるのが普通のようだった。しかし、私のように例えば経済的にはあきらかにダウンサイジングになることを覚悟して、新しい道に乗り出す人も結構多いし続けられているケースも多いようだ。

 私の場合は、学生時代に同志社大学教授だった、市川喜久弥先生の創造性の科学を従兄弟を通じて知ったことが大きかった。まだ若すぎたので先生の関与する学会には入れなかったが、それに近い研究テーマを扱えるF先生の研究室で勉強することができ、就職してからも趣味の段階かもしれないが、創造性の問題をずっと楽しんできた。勤めた企業ではマーケティングの仕事を中心にしていたので、退職して仕事を変わるには、経験を活かした仕事をしてもよかったが、カトリックの影響やU先生の生き甲斐の心理学との出会いにより全くその気になれず、自分の道の周りの風景は激変し現在に至る(笑)。

 自分の生き方・道は、自発性を発揮するための源泉だと思うが、世の中は厳しく、普通には好きなことをなかなかさせてもらえない。ただ、自分の深い部分にある傾向と渇望(悔いの無い人生への渇望)は、その時々の状況の中で罪悪感をはじめ嫌な感情かもしれないが、そんなストレス曲線で何かを語ってくれるものである。ストレスが大きいときは、当然ながらその意味まで考えるのは難しいかもしれない。ただ、イキイキすることワクワクすることを人生の中で継続して意識していると、機が熟した時に間違わずに変身できる気がする。

自発性を考える 8/10

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へんな罪悪感などが消える時 (自発性を考える 7/10)

2018-05-29 | 第四章「愛とゆるし」

 青春時代にもんもんと悩む。家庭で親から何となく期待された方向(ある価値観を背負う)の中にいながら、どういう訳か罪悪感や劣等感などに悩まされる。それも、今から考えると理解しにくい原因だったりする。

 大文豪の夏目漱石は学生時代は建築家になりたかったらしい。それが、不思議な出会いから文豪への道に変わったようだ。日本を代表する文豪になったので、その道はさほど間違ってなかったかもしれない。漱石先生と比較するのもおこがましい私であるが、私も当初建築家になりたいと思った。その後、学生運動が盛んな高校、大学とすすむ中で建築家の夢は無くなり、自分の方向性は茫漠としてきた。そんな中で、精神的に落ち込み、いまだったら笑ってしまうようなことに罪悪感を感じたりした。

 しかし、ある日、不思議な縁で自分がやりたいことを掴んでしまった、今の私に重なる部分もある領域だった。やりたい勉強ができるか、大学の研究室に面識が無い中飛び込んで尋ねたこともあった。若気のいたりだが自発性はあったのだろう。そして、その時から、へんな罪悪感や劣等感は消えていったものだ。目的志向性と自発性と罪悪感に関係する有名なエリクソンの公式があるが、今考えるとその通りだった。

 罪悪感は様々な要素があり、宗教などさらに突っ込んで考えなければならないとも思うが、自分の方向性や自発性との関係は人生を豊かにするためにも知っておいたほうが良いかもしれない。青春時代に残念にも自殺をされた人やその周りにいた方の苦しみを時々思い出すが、罪悪感・自発性・目的志向性の公式がもっと一般的だったら違っていたかもしれないとも思う。

 因みに、青年時代のように劇的なものもあるが、何となくやる気がでない時に、方向性をいろいろ考えると、ある日世の中が変わったかのようになることは今でもある。罪悪感・自発性・目的志向性の公式は貴重だと思う。

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深さと浅さ ( 自発性を考える 6/10)

2018-05-27 | 第十章「今ここでの恩寵」

 心は無意識の世界を含めると本当に深いものだと思うのだが、実際に生きる上では浅いのも大事だとと思う。私も多くの読者と同じように、家庭があり、いくつかのグループに属し、あるいは仕事する仲間にも属していたりする。それぞれの集団は、はっきりしないものもあるが、大体はなにか目的らしきものがあり、私を含めた集団のメンバーは共通の何かを信じて役割を果たしていく。

 そして、私は集団A,B,C・・・とつながっているとすると、何かしらの基本的なアイデンティティをもっているわけだが、Aの中ではa、Bの中ではbといった思考・行動をとりがちだ。まあ、郷に入っては郷に従うという類いもあるのである。心を浅くしてバランスをとることは健全に生きる上で大事だ。そうでないと息がつまるようだ。しかし、時に発生する罪悪感の取り扱いは大事だ。時には深く、時には浅く対応しなければならない。

 話は少し変わるが、自分の書棚にある本を重複して買ってしまう愚かさは先日お話した。が、本に関してはもういらないと処分した本をまた買い直すという愚行もあった。梅原猛さんの「水底の歌」は過去2回処分して、そのたびに2回買ってしまった。これも浅さからくるのだろうか?それとも懲りない愚かさなのだろうか。まあ、浅く反省するようなことなのだろう(これで3回目も保証されたか?)。しかし、私にとって持統天皇に寄り添うように活躍した柿本人麻呂とは深いところでつながっているかもしれない。

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罪悪感から見えてくる意外な世界 (自発性を考える 5/10)

2018-05-26 | 第五章「和解と平和」

 罪悪感によりこの社会はいろいろ進歩してきたそうだ。小学生のころ、風呂に水をためているのを忘れて水道水を出しっぱなしにして注意されたり、校舎の地下を探検して注意されたり、いろいろなことで罪悪感を感じたりしたものだが、現代では技術の進歩や安全管理体制の充実などで、当時のような心配や罪悪感を持つ子供は少なくなっているだろう。原発事故なども大きな動揺の後、世界的に原子炉の廃止、代外エネルギーの活用が主流になりつつあるようだ。

 一般論はさておき、自分の日常感じている罪悪感も、その意味を意識的に考えると、自分を支配している社会やコミュニティなどの存在に意外に気づくことがある。いつの間にか自分を支配している何か。自分の考えをきちっともっているならともかく、いつの間にかへんに支配されてしまう。その支配でも良いこともあるが、一方今の激動する時代では、昨日の常識が今は大きな問題になっているケースも多い。悔いの無い人生を考えるときに、これは重要なことだと思う。自分で地に着いた思考をし行動していくためにも、罪悪感は貴重なセンサーになるようだ。

 ところで、自分をある方向に追い立てる罪悪感のことを今日は考えている。小学校の時にアラスカに行ったこともあり、自分にはいじめや差別に対する違和感や罪悪感がある。あるいは日本では珍しいカトリック信徒ということで、感じる何かもある。それらは、どうも自分をしっかりとした真理・倫理へと向かわせる力となっているようだ。ガラパゴス状態から普遍性のある世界へというのか。

 さて、昨日は千葉県の市川まで星野道夫展を見に行った。恐らく地球最後の自然豊かな世界。この弥生化され文明化された時代では見えなくなった世界がそこに広がってた。私は7歳の時に南西アラスカの帝政ロシア時代はアラスカの首都だったシトカに暮らした経験があるのだが、星野道夫さんの本をパラパラめくっていたら、帝政ロシアの時代はシトカは太平洋のパリと呼ばれるくらいに憧れの町だったそうだ。もちろんサンフランシスコは単なる漁村だった。そして、星野道夫さんもいつか暮らしてみたいと書かれていた。私も多摩もよいが(笑)シトカにもう一度尋ねてみたいと思った。

 そのシトカは太古の森を抱える町であり、縄文世界とどこか通底するように思えてならない。私はカトリックの信仰のありようを小説を書く中でもとめていく中で、15世紀以降の日本の宗教弾圧、あるいは7世紀の仏教受容のころのシルクロードの時代ではなく、5000年前以上前の世界の人達が等しく、ドングリを食べたり、女神の信仰をもっていた厳しくも平和な時代に興味をもってしまった。日本は歴史的に朝鮮半島からの人々やアイヌなどの人達とも同祖といって良いくらい深い関係があるのに、変に違和感をもったりする。縄文時代や古代日本を研究したり、関東だったら高麗神社にいってみたらどうか。遺伝子の研究でも良いかもしれない。そこにはもっと普遍的で、これからの社会の方向を示唆する何かがあるように思う。

自発性を考える 5/10

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