40歳になったころだったか・・・海外からのお客様を接待していたときに、「あなたの宗教は何ですか?」と尋ねられたことがあった。
食事は、ご存じのとおり、宗教によって様々な制限がある。そんなこともあり、食事を一緒にするときは、必ず相手の宗教を意識するのは常識である。ただ、その時はお客様が自分がベジタリアンであることを気にされていたのか、宗教の話が中心となった。
当時は、私もカトリック教会から相当遠ざかっていたし、父が亡くなったばかりで浄土真宗のお寺に大変お世話になったこともあったので、いい加減に「仏教である。」と回答してしまった。
ベジタリアンでない仏教徒は馴染みがなかったのか、その方は、日本の仏教に関心を少し持たれたようであったが・・・間もなく話題は変わったが、その時のやり取りは自分にとって忘れがたい会話であった。
「自分は何のために生きているか?」。この種の問いは、他人から問われるとハッとさせられる。
勿論、そのような直接的な質問は少ないが、奥ゆかしい日本人でも、間接的にきくことがあるようだ。「何で福祉の道に入ったのか?」。「何でカウンセリングに興味をもったのか?」。などなど。
さらに、感情を伴った自分に向けての問い(感情だけもあるが)も、別の意味で強烈だ。「自分は何のために生きているか?」。この問いは、他者から日々問われ、そして日々鍛えられ、元気の素になるようだ。
(日々の感情を豊かにする 13/15)
人気blogランキングへ <- 1クリックで燃えます!感謝しています。