イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

自分で作った常識の囲いを潜り抜ける・・・(新しい体験 4/10)

2017-07-30 | 第一章「意識と知覚」

 長いタイトルだが「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」という映画を見た。私もかつてはビジネスマンだったこともあり、マネジメントやマーケティングの本をまじめに読んだ時期もあったが、最近は遠く離れていたようだ。

 非営利組織の野球部でマネジメントをするという設定は実に新鮮だった。今の自分でも随分ありそうなことだった。それ以上に、何かを本当に考え行動する大事さ、まさに創出性とか新しい体験の本質というのだろうか。それに、気付かされた。

 世の中には、それらしい回答があふれている。この映画だと、野球部の定義などは、この映画では、高校で野球を楽しむ仲間くらいだろうか。野球部の目的などは、それらしい言葉で随分語られるだろう。しかし、本当に考え抜き、その価値観が賛同者で共有されるとしたら、世界が変わる起爆剤になる。それこそ、東京の郊外の無名の程久保高校(地元に近いので親近感が)が甲子園に出場に向かって快進撃をするなど。

 「生き甲斐の心理学」を学ぶ私なので、考え抜くことについては、もちろん野球部の定義や目的なども大事だと思うが、日々の感情にどうしても関心をもってしまう。日々流れる自分の感情。それは慣れないと捉えにくいが、その感情に気付き、その奥の自分の真実を発見すると、やはり世界が開けてくるように思うのである。U先生もよく言われる次の言葉を思い出す、「体験の解釈が変わると世界が変わる」。

 例えばAさんから何か辛いことを言われるとする。その時、Aさんを憎んだり、あるいは自分を憎んだり・・・そんな流れになるのが普通としたら、ちょっと普段通りでなく、少し離れて深く自分を見直すとどうだろうか。Aさんへの憎しみとか自分への卑下といったステレオタイプの世界ではなく、自分の真実(純粋な感情)を基にした、全く違う和解への道筋とか、自分のこれからの生き方といったような、違うものが見えて来る。

 ちょっとした違和感、ちょっとした躍動感、こうした日々の感情の動きは、それこそ糧なのだ。

 

新しい体験 4/10

 

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縄文小説と言葉の壁 (新しい体験 3/10)

2017-07-29 | 旅・雑記帳

 縄文小説を書いてから、貴重な感想や時には感想文をいただいたりしている。いろいろな職業の方からの新鮮な声をいただき、それだけで縄文小説を書いてよかったと実感できる。

 ところで、縄文小説というジャンルは今までも殆ど未開発のエリアである。なぜかというと、小説を書くための基本的な生活情報が極めて得にくいことがある。従って、私が眼にしている縄文小説といわれるものも、弥生時代に近い縄文晩期の話が多く、縄文時代と胸をはっていえる5000年前くらいの長編小説はまだ眼にしていない。

 言葉の表現は実に微妙である。生き甲斐の心理学をU先生から学んでいるが、心理カウンセリングは地方の微妙な方言を操れなければうまくできないと言われる。最近、標準語だけでなく方言が世界的に見直されているのも、同じようなことで、心の問題にアプローチするには人工的な標準語では限界があり、方言が重要だとのことだ。

 そもそも、先祖がどんな言語を使っていたかということすら良くわからない時代。それに接近するためには。言語学的論文、アイヌ語や日本の方言など今使われている言語も視野にいれなくてはならない。もちろん、様々な習俗も大事だ。リアリティのある小説を書くためには、今後も不断の努力が必要だと思う。

 そんな無理をしても・・・ということがあるが、私は意外に楽天的で逆に弱みを強みにしたいところがある。これは、私の異文化体験というものと関係している。7歳の時のアラスカ生活、若いころに関西で営業をした体験、外資系企業で働いた経験、カトリックという世界宗教との関わりも大きいかもしれない。そして、何よりもU先生から学んだ心理学が大きい。これは、ヨーロッパの植民地政策化で発展した比較宗教学や比較文化学を基に構築した心理学だ(U先生によると、オックスフォード、ケンブリッジ、ソルボンヌといった大学など)。この心理学のベースの人間観は、人を単に身体と成育史からなる唯物論的存在とするのではなく、魂(死後に身体を離れる生命体)も同時に持つものとする点が特長だ。それ故に、健常者かどうか、若いかどうか、言語がどうか・・・そんな人間の属性を越えてアプローチできる。当然、5000年でも10,000年前の祖先でも対象にできる。脳科学的にも5,000年や10,000年程度では人間の物理的な違いは無視できるというのもこころ強い。

 とはいえ、小説を書く上でリアルな言語理解は必要だ。また、それに伴うリアルな生活の在り方も実感できればうれしい。普遍性と個別性を追求する旅は始まったばかりだ。

 蛇足だが、アイヌ語で人はピト、魂をもつ存在だそうだ。

新しい体験 3/10

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年齢を積んで感じる新鮮さ (新しい体験 2/10)

2017-07-28 | 第十章「今ここでの恩寵」

 先日の関西旅行の最後の日は、祇園祭の後祭を楽しんだ。若いころに仕事の帰りに祇園祭に寄った記憶はあったが、今回は日中で平日。さらに年を取ってからということで実に新鮮な体験であった。町をのんびり歩きひやかしながら楽しみ、心をゆるせる親しい人たちと貴重な時を過ごせてよかった。

 今の時期だと、小学生のころの夏休みの思い出などを思い出したりするが、若いころと今と新鮮さといっても何が違うのだろうかと考える。どうも、エリクソンの人格形成論のような年輪と関係があるようだ。

 新鮮といっても、今の私は、創出性とか創造性といった、停滞感や世話(ケア)の35歳以上の世界を考えてしまう。エリクソンの理論だと、この創出性といったことも、前の段階の不信感、恥辱・疑惑、罪悪感、劣等感、自己混乱感、孤立感とも切り離せない。

 人それぞれ、苦手なところ(固執的な感情)があるように思う。私にも当然ある。無意識の世界で問題をもつのだろうか。それが悪さをして、新鮮さから遠ざかってしまう。それから、自分の方向性とか傾向といったベクトルが狂っていても新鮮さは遠ざかるようだ。

 まあ、いろいろあるが、楽しかった祇園の写真をいくつかご覧ください!

    

新しい体験 2/10

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新鮮に感じること!(新しい体験 1/10)

2017-07-26 | 第十章「今ここでの恩寵」

 奈良の旅では、行基のお墓を訪ね竹林寺に行ったことが素晴らしい体験であった。酷暑の中、最寄りの駅の「一分」で駅員の方に行き方を尋ねると、丁寧に教えていただいたが、竹林寺の近くは複雑だそうで、そこでまた人に聞けとの親切なご指示までいただいた。

 35度の酷暑で大変であったが、ご指示どおりに行くとひんやりとした前方後円墳が現れ、竹林寺についた。ところが、お寺は無人でどこに行ったらよいか迷ってしまう。指示版に気づき何とか目的の行基さんと忍性さんのお墓を訪れることができ、ゆったりとしたお寺のトイレで一息すると、私と同じくらいの年代の男性に会う。

 お寺の庭の手入れをされている近くの方で、竹林寺と唐招提寺との関係や、藪に入るとマムシに出会うから注意することを親切に教えてもらい世間話もする。これも楽しい思い出になった。しかし、行基さんが全国を行脚し自分で選んだ墓所だけあって、竹林寺は何とも言えぬ素晴らしい場所で、来たかいがあった。

 夕方が近づき、奈良盆地の西側にあたる、二上山や生駒山の麓のお墓に入る意味をぼんやり考えた。西方浄土とか、それ以前の縄文の入日の思想から考えても、太陽の沈む西にあの世があるという感覚は判る。ただ、大津皇子や長屋王といった生前に謀反で葬られた方の遺体が、例えば鳥谷口古墳のように麓に墓所があるのは何だろうか。同時代だった行基もそのことは知っていたのだろうが、敢えてそこを墓所と決めるのは。すべての人を救済したいという優しい思いがあるのだろうか。

 新しい体験は、何となく停滞する人生を活性化するようだ。

 さて、もう一つ。話は変わるが、65歳で初めての長編歴史小説を書き、初めて出版した私であるが、そこでの体験も実に豊で新鮮であった。それは今でも続いている。

 私は本好きなので随分読書をしてきたが、学者でもないので、本の最後のほうに書いてある参考図書は、ちらっと見ることはあっても殆ど関心はなかった。しかし、出版に際しどこかで感謝の念を示したり、私のような仕事を将来される方のために、参考図書を残したいという気持ちになってくる。そこで、時間をかけてリストを作った。

 出版後、知人の図書の専門家や学者の方からアドバイスをいただいた。そんなことで、今新しいバージョンを作成しているが、参考図書も改良しようしている。もう一度本を取り出し、今まで興味を持つことのなかった本の奥付に眼をこらして作業をしている。心理学では図と地という言葉をよく使う。何かの拍子で今まで関心のなかったことに関心を持つようになるということだ。この新しい体験は、この世の中の重層的な構造を垣間見るようで、私にとっては貴重な体験だ。

 何か参考図書は生駒山の行基さんに似てません?

新しい体験 1/10

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生まれた頃の時代と生涯の夢 (時代 10/10)

2017-07-25 | 第三章「無意識の世界」

 私自身のことも含め、生まれた時代のことを考えてきたが、今回の旅行で唸ったのは、難波京跡を見学した時だった。

 持統天皇は645年に誕生したと言われる。乙巳の変で蘇我宗家が暗殺されて孝徳帝が誕生する、大化の改新と言われる年だ。そして、孝徳帝の初仕事といえるだろうか、今の大阪城の近くに難波京が建設される。そして、ほぼ完成したのが持統天皇が6歳のころである。

 今回、大阪歴史博物館に寄ったのは、その難波京(実際は孝徳天皇が作った前期難波京と、聖武天皇が作った後期難波京がある)を実感したかったからだ。そして、ボランティアさんの案内で地下の遺跡の見学まで楽しみ、広大な遺跡の全容をある程度理解できた。

 

 ここで驚いたのは、その難波京の規模であり、また持統天皇が作った藤原京と同じように朝庭、朝集殿などが実に立派で、如何にも律令国家というイメージがあったことだ。

 当時は、今と同じように外交関係が緊張しており、そうした時代に持統天皇は新羅系の部族の乳母に育てらる(住処も河内)。少なくとも皇族であったので、最新の難波京を見たり感じたりしたと思うし、時には難波津で外国へ向かう船などを眺めたかもしれない。その幼少期を想像することは楽しい。

 ひょっとすると、難波京のような都を作る天皇になることを夢見たかもしれない(当時の持統天皇は、血統は良いかもしれないが女性であり、天皇になれる可能性は少なかった)。もちろん、斉明天皇や推古天皇といった女帝がすでに存在していたので、間接的に自分の可能性を夢見たかもしれない。

 人の原点、そして時代を考えると、何かが見えて来るように思う。U先生の生き甲斐の心理学では、個々の成育史を大事にするが、時代という観点も大事にしている。そして、心理分析で木を見て森を見なくなることなく、大事な要素として時代を見ることを学ぶ。自分の謎を考える時、時代を考えてみることはとても大事だと実感した。

時代 10/10

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