イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

安定した感情生活のために何をするか?(爽やかなこころ 2/10)

2018-06-30 | 第一章「意識と知覚」

 社会人となって4-5年経った頃だったと思う。日々コンピュータの営業をする中で、一日の激しい感情の動きを意識し、自分はおかしいのではと不安になったことがある。営業は人と接する仕事であり、典型的な感情労働とも言われる。朝一番で値引き交渉、笑顔の顧客に使用方法の説明、午後苦情処理、その後は受注が決定した顧客と打ち合わせ・・・こんな日々は様々な感情が激流のように通り過ぎているようだった。今、考えると自分がへんではないかと不安になったのも頷ける。

 そんな私が、次に感情に深い関心を持ったのは、それから20年以上たってから臨床心理学に興味を持つようになり、「生き甲斐の心理学」を学び初めたころだ。プロセススケールもそうだが、この学問は思考・感情・行動のうち、もちろん思考が中心なのであるが、感情を実に大切にし研究している。そして、いくつかの感情に関わる理論を学んだ。

 忙しかった当時の自分のような人に、一つアドバイスするとしたら何か? いろいろ調べたがU先生のブログにある、平安感の話が印象深かった。私たちは昔から森に親しんできているので、緑多いところを小鳥の声を聞きながら散歩をすると、何ともいえない平安感をもつことができる。それを意識すると良いということだ。

 私の家の近くには縄文の森というような大木溢れる場所ではないものの、ハイキングコースのようなところは結構あり、今は一週間に一度は一人でのんびりと散歩をしてます。小鳥の声を聞いたりしているとなんとも言えない良い気分です。毎日それができなくても、週に一回くらいは、そんな散歩で平安感を味わうと、感情の基準みたいなものが自分の中にできるようで、感情生活?が安定してくるようです。

   

あしたから数回、感情についてもう少し思索してみます。

爽やかなこころ 2/10

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心の健康度 (爽やかな心 1/10)

2018-06-29 | 第九章「愛」

 身体が健康かは何となく分かるけど、こころの健康はどうだろうか?自分の生き甲斐が掴めず何となく無為に時間が過ぎている。大事な選択を不健康な状態でしてしまったのか後で後悔してしまう。私は何かおかしいのだろうか・・・

 人間が身体とこころ(生育史を中心にした領域)と魂(哲学や宗教の領域)からなるとすると、健康にも3種類あるかもしれない。そして、こころの問題は意外とつかみどころが無いようで、私もそうだったが心の健康は意外にあまり知られていない部分かもしれない。

 ただ、こころが健康な状態というのは自分の過去を振り返ると、明確にあると思う。撃てば響くといった時期。それは心理学の理論を知らなくても実感できるもののようだ。ただ、理論を身につけていれば、そういった健康な状態を維持できたり、不健康な状態に陥っても、健康な状態に戻しやすい。

 こうした、こころの健康度を測るだけでなく、こころを爽やかにする考え方の切り口として、カールロジャースが開発したプロセス・スケールがあるのだが、これについてこれから思索していきたい。

 爽やかなこころ 1/10

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1300年前の劣等感、勤勉性、技能・・・・ (勤勉性を深く考える 10/10)

2018-06-28 | 旅・雑記帳

 縄文小説を書くときに苦労したのは、5000年前の人々がどのような住まいに住み、何を食べ、どんな舟にのり・・・そうした具体的な情報であった。例えば人々が釣りをしていたのは間違いないが、釣り針は残されているが、釣り糸に関しては殆ど分かってないなど。点の情報を具体的に物語がかけるようにしたてるのは考古学だけでなく、多方面の学際的な知識が必要だったのだ。

 そして、今1300年前の持統天皇を中心とした人々について研究しているが、記紀だけでなく様々な資料が文字として残されているばかりか、最近は大量の木簡が発見されるなど(写真の平城京跡など)、当時の幅広い人々が書いたものの研究が進んでいる。手元には「飛鳥・奈良時代 律令国家と万葉びと」(鐘江宏之著 小学館)があるが、それによると例えば、文章をきちんと書くために、「論語」のほか「千字文」(唐で同じ文字を使わず1000字の文章を認めたもの)を主にお手本としたことや、時に「文選」なども使っていたことが分かるようになった。当時の権力者の光明子の手本を元にした書も残っているが東北の地方官の同じ内容の書などもあったり、時には同じ文字を木簡で何回も練習していたことまで分かるようになってきたのだ。

 律令制になり今までと違い序列や権威主義が顕著になった時代。上司から文章の練習を指示され、昼には退庁すべきときに残って練習をしたりした人も居たのかなと妄想すると楽しくなる。律令制が大宝律令等も含めできあがると、例えば国民の戸籍が中央に集められ、天皇が見ようと思えば奈良時代の人口推定値の560万人分くらいが名前や年齢などが見られたという。大量の文章とそれを作成する人達の育成。凄いものがあっただろう。蛇足だが、そういった知識により、天皇の行幸の意味すら変わってくる。親しく地方に行幸するとき、天皇は初対面の人でも具体的な名前や年を知っていたかもしれない。

 ところで、先ほどの下級官僚が文字を習得する話に戻るが、自分のことを考えてもそうだなと思うのだが、技能や技術の取得には、「劣等感・勤勉性・友好的感情・不安感」を同時に考えると良いように思う(これはU先生のブログから学んだが)。下級官僚を温かく励ます上司、あるいは家族、勤勉性を支援する道具や環境・・・そんな中で劣等感や、訳の分からない不安感が練習により解消していく。こうした心の構造は、1300年前も5000年前もあまり変わらないとも思う。

勤勉性を深く考える 10/10

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感動する心と勤勉性 (勤勉性を深く考える 9/10)

2018-06-27 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

 勤勉性というと、何か暗くなる人が大勢いるようだ。私もかつてはそうだったように思う。それは「・・・すべき」といった<べき論>の世界に直結するようなところがあるのだと思う。<べき論>の世界は生き甲斐を奪い、なにか忍従の世界をイメージさせる。そして、その勤勉性のイメージの世界はこころが躍動するような雰囲気は全くないように見える。

 さて、このところ7-8世紀の日本のことをいろいろ研究している。7-8世紀は今の日本にどこか似ている。7世紀の半ば過ぎに大国・唐に大敗北をし、いろいろあるが日本の唐化を図った時代のように思う。それは、和魂洋才の明治から太平洋戦争で大敗北をし、U.S.化している今の日本にどこか似ている。敗北による国民的な無力感・劣等感のひろがり、そして勤勉になり飛躍をする。7-8世紀は新羅が予想以上に力をつけ唐を敗退させたことで、今の日本と状況は違うが、劣等感を勤勉性と技能・技術革新で克服していた傾向はとても似ている。しかし、そうした劣等感をバネにした時代が終わると意外に混迷を深めたりする。大きなビジョンが必要な時代なのだろう。

 ところで、勤勉性というと、<べき論>や忍従といったことを彷彿させるが、はたしてそうだろうか。私は決してそうでは無いと思う。自分のやりたいことを見つけて、生き甲斐を持って何かをしようとしても、いわゆる<べき論>や忍従の仕事がどうしても発生する。しかし、そうした仕事でも考え方が変わると楽しい仕事に変身することも確かだ。北大阪震災にも全国から沢山のボランティアが訪れたという報道があった。復興の仕事などは代表的な<べき論>や忍従の仕事かもしれない。しかし、これで見方を変えて人生を豊かにする人もいるようだ。

 私も、災害ボランティアではないが、昨日一年に数回の地域での食事作りボランティアをしてきた。内容は一見<べき論>や忍従のしごとなのだろうが、実際にこころが踊る部分があった。忍従の仕事に生き甲斐を持つこともあるのだ。大きなビジョンを持つと、小さな忍従の仕事もいきいきするし、注意して見方を変ると、仕事自体が楽しくなったりする。どんな仕事にも創意工夫の余地があり、個性を発揮できる部分がある。勤勉性は感動するこころと同居できるのだと思う。それには、つまらないと思う仕事を楽しくする知恵が必要だ。

勤勉性を深く考える 9/10

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言葉の壁 (勤勉性を深く考える 8/10)

2018-06-26 | 第二章「五感と体感」

 5-6万年前にアフリカを出立した私たちの祖先は、すでに言語を持っていたという。それも一つの言語だったという説がある。そして、世界に拡散し日本にも辿り着いた祖先は、厳しい環境でネアンデルタール人が滅んだりする中、しっかりと生き残ってきた。その理由はいろいろ言われているが、言語の力もあったのだろう。文字については最近(6000年前などいろいろな説がある)できたので、生きる力は主に話す言葉にあったかもしれない。

 さて、私は縄文小説を書いたこともあり、縄文語や言葉に関係していろいろ調べるようになった。また、本来の言葉の持つ意味についても結構考える。1300年前に日本の歴史がはじめて文字に記録され(記紀。その数世紀前にも文字による記録はあったようだが現在残ってない)、4000以上の詩が万葉集として収録された。今と違って昔は伝承は話し言葉で伝えられたが、記憶力が文字のある時代と比べ高かったとも言われ、自分の祖先についても10世代くらいは記憶されていたという学者もいる。したがって、神話や万葉集の形で、話し言葉の記憶は3000年とかの時空を越えて記憶されているのかもしれない。

 私は、7歳のときに言葉の通じないアラスカでくらしたことがある。父の田舎の広島でも、祖父母の話す方言はなれないと何だがわからず、当惑した思い出もある。若い頃は大阪で営業をしたことがあるが関西弁がしゃべれない私は、言葉の壁で苦労した。また、外資系企業に勤めたので、言葉の壁はが劣等感をもたらしたことも。劣等感は勤勉性を奪い世界を狭くする。特に、日本の恥の文化は、そういった傾向に拍車をかけているかもしれない。

 日本は明治になってはじめて、標準語なるもので言葉の壁を低くしコミュニケーションが活発かしてきたようだ。それまでは同じ屋敷に九州の従業員と東北の従業員がいたりすると、コミュニケーションが全くできなかったとも言われる。しかし、縄文時代からの長い歴史をひきづった地方の方言で、私たちの祖先は強かにいきてきたのだろう。

 数日前の沖縄の慰霊祭で14歳の少女が「平和の詩 生きる」を朗読し大きな反響を浴びた。私も興味を持って何回か動画を見て感動したものだ。言葉の持つ不思議な力の前で涙がにじんだ。ただ、惜しむらくは、その言葉が沖縄語(方言を語とする)ではなく標準語で語られた点がある。魂のこもるような言葉は、生まれ育った言葉でないとどこかインチキくさくなる。微妙なニュアンスは借り物の言葉では伝わりにくい。

 日本には本来、いろいろの言語が併存していて、一つの言語の日本ではなかった。紫式部が関西弁で話す時に、東国では東言葉が語られ、九州の隼人も方言で話していた。明治から始まる日本文化の多様性を認めない一つの日本志向は、ある時期はよかったものの、この厳しい創造性が要求される時代にあっては、時代遅れになりつつある。杉だけの山が雑木林とくらべ脆弱なように、多様性は大きな関心・注目を集めるようになってきている。

 ユネスコは平成21年に日本に関して、アイヌ語、八重山語、与那国語、八丈語、奄美語、国頭語、沖縄語、宮古語の消滅について警告している。地方の方言が尊重され言葉で劣等感を感じない社会が来ればよいと思う。ただ、Googleの翻訳機能などの技術動向を考えると、意外に早く到来するかもしれない。

勤勉性を深く考える 8/10

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