イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

何が変わると、人の行動は変わるか?(差異を考える5/10)

2010-08-31 | 第一章「意識と知覚」
今回の、≪何が変わると、人の行動は変わるか?≫の何は何だろうかと考えてみる。≪考え方≫、≪意欲≫、≪環境≫いろいろあると思うが、最近は≪知覚≫ではないかと思うようになった。

 刺激は五感や体感を通し意味づけられる。知性も関与するので、それを知覚と呼ぶとすれば、知覚が変わると世の中が変わり、当然ながら行動も変わる。こんな感じではないだろうか。

 この夏は、家庭内リフレッシュ休暇で?、掃除を徹底して行った。その前後に、自分で言うのも変だが、知覚の変化と行動の変化があった。

 机の中にあった、10年位前の仕事で頂いたラジオ機能付き時計があった。机の片隅にあったが、意外にかさ張り、そして破棄するにはためらうものであった。この時計を、知覚すると、今までは何処に押し込めようかという感じであった。押し込めて、さっさと仕事に戻りたい。そんなふうであった。

 それが、≪借りぐらしのアリエッティ≫を見た時ごろから、ちょっとモノに対する見方が変わり、愛しいモノという感覚のレンジが広がったようだ。その結果、クリップ一つを見ても、少しやさしくなったのだと思う。

 先ほどの、時計はラジオ機能は復活しなかったけど、時計は新しく電池を入れて動き出した。そしてちょっとしたレトロのインテリアに変身し、感謝している。

 さて、知覚が変わると、行動も変わる。これは何もモノだけではない。人との関わりも全く同じだと思う。以前、嫌いな人を好きになる方法と大上段にブログで書いたことがあるが、感情的なものを変えるのは正直かなり難しい。ただ、こころを開いて、相手の方に興味を持とうと努力すると、ちょっとしたことで知覚が変わる経験をする。不思議な接点を意味づけることが出来たのだろうか。何も客観的には変わらなくても、知覚が変われば、世界が変わり、苦行の世界が楽しい世界に変わる。

 台風で何かをなぎ倒すわけでもなく、蝶のような、微かな知覚の変化が大切だ。

差異を考える 5/10(信じて見える世界 15/30)

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ブルーベリーを召し上がれ!マーケティング理論とパースナリティ理論。(差異を考える4/10)

2010-08-30 | 第一章「意識と知覚」
 先日、一度ブルーベリー狩りに行きたいと思い、インターネットで検索をした。はじめは山梨や長野方面かなと思っていたが、東京にも沢山ブルーベリー狩りができるところがあった。まあ、価格とか場所の利便性とかを考えているうちに、意外や住まいのすぐそばにブルーベリー狩りができるところを見つけた。

 普段、毎日のように通りがかる場所からちょっとの所であった。猛暑の中で、今年は早く熟してしまったとのことで、もう少し早く来ればと思ったが、のんびりと始めてのブルーベリーを狩り、充実した時間を過ごし帰宅することができた。住まいの近くにも知られざる場所があることにビックリした。

 本当に感謝なのであるが、発端はインターネットであり、その中で情報を選別し、経済性を考えて訪問したことを考えると、ちょっと不思議な気持ちになる。その農園も、価格等の他の農園との差異化を考え抜き、また、私も消費者としての行動をしている。20年前は、こんな感じではなかった。そもそもインターネットがそれほど普及してなかったが。

 しかし、敏感に差異を認識し反応する。これは人間の基本的な原理(パースナリティ理論として)だと思うが、農園経営などマーケティング理論にもそのまま当てはまるのだろう。カールロジャースのパースナリティ理論は、U先生の≪生き甲斐の心理学≫にもあるが、現象学を基盤としており心理療法だけでなく、政治、経済、哲学にも応用できるとあるが。当然ながらマーケティング理論としても応用できると思った(昔企業でマーケティングの仕事を随分やっていたこともある)。

 例えば命題5は次のようである。私と農園経営者の不思議な接点を用意した命題かもしれない。

 行動とは、基本的には、知覚された場において、有機体が経験されたままの要求を満足させようとする、目標指向的な企てである。(ロジャーズ全集 パースナリティ理論8 伊藤博訳 岩崎学術出版社)

 蛇足だが、このところずっと日本の古代史を勉強している。古代の陰惨な政争を考えるとき、同じようにこうした命題が充分活用できるのだなぁと実感した。人間とは何か。自分とは何か。神仏とは何か。そんなことをいろいろ考えさせられる。

差異を考える 4/10(信じて見える世界 14/30)

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スリリング!夜の動物園を知覚!(差異を考える3/10)

2010-08-29 | 第一章「意識と知覚」
 今月の初めに、多摩動物公園に孫娘といったときに、8月の土日に夜8時まで開園していることを知った。猛暑とはいえ、何処かに行ってみたいと思っていたので、夕方から多摩動物公園に行くことにした。

 行って良かった!猛暑の中で植物も動物も、そして人間も元気がないが、夕方で日が落ちるころになると、流石に処暑。秋の虫が到る所で鳴きはじめる。子供達も大人も、どういう訳か日が落ちてくると、元気になってくる。動物園に対する知覚が、集団的に変わってくるようだ。

 キリンは、屋外で静かに休んでいた。タヌキもごそごそと蠢いている(暗くて良く判らないが)。ライオンも、昼は殆ど動かないが、夜は結構散歩モードのようだ。今まで、きずかなかった動物も、夜だと明かりがついて、その存在に気づく。今回の最大の発見はチータであった。

 多摩動物園は、コアラ、カンガルー、ウォンバット、パルマワラピーなどの有袋類の絶好の見学場所でもある。先日オーストラリアで何故有袋類が多いのかを説明したテレビ番組を見たが、感動的であった。たまたま、トラのあかちゃんが3匹も見ることができたが、有袋類のトラがアメリカ大陸で、同じトラ(大きくなってからお産をする、有袋類でない哺乳類)に絶滅させられたことを思い出した。我々の祖先も有袋類トラと関わったのだろうか、そんなことも妄想した。

 夜の動物園はおもしろい。動物を観るのも面白いが、自分の知覚が変わるのを意識できる。今までの動物園というイメージが、知覚が変わることで変化し、もっと豊かな動物園に変貌していく。同じ秋の虫の(日本の)声を聴きながらカールロジャースの19番目のパースナリティ理論の命題を思い出した。

 幼いころに、食卓に並ぶ、干物や芋などを、釣りに行ったり、いも掘りに行ったりすることで、深く知る。今までと何かが変わる体験。人間死ぬまで体験し続けるのだと思う。

 皆さまも、機会があれば、夜の動物園をお楽しみください。

差異を考える 3/10(信じて見える世界 13/30)

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貴殿はうどん派、そば派?(差異を考える2/10)

2010-08-28 | 第一章「意識と知覚」
 小学校のころは、たまに店屋物(てんやもの)でタヌキそばを食べたり、キツネうどんを食べたりするのが関心の的であった。そばが良いかうどんが良いか。タヌキかキツネか。近くの幼馴染との激論?の中で、私の結論はタヌキそばが一番だと確信した。お腹がいっぱいになり贅沢なきもちになれるという単純な理由だった。

 そんな、私はずっと東京で育ったが、就職して一年経った頃、突如関西に転勤となった。

 転勤が決まってから、大阪では、タヌキキツネは東京と大阪で違うから気をつけるようにと先輩から忠告された。あまりの違いに驚いたものだ。

 そして、転勤してから、そばが食べたくなり店に入り注文することになった。タヌキとキツネの違いは頭の中でゴチャゴチャになっていたので、カレーそばを頼んだ。しばらくすると全く想像していないものが出されたので、これが大阪ではカレーそばかと諦め、箸をつけようとした時、店の方が間違いに気づき止められた。そんな恥ずかしい思い出がある。

 関西では、美味しいうどんを沢山食べたが、そばはどうも口に合わなかった。関西の転勤を終えて、東京に戻ったときは、昼は毎日のように日本そばを食べたものだ。

 純粋に味を考えたり、体感を考えて、私はタヌキそばを愛好するようになったわけではない。生育史の影響、自分のそばやうどんに対する考え、タヌキやキツネにたいする考えが知覚に影響をし、タヌキそばが私の分身のようになっていたのだろう。(これは、カールロジャースのパースナリティ理論の命題8の事例なのかな?)

 さて、妻は、関西育ちでうどんを好む。やはり生育史の影響なのであろう。そのため、うどんを食べる機会が増えたので、最近は私はそば派とも言えなくなってきたようである。美味しいものは美味しいのだ!

差異を考える 2/10(信じて見える世界 12/30)

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チガイが不安を呼ぶけれど!(差異を考える 1/10)

2010-08-27 | 第一章「意識と知覚」
 先日泊まった宿。部屋には何故か時計とかテレビが無かった。へぇと思ったが、ちょっと注意をすると、リラックスやくつろぎを大切にしている施設では、そういう配慮をしているところが多いようだ。

 暗い感情(ストレス曲線)はその人の持つ理想と現実のギャップから生じる。勿論、意識化できない理想も人のこころには存在し、理解できないストレスもあるので、スパッといかないが、私は真実だと思う。

 朝起きてから寝るまでの感情を思索すると、暗い感情(不安など)が多いことが判るが、人は自らもつ理想と現実のギャップを、敢えて知覚し意識化している(存在の本質?)ように思えてならない。見れば焦ったりする時計を身近なところに置き、時にテレビで今起こったニュースでこころを暗くする。

 しかし、こうした不安感は、何処かにある人の理想を現実にするためのエネルギーとなり、自己肯定・他者肯定の基本が保たれている限り、何か良い方向に向かうエネルギーになっていると思うのだ。

 ここでは、日々の生活の中で感じるチガイを見つめながら、そのストレスを楽しく考察していきたい。

差異を考える 1/10(信じて見える世界 11/30)

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