イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

こころに平安をもたらすコツ (傾聴力 3/10)

2018-04-30 | 第一章「意識と知覚」

 相手が他者であっても自分であっても、つながる力が傾聴力とすれば、つながるのに妨げになるのはネガティブな感情であることが多い。U先生の生き甲斐の心理学では、万とある感情をいくつかに分類することが多いが、その一つにストレス曲線がある。

 ストレス曲線は、不安、怒り、身体的症状、ウツ、錯乱と五つに分類するが、ある問題が生じるとまずは不安、それが高じて、怒り、さらに心因性の身体的症状、ウツ状態、錯乱と登っていくようだ。そして、健康な生活を送る上では、不安、怒りの段階でストレス曲線を解決できれば良い。その時のコツはなんだろうか?

 何となく朝起きて暗い気分のとき、一つの解決の方法がある。誰にも見られないノートをつくって、自分の気になる感情を、あるいは想いを自由に正直に書き込むのだ。それだけでも十分効果があるが、その中のネガティブな感情を自分のもつ理想(こうした方が良いのに・・・)と現実(こんなことになってる)のギャップと見て、その理想と現実を書き出してみる。そして理想と現実のおのおのの解釈を変えてみることで、ギャップが縮まるかを思索するのだ。これはあくまで自分の理想と現実であることがミソ。他者の感情に関しては、自分のそれと比べても格段に分かりにくく(生育史も違っているので)、考えても仕方が無いことがほとんどだ。

 簡単な例だが、遅刻をしそうになったときに、スマホで相手に遅れることを知らせたり、ルートを変えたり、相手の状況を考えて深刻度の解釈を変えたりして、ほっとすることはは誰も経験すると思う。しかし、悩みがより複雑になり、自分の問題か他者の問題か、理想なのか現実なのかが渾然一体となってしまったりする時に、冷静に書き記すことはとても有効だと思う。また、過去の問題やかなり先の将来の問題も、その性質上いずれ解決すべき点があるかもしれないが(生育史を解釈し直したり、自分のアイデンティティを再考したり)、今の問題にしぼるとうまくいくことも。

 そして、理想と現実の解釈が変わることで、自分でもはっと気づけるように、不安が平安感に、怒りが友好的感情に、身体的症状が健康感に、ウツが幸福感、錯乱が統御感に見事に変わることを経験するかもしれない。感情には裏表があるかのようで、例えば怒りの感情は友好的感情(愛)をどこかで引き寄せる感情と見られないこともない。

 もう一つ、ネガティブな感情を持つときに、自分の基本的なスタンスが自他肯定的なのか、それ以外の自己肯定・他者否定(傲慢)、自己否定・他者否定(破滅)なのかを思索してみると、ネガティブといわれる感情にも差があるように思えるようになる。肯定は愛がある状態、否定は愛の無い状態と考えるとわかりやすい。自他肯定の時の愛あるときの怒りは、時にそのまま発露しても関係を良くすることさえもある。一方、反対に否定的であれば、状況が良くなることは考えられない。

 以前、奈良の長谷寺でたくさんの菩薩の曼荼羅を見た時、怒る菩薩さんもあったが、それも神聖な怒りだったことを知る。

 傾聴力 3/10

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人間とは何かなぁ?(傾聴力 2/10)

2018-04-28 | 第一章「意識と知覚」

 人間とは何か?この問いかけは恐らく、人類の歴史とともに始まったくらい古いと思う。私は5000年前の縄文時代の小説を書いたが、その中でジャン・ボテロ著「最古の宗教 古代メソポタミア」の中の人間創造神話などを学んだ。旧約聖書の創世記にも影響を与えた神話だと思うが。人が神(多神教の神だが)の不死性を継承していることがほのめかされている。この神話は文字として残されているが、同時代の縄文時代中期の日本にも不死性を有する魂の思想があったのではないか。

 北海道の入江遺跡で発見された20歳代の女性の骨は、ポリオを患っていたようで明らかに世話をされて生き抜いたようだ。先日その骨(レプリカ?)が上野の国立博物館で展示されていて、感動しながら拝見させていただいた。こうした福祉の文化の背景に、魂に関する思索があることは間違いないと思う。

 ちょっと脱線をしたが、人間には神仏と関係をもつ霊性があり、尊厳があるという考え方は現代にも大きな影響を与えているが、自分のこころを整理する上で魂を考えるとストレスが違ってくる。心の中に湧き起こる見神欲といったらよいか、神仏を求める欲求を変と決めつけず、伝統宗教等の人類の知恵をいただき再考し、肯定的に捉えていくのはどうだろうか。

 以上のような魂や霊性の話は、実際に生きる上でも大きな影響を与えるが、目に見える身体の話も面白い。現代は魂や霊性を忘れるところがあるが、身体についても忘れがちだ。特に、私たちが五感・体感をもつ存在であることはどうだろうか。私たちは物事を知覚するが、それは五感・体感を通して行われる。当たり前のことだが、私など昔はどこまで理解していたのだろうか。視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚。昨年の夏頃から仏教の極楽と地獄。キリスト教の天国と地獄に興味を持っているが、どれも当たり前だが、五感・体感の世界と密着している。そして、つくづく思うが五感を本当に楽しませることを意識することは、健康に生きる上で大切だと。バラの匂いを嗅いだり、自然の中で小鳥の声を聴いたり、絶品の料理を楽しんだり、豊かな芸術品を楽しんだりすることを意識すると、人生が変わってくるようだ。頭でつくった世界は五感・体感の世界の前では空しい。

 そして、もう一つは生育史である。生き甲斐の心理学を学ぶと、日々の生活の中で過去の生育史がとても影響を与えていることが分かってくる。そして、まあ、いろいろあった様々な経験を、できるところから肯定的に解釈しなおしていくと、変なストレスはどんどん無くなり、ストレスの風が吹くと風車(かざぐるま)がくるくる回るように、思考・感情・行動が連動して回り、ストレス曲線が幸福曲線に変わっていく。

 こうして、魂、身体、生育史の3つの観点から人間である自分を見直し、肯定的に捉えていくと、傾聴力も違ってくるのではないだろうか。

 写真は、この冬に奈良・薬師寺に行ったときの写真。私はカトリック信徒ではあるが、奈良に行くと何かが落ち着く感じである。 

傾聴力 2/10

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人生を左右する傾聴力(傾聴力 1/10)

2018-04-27 | 第三章「無意識の世界」

 ブームのようにある心理学の本が売れる。それが1-2年するともう話題にもならない。AIとか技術革新の話などでもブームはあるが、心理学関係はどうも根無し草的な感じだ。私自身の経験でも、U先生の生き甲斐の心理学を時間をかけて学ぶまでは、心理学の本を読んでも身につき役にたつなと思ったことは、少なかったように思う。それは、何でだろうか?

 U先生の生き甲斐の心理学では、傾聴についてロジャースの6条件などを学ぶ。しかも、それは単なる技術にとどまるものではなく、聖パウロの「人の身体は神の神殿」といった人間観にもつながり、一生をかけて知恵を深め身につけるものとなっている。つまり、知識が根付いているのだと思う。

 傾聴力というと、世の中では他者の心を開放し気づかせる技術といったところだが、他者であろうが自分であろうが、悩みや課題の回答は自分の身体の中、あるいは自分でも見えにくい深層心理の中に隠れているもので、その回答を浮かび上がらせるには技術以上のものが必要だ。他者は自分と比べるとより謎であるので、まずは自分自身を傾聴するところから学習は始まる。

 自分とのつながりをまずは意識しなければならないかもしれない。自分なのに自分とつながらないことも多い。嫌な自分の側面を思い出すのは苦痛である。しかし、傾聴であるので、純粋と一致で肯定的にそれを受容し共感してあげることで、自分とつながることができ、その結果として回答がふと浮かんできたりする。自分は何のために生きているだろうかというような自問自答も、納得できる回答は、自分を肯定的に受容し共感するなかで、ふと出てくるものだと思う。

 この数ヶ月、不信感や疑惑・恥辱感の思い出をとおして希望力や意思力を考えてきたが、今回、少し寄り道をして傾聴力についても考えていきたい。湧き起こるストレス曲線を役立てるためにも、傾聴力が必要になるからだ。ネガティブな感情の裏にある肯定的な意味、それを見いだすには心理学の知識だけでなく傾聴力も大事だ。

 さて、女帝・持統天皇のことをずっと考えているが、26歳の時に持統天皇の自らの命だけでなく歴史をも左右する決断をしている。恐らく、生き甲斐探索の究極の難問だったように思うが、凄い決断だったと思う。それは、当時の国際政治が、唐による東アジアを席巻から転換する歴史の時点で、そのドサクサでしか成功しなかったような壬申の乱を天武天皇と一緒に計ったことだ。そして、めでたく新政権を打ち立て皇后の地位になるが、一つ間違えば山背大兄一家が生駒山麓でさまよったあげく悲惨な最期を遂げたようになっただろう。あるいは、その後の日本と新羅の蜜月はなかったかもしれない。

 持統天皇が如何にネガティブな成育史から生まれるストレス曲線を克服し、傾聴力をつけたかは歴史の謎であるが、興味津々である。

傾聴力 1/10

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意思あるところに道 (意思力 10/10)

2018-04-26 | 第一章「意識と知覚」

 こうなりたいと本気で思うと、結構実現するものである。リンカーンの名言「意思あるところに道は開ける」は本当だと思う。その反対に自分を律することなく、ダラダラと疑惑や恥辱の中に生きる経験を積む?と道が開けないことも知る。二つの典型的なケースを比較すると、意思力、自律性、疑惑・恥辱の不思議な関係や自分の傾向が見えてくるものだ。

 昨日は、所属するNPOの総会前の理事会で、前年度の実績と本年度の方向性が決まったりもし、これからの自分自身の方向性も明確化された一日であった。長いような短いような人生。過去を振り返っても、時の流れの中で意思力、自律性、疑惑・恥辱のバランスも変わってきたが、今は意思力が最も発揮できる時期かもしれない。残された時間を大切に生きていきたい。

 意思力 10/10

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時代のうねりや息吹を感じると平安が訪れる!(意思力 9/10)

2018-04-24 | 第一章「意識と知覚」

思い出の手紙とか写真の持つパワー。東日本大震災でも大きな話題になったが、生きる上での宝だなと思う。特に、五十年より以前の記録だと、当時の人たちも殆ど亡くなられていたり、背景の景色なども大きく変わっていたりしていて、昔の記録はどこか高いところから自分の居る世界を俯瞰しているような気持ちにさせてくれる。

今年になって、たまたま一枚の葉書をいただいたが、それは私が母の胎内にいるときに、母へのお祝いの言葉を綴った祖父母や伯母たちの寄せ書きであった。戦後の混乱がまだ残っている日本に、私はこの生を受けたわけであるが、不思議な平安感をいただいたようだった。この平安感には、少しわけがある。「生き甲斐の心理学」をU先生から学ぶと、生育史の大切さに気がつきあれこれ思い出したり解釈を楽しむのだが、自分の生育史の中に謎が生まれてきたりもする。そんなときに、生まれた時の時代を楽しむといろいろ気づきがあるとのことだった。生まれたころの歴史的背景、時には当時はやっていたこと、環境なども調べたりもした。そんなときの一枚の葉書は、当時の時代を表していたし、とても温かいものでもあった。

ところで、最近は7世紀ごろの古代の日本の本をよく読んだりしている。持統天皇がテーマではあるが、例えば、大津皇子が天武天皇が亡くなって間もなく処刑されてしまう。それに対して、様々な持統天皇への解釈が始まるわけであるが、持統天皇が大津皇子を謀殺したという説、大津皇子が謀反を実際に起こそうとしたという説、いろいろあり、それに対し持統天皇は悪役になったり悲劇のヒロインになったりするわけである。そうした様々な創作を拝見するのは楽しいことであるが、画期的な証拠が見つからない限り、真実は歴史の闇の中に葬られてしまうだろう。

しかし、ある歴史家の本を読んでいて気づいたが、当時の東アジアにおける外交上の日本の位置とか、律令制度の進展度といったような大きな視点を得ると、実際に持統天皇が大津皇子を謀殺したのか、逆に大津皇子が謀反を働いたのかなどは、半分どうでも良いように思えてくる。大きな歴史のうねりの中で、持統天皇が生き残り、外交上の平和とか律令制の完成といった、大きな仕事を成したことに個人への礼賛をとは別の感銘を受けるのだ。

時代というものに意思があるかどうかは分からないが、より大きなうねりや息吹を感じると、日々の小さな疑惑や恥辱は蔭を潜める。

意思力 9/10

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