イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

男と女の織りなすルーツの世界!

2008-07-31 | 第八章「魂と聖霊」

 8月1日からの心理学の勉強会で、突然U先生が源氏物語を題材にするということになった。恥ずかしながら、源氏物語を読んでいなかった私は、「らくらく読める源氏物語」という2日で全ストーリーが読める安易な本を求め、読みはじめている。

 平安時代は、なるほど一夫多妻の時代だったのかと、改めて思う。篤姫のドラマもそうであり、日本も明治時代までは、社会的にも一夫多妻の時代だったことを再確認した。

 さて、DNAの研究で、私たちの祖先達が、どのような地域で生活し日本にやってきたかなどが判るようになってきたが、その研究には、ミトコンドリアDNAという母から娘に引き継ぐ遺伝子(出アフリカ・イブ遺伝子)と性染色体のY遺伝子(出アフリカ・アダム遺伝子)という父から息子に引き継ぐ遺伝子が重要な指標になっている。

 そして、2種類の遺伝子の系図を簡単に手にすることができる。恐ろしいことに、この系図は数万年の自分の系図にもなる。ただ、残念ながら自分の遺伝子が判らないので、日本人が多く持っている遺伝子ということで、この系図を興味をもって眺めるている。

 イブの系図は研究が進み、アダムの系図は最近研究が進みだしているということで、簡単な比較はできないが、いろいろ想像をめぐらすことができる。

 その一つは、アダム遺伝子のが、日本人に関係する遺伝子が多様であることだ。女性と比べ、より活発、一夫多妻といったモデルを考えると納得できるようである。

 ギリシャ神話のゼウス、日本神話の大国主神といった男神が沢山の女神とおおらかに関係する話も、真理の一つをついているのだろう。神話の理解も深まる感じがする。

 倫理道徳とは別に、人間とは何か、そうした観点で系図や神話を勉強すると、性の問題に対する見方が深まるように思う。

 さて、そろそろ「らくらく読める源氏物語」を読まなければ!

<日本3/4> 

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ルーツを考え幸せな気分に浸る!

2008-07-30 | 第八章「魂と聖霊」

 私も、昔はコンピュータ会社の仕事をしていた。システム・エンジニアの方とも付きあったが、親しくなると、きつい仕事の中でのどういうストレス発散をしているかという話がよく出てきた。

 その中で、ある方は地球が出来てからの年表を取り出して、しげしげと見るという話をされていた。長い46億年以上の地球の歴史から見れば、現在の辛いことなど、どっかにすっ飛んでしまうというのだ。

 確かに、現在を生きている私たちにとって、今を生き抜くことは結構大変である。また、両親に、人生の苦労話を聴いたりすると、本当に生きるのは大変だと思う。特に生死を彷徨うような戦争体験を聴くと、神秘的ですらある。

 昔、ルーツという小説がヒットし、私も読んだが、恐らく、自分の2世代、3世代、4世代前の祖先達も大変な人生を歩んだと思う。その過去のルーツへの繋がりが保たれているので今の自分がいるのだが、神秘的を通り過ぎて実感もわかないのが現状である。

 さて、自分の1000世代前の祖先の時代、2000世代前の祖先。現世人類を辿る研究が、最近遺伝子の研究等で、驚くべき事実が判ってきている。そんな研究成果をもとにした本も図書館、本屋さんに並んでいる。

 日本に最初に辿りついた、現生人類は、南インドのほうから、海岸伝いに来た説が有力である。勿論、その前は、アフリカから紅海を渡り、アラビア半島経由でインドに辿りついた。そんなことも、最近では定説になってきている。

 こうしたことは高々数万年の歴史の話であるが、生命40億年、地球も46億年、宇宙は137億年の歴史である。その歴史を想ったり、自分の存在を想うと、何となく自然体になり謙虚になれる。

 真夏の楽しい過ごし方でもある。

<日本2/4>

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日本に生まれたけど違和感があった私!

2008-07-29 | 第八章「魂と聖霊」

 1951年生まれの私は終戦後6年目に生まれたことになる。従って、幼い頃から高校生のころまでは戦争を知っている人たちに大いに影響されて育った。戦争中の大変さを大人たちから沢山聴いて、ちょっと変な劣等感を抱いたようである。

 1971年ころに、「戦争を知らない子供たち」が大ヒットし歌われたが。私たちの世代の、大人たちの世代に対する反発が底辺にあったようだ。

 幼い頃、母が天皇の神武天皇から昭和天皇までの、歴代の天皇を諳んじていることに驚いた。残念ながら、学校教育で習わなかったし、世界的評価の高い、古事記などの日本神話も、学校の授業できちっと学ばなかった。戦後教育の中で育った私たちは、従来の日本人とはちょっと違うのだろうか。

 7歳の時に、アラスカに一年弱両親と住んだことがあった。幼かった私であるが、やはり日本人として見られることが多く、幼いなりに日本人であることを意識したときでもあった。当時はちょっとした国粋主義者であった。

 母がカトリック信徒であったことから、幼いころから日曜日に外国人の神父様がいる教会にいった。これも大多数の日本人(父を含む)の生活とは違っていた。それが、心理的な負担でもあり、20歳ごろから40歳後半まで、カトリック教会から何となく離れた。

 学校を卒業してから、外資系企業に入社し28年間、5年前までお世話になった。これも日本をちょっと外から見る経験であった。

 外資系企業を辞めてから、5年間試行錯誤をした。障がい者・高齢者の福祉の世界、社会教育の世界にまだまだ浅いが関わってきた。そして生き甲斐の心理学や比較文化人類学などにU先生の影響で出会い勉強した。

 何故、会社を辞めたのかと問われると、その根深いところの一つは文化と自分の関係の問題があったように思う。幼いころの原体験:同じ人間がある日、異国の社会では言葉が通じず、親切な人も居るが、差別する人もいる文化で暮らす。このようなことは、人間であれば形は違うかもしれないが、必ず体験することである。人間の存在は、ある日突然毒虫に変身する、カフカの小説のように不安定であるからだ。新しい経験を通して何かを整理したかったようだ。

 話は変わるが、福祉の世界では、ノーマライゼーションという理念がある。戦後、国連にも大きな影響を与え、日本でも最近理解が進んでいるようである。私は、この理念が好きである。

 ここでは、4回にわたって、自分にとって日本とは何かを楽しく考察し整理していきたい。私を育んできた日本を健全に考えることは、生きがいの心理学を深めるために必要なようだ。

<日本1/4>

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淡い初恋も良いけれど・・・

2008-07-28 | 第八章「魂と聖霊」

 今や57歳の私であるが、少年期、青年期には淡い初恋の情に駆られたり、親密さに憧れたりした。

 今思えば成熟していく、一つの過程のような気がするが、ひとつの価値観や夢に囚われていた時期のようでもある。

 社会人になり、いろいろな人と社会的なお付き合いをしたり、生き甲斐の心理学の学びを通して考察を深めていくと、親密さに関しても違った風景が観えてくる。人の個性の美や、多様性の神秘である。

 自分を取り巻く様々な関係。同志、師弟、夫婦、親子、兄弟、従兄、勉強仲間、仕事での様々な関係、同級生・・・各々の関係は、時間と共に様々に変わる。親密さが増したり、やや疎遠になったり、びっくりしたり、納得したり・・・

 淡い初恋のような関係は残念ながら今は無いが、それ以上に多様性の神秘を体感できているように想う。楽しいこともあるが苦しいこともあり、きつい登り道もあれば、素晴らしい景色が見張らせるところもある。

 最近の有力な説によれば、5万年前生き抜くためにアフリカを出発した、現世人類の集団は150人だったそうだ。それが、現在地球には、様々な人が66億人いる。4400万倍になった勘定である。66億人が様々な地域、文化、身体やこころの状態で、このひとつの地球に住んでいる。

 親密さという、1対1の関係を深めることは、何処かで、もの凄い多様性の世界に接するようである。

<親密さ4/4>

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なぜ親密さを恐れるの?

2008-07-27 | 第八章「魂と聖霊」

 生き甲斐の心理学を学んで、不思議な現象であるが、親密な関係を危険なものとして無意識に避ける傾向というものを学んだ。

 幼い頃などに、親しい人を突然失ったりすると、こころの深層の中に、親しくなると突然喪失するという恐怖が残り、親密さを恐れる傾向が出てくるということである。

 生き甲斐の心理学で、そのことを学んだ当初は、自分にはあまり関係ないな、と思っていたが、学んでいるうちに、人ごとではなく自分にもそういった傾向が潜伏していることに気づいた。

 親密さは、多くの人の生涯の課題でもあるが、こうした傾向はこころの深層の問題でもあり、この現象を学んで知っているかいないかで、大きく違う。そして、何らかの事件などで異常な傾向が出始めた時、心を許せる人との語り合いの中で、気づきを得て、この異常な傾向を克服することができる。

 感情や思考について語らっているうちに、ちょっと変だよと気付かせてくれる人は本当に宝である。

 昔は、近所にやさしいおじさんやおばさんがいて、相談にのってくれたが、最近はどうだろうか?生き甲斐の心理学を学んだ、暮らしの中のカウンセラーが身近にいる社会になればと思う。

<親密さ3/4>

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