イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

夏休みに生き甲斐をもつことを考える!(ストレスを楽しむ 9/10)

2015-07-31 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

 関西での浮世を離れての勉強会+旅から新幹線にのって帰って三日目となる。やっと、生活が戻って来た感じだ。

 さて、昨日のブログで述べたように帰りの新幹線では、一人の時によくする豚まん+ビールの解放的な2時間+αであったが、その時に坪田信貴著「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話」(角川文庫)を読んだ。最近、縄文小説を書いていることもあり、100万部も売れたという本(映画にもなったそうだ)に関心を持ったのである。

 聖徳太子を(せいとくたこ)と主人公が読んだところなど、思わず豚まんを吹き出しそうになった。が、なかなか良い本であった。生き甲斐を持つこと(受験でも)の意味をあらためて考えさせられ、また娘が若かったころの10~20年前を静かに想う貴重な時となった。塾の先生のビリギャルに対するほんわかとした愛情もとてもよかった。

 今では、私の子供たちも、難しい年頃を生き抜き、それなりに成熟しているようだが(ひょっとしたら自分よりも)、かつては自分もそうであったが、青春時代は結構大変。才能に恵まれた人も、最近読んだ『フェルマーの最終定理』でも深く感じ入ったが、ガロアや谷山豊のように夭折する人もいる。青春時代は誰でも危機の時代なのだろう。

 青春だけでないが、ストレス曲線の激しい環境の中にいても、ある人は、それを乗り越え、ある人は、乗り越えられず時に負のスパイラルに巻き込まれる。この差はなんだろうか?わたしは、それは究極的には本人の哲学(宗教も含む)の問題だと思うが、眼の前の生き甲斐・・・そんなことも実に大事だと思う。眼の前の生き甲斐とは何だろうか、趣味などの世界もあるが、自分の向いた仕事なども生き甲斐になるかもしれない。自分が向いているもの・・・これも、意外に自分で気づかないことも多い。他者の眼でやってみたりして後で向いてると発見することもある。

 向いていると思っても、後から考えると向いていなかったと思うこともある。実に難しいものだ。今、私は縄文小説を書いているが、これは、何だろう。自分に向いていると全く思わないし、何か明確なビジョンがあるわけではない。しかし、書く必然性は不思議にあるのだ。もちろん必然性があってもうまく行くとは限らない。多分書き終わってから暫くして判る事かもしれない。自分のことなので、向き不向きなどは簡単に判りそうであるが、神秘の世界の領域かもしれない。

ストレスを楽しむ! 9/10

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奈良の旅!薬師寺にて・・・(後半)

2015-07-30 | 旅・雑記帳

 興福寺の国宝館で二度観(最後まで観て出口までいってから、もとの入り口に戻り二度見る)し、妄想力を羽ばたかせてから時間を見ると11:30くらい。さて、これからどうしよう。薬師寺に行きたいとは思っていたが、ポスターで奈良国立博物館で「開館120周年特別展 白鳳」の開催も知ったからだ。そこで、のそのそと近くの博物館に向かったが、途中しげしげとポスターをみたら、薬師寺の月光菩薩像の写真が。

 今回は薬師寺の薬師三尊も観たかったが聖観音象も・・・と思い、月光菩薩だけなら薬師寺に直接行ったほうが・・・と見切りをつけて、薬師寺に向かった。そして、近鉄で薬師寺に到着。昼食もとったので、そのころは午後一時過ぎ。猛暑の最中。まずは、西塔の初層内陣の釈迦八相像が特別公開されていて、拝見したがなかなか良かった。昔法隆寺の五重塔で観た内陣を思い出したが、今回の像は仏教に疎い私にもよく判り実によかった。

 その後、いつものように、金堂の薬師三尊像(東塔は改修中)を拝観した。この像が飛鳥の元薬師寺から元明天皇のころ移送されてきたことを想像すると(これは一説て定説ではないようだが)なんとも胸に熱いものが・・・もちろん、天武天皇、持統天皇の病気平癒等で祈られたご像と考えて。当然、さっき通りがかった国立博物館に月光菩薩が展示されているので月光菩薩は掛け軸のご像だけだった。さらに、裏から台座が観られるが、有名なギリシャ、ペルシャ、中国の文様が階段状についておりシルクロードが彷彿と。因みに、シルクロードを帰宅してからいろいろ調べたが、紀元前3000年(縄文時代中期)にヒスイ等の交易があったことも知られており(中央アジア)、縄文妄想も羽ばたいた。

   

 そして、今回は東院の聖観音像がお目当てなので嬉々として、東院に。いままでは薬師三尊への思い入れが大きかったこともあり、殆ど聖観音像は意識していなかった。東院にあることさえ、うる覚えであった。しかし、確かテレビで、この御像が一番古い尺度をベースに造られており、元薬師寺にあったことは確実と知ったことで(年をとると直ぐに半分忘れる)、是非観たいと思ったのだ。素晴らしい仏像であったが、ふと台座の傍らを見るとレプリカ。これまた、奈良国立博物館に展示されているのだった!残念。しかし、レプリカでも天武天皇や持統天皇が拝観した像であることを想うと胸が熱くなる。特に聖観音は地獄にいらっしゃる観音とのこと。当時の謀略渦巻く政治の世界で持統天皇の祈りはきっと深かったにちがいない。

 さて、その後は、鐘楼のそばのハスを楽しんだりした。町田の薬師池では時間の関係で咲いている時に殆ど行けず関西で拝見できるとは・・・なにか不思議な感じでもあった。

   

 今回は、真夏の猛暑もあり、また下調べが足らないことで、残念なところもいくつかあったものの、これで無事関西旅行を終了した。帰りの新幹線では昔上司のHさんに教えていただいた、肉まん(関西では豚まん)とビールをいただきながら満足しつつ帰った。

奈良の旅 後半(2015年)

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奈良の旅!興福寺にて・・・(前半)

2015-07-29 | 旅・雑記帳

 昨日は奈良の興福寺と薬師寺に!先に藤原鎌足の墓所とされる阿武山古墳に行ったこともあり、7~8世紀初頭を意識しての見学だった。当然ながら持統天皇と天武天皇も意識して。

 暑そうだったので、強行軍はやめてのんびりと、朝は興福寺の国宝館で時間をかけて見学。お目当ては7世紀後半の山田寺の本尊の仏頭と阿修羅像であった。山田寺の仏頭は興福寺の僧兵が飛鳥の山田寺の薬師像を強奪し、その後火災にあったものの、長い間興福寺東金堂台座下に保管されていて、昭和の解体修理の際に奇蹟的に発見された。山田寺が685年に再建された時は(当然本尊も完成)、天武天皇や持統天皇(当時は皇后、山田寺は祖父蘇我倉山田石川麻呂が創建)も参拝したに違いない。

 特に持統天皇にとっては山田寺は大きな意味がある。祖父石川麻呂が幼いころに、中大兄(父)と藤原鎌足が謀殺された可能性が高く、それ故に母が精神を病んだからだ。そして、壬申の乱で政権をとることで、名誉回復が行われ山田寺が再建される。ここに深い想いがあったと思われるのだ。その興福寺東金堂に安置されている仏頭は今までも何度か観たが、薬師寺の本尊に負けない素晴らしいものである。きっと持統天皇は山田寺を再建することで、こころが随分軽くなったであろう。

 もう一つ。阿修羅像は光明皇后(聖武天皇の皇后であり、藤原不比等の子)が母、橘三千代の菩提を弔うために立てた西金堂が734年に建立されるが、その時に安置された八部衆像の一つだ。私が初めて阿修羅像を観たのは20歳台後半で、それから戦闘の神とは思えない美しさに魅了され好きになってしまった。乾漆像という奈良時代にしか使われなかった技術で作られているのは知っていたが、今は縄文時代にこっていることもあり、技術が縄文時代からの日本古来からの技術であることがひらめいてくるので、いろいろ妄想してしまった。

 先に行った、藤原鎌足とほぼ決まった、阿武山古墳でも藤原鎌足とおぼしき遺体は漆の技術をつかった棺に納められていた。漆技術の材料としてはエゴマ(油の原料)があるが、これは地元関東の特産でもあったようで、荏原などはそのエゴマを彷彿とさせる地名であるようだ。

 さて、ここから阿修羅像の縄文妄想・・・阿修羅は帝釈天と戦うのだが、何か敗者の神をイメージしてしまう。そして、その美しさは世界最高峰だ。しかし、三面六臂の不思議な像は何処から発想されたのだろうか?何故三面六臂なのかは日本の縄文からの文化を考えない限り出てこないのでは思ってしまう。

 三面。有名な正面を向く美しい青年の顔とやや邪眼風の左右の二面。そして手が六本。足が二本。縄文時代は六が聖なる数として認識されていたとする研究者もいらっしゃるようだ。そして私もブログに書いたりしてきた(三内丸山の栗の6本の巨大柱など、ネットで調べると縄文時代の聖数6の話題がいくつも出てくる)。6は現代数論でも完全数(一を含めた約数の和がその数となる、自然数では、6、28、496、8126などが知られている)として有名である。ひょっとしたら、阿修羅像も当たり前だが、縄文からの伝統を色濃くのこしているのでは・・・

  興福寺近くの猿沢の池

 国宝館(ここに山田寺の仏頭や阿修羅像があります)

 藤原不比等が建立した中金堂は平成30年を目指して再建中。完成したら是非一度は行かねば!

 東金堂もしっかり見学しました。

 南円堂

北円堂 特別開館の時期だったのですが、今回はパスしてしまいました。

奈良の旅 前半(2015年)

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全く違う二つの世界をつなぐと見えてくる!(ストレスを楽しむ 8/10)

2015-07-28 | 第三章「無意識の世界」

 昨日はなんと有馬温泉に初めて行かせていただいた。関西には5-6年住んだこともあるのに、あるいは神戸や宝塚周辺には何度もきたことがあるのに。それは、不思議なAさんのご縁もあったりして。

 そして、その有馬温泉でも素敵な旅館の掛け軸などご主人から説明を受けたり。これも、不思議な組み合わせの世界だった。古今東西が融合する不思議な美の世界だった。さらに、実に豊かな有馬温泉の地底深い豊かな湯も堪能させていただき感動した一日であった。

 実は、昨日は私の夏休みの宿題?であった、「フェルマーの最終定理」(新潮文庫)を読了した日でもあった。2,500年前のピタゴラスからはじまり、300年前のフェルマーが問うた数学の超難問。これが米国で20世紀後半に解けたのであるが、これも人類史深い数論の世界と日本人の谷山豊氏他の楕円方程式等の世界を組み合わせた、違う世界の組み合わせが重要な働きをした。

 今、私は奈良にいる。有馬温泉から昨日三宮経由で近鉄奈良線で生駒山を超えてやってきたのだ。これも不思議な感じである。まあ、たまたまなのであるが・・・

 前置きばかりの話になってしまったが。自分の人生の中で、こうした二つの異質の世界との出会いは、ものすごいストレスだったりするが同時に新しいドアを開いたりする。自分の成育史を考えても、6歳の時の少年としてはつらい体験が、7歳のときにアラスカという異質の世界に行くことででどこかが解放される。そんなこともあったようだ。

 こころの世界にも、等価性ということがあるように思う。そして、体験の解釈が世界を変えるという言葉もある。同じ現象の背後にある等価性で解釈をし直すことで人生の難問が解決されるような。あるいは、Aという社会ではうまくやっていけなくても、Bという社会ではうまくやっていけるということで悩みが解決されることも。人それぞれであるが、個性という難物を抱える私たちにとって、個性を生かして生きるために異質な世界を時に考えることは大切だと思う。旅は、その良い機会だ。

  

ストレスを楽しむ 8/10

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不安の種を思索して、問題を解決する!(ストレスを楽しむ 7/10)

2015-07-27 | 第五章「和解と平和」

 湧き起る感情は、普段は様々に湧いては消えて行ったりするものがほとんどだが、人生に大きな影響を与えそうな(あくまで主観的)な、何か不安の種が植えつけられると、時々その種が引っかかったりして、日常の中に浮かんできたり、ときにはじめはちょっと気になっていた程度が、言い知れぬ怒りに変わってきたり、寝られなくなったり、体調がヘンになったりしてくる。さらに放置していくと、うつ状態になったり、錯乱していったりすることも。

 人間は、いったんこうした渦のような不安に巻き込まれると、意外にもろい。私も、こうしたパターンを人生の中で何回か繰り返し経験したものだが、生き甲斐の心理学は、こうした不安感というか不安の種に、とても大きな解決方法を与えてくれる。対処法はそれぞれケースバイケースだが、一番大事なのは、不安の種を意識し、自分のこころの流れを意識することかなと思う。

 先ほどのように、不安が、不安感、怒り、身体症状、うつ状態、錯乱といった傾向を示すときは、怒りのレベルで対策を考えるのが得策である。

 一番いけないのは、私の場合は、不安の種を仕舞い込み蓋をしてしまうこと。のんびりと不安の種に対し想いをめぐらすことが大事なようだ、自己否定的になったり他者否定的になるのはある程度やむを得ないところがあるが、なるべく、のんびりと・・・こうすることで、やたらと防衛機制をはりめぐらし堂々巡りになるのを回避する。あるいは、黙って自分の問題を静かに聴いてくれる人のところに行くのもよいかもしれない。

 友人とか信頼できる人は、すべてとは言わないが、自分の弱点を補完するような方が多いかもしれない。心を開放し自然体になっていくと、自分の問題が歪みなく見えてきて、普通の場合は自分で最適な答えを見出すものだ。

 ついでながら次のレインホールド・ニーバ教授の言葉は、不安の種を分類する上でも、とても参考になる。概して他者は変えることができないことが多い。

神よ、わたしに変えることのできないものは、

それをすなおに受けいれるようなこころの平和を、

変えることのできるものは、それを変える勇気を、

そして変えられるものと変えられないものとを、

見分ける知恵を、この私にお与えください。(心の平和への10のステップ ビリープラッシュ著 4P)

ストレスを楽しむ 7/10

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