イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

五感・体感で、自分が心理的適応しているかを知ると・・ (感情の激流に掉さす 4/10)

2018-01-31 | 第二章「五感と体感」

 U先生が時々話されるのだが、テレビなどでドラマを見たりして歴史上の人物の生きざまを勉強していくと、厳しい現実の中を何とも言えぬ底力で生き抜く人、それから現実の中に適応できず残念な形で一生を終える人がいることに気づく。

 持統天皇の生涯を漫画などで追っていると、私の独断と偏見で恐縮だが生き抜く人の典型は持統天皇だけでなく、天武天皇、額田王、天智天皇、藤原鎌足、石上麻呂、大伯皇女・・・反対に残念なのは、大津皇子、大友皇子、十市皇女・・・

 心理的適応という心理学の用語があるが、新しい上司の下で仕事をしだしたり、新しい学校や職場に入ったり、さまざまな状況の変化の中で、周りを受け入れて自分なりに楽に活動できる状態だと思う。反対に何か緊張していて、以前、自他肯定、自己肯定・他者否定、自己否定・他者肯定、自他否定をご説明したことがあるが、自他肯定のスタンスが採りやすいのは心理的適応の一つの指標だと思うが、他者否定に走ったり、反対に自己否定に走ったりしやすくなるのが心理的不適用とも言えるかもしれない(これは私の場合だが)。

 感受性訓練というものがある。好き嫌い、怖い怖くないなどの感情を実際に感じてみる訓練をしたり、旧所名跡(奈良・京都が典型)でのんびりと湧き上がる感情を楽しんだりする訓練をするなど、生き甲斐の心理学での感受性訓練などをしていくと、心理的適応状態や反対の不適応を自分の体感で分かってくるようになるようだ。

 愛犬が亡くなって2週間以上経過し、今朝は加曾利貝塚の犬の遺骨の写真をたまたま見たのだが、何かほほえましい感じがして、そろそろ愛犬の死に対し心理的適応の段階にきているのかなと思った。心理的適応と不適応の区別が日常の中で意識できるようになってくると、感情の激流に巻き込まれにくくなるようだ。

 危ないなと感じるれば、14の防衛機制(抑圧・抑制など一部はやめた方がよいものもあるだろうが)を働かせて対応したり、それこそ環境を変えて不適応状態を脱失したりできる。思索したり信仰の力を借りて不適応を適応状態に発展させることももちろんあるだろう。

感情の激流に掉さす 4/10

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ 人気ブログランキングへ <・クリック応援いつも感謝しています!

 ------------------------------------------------------------

縄文中期の関東・中部地方を中心にした愛と魂の物語です。

「縄文小説 森と海と月 ~五千年前の祖先の愛と魂~」購入方法

1.紙の本の入手については・・・

  四ツ谷サンパウロさんへ 定価(1,500円+税)送料別。

  電話:03-3357-8642(書籍・視聴覚)

    住所:〒160-0004 東京都新宿区四谷1-2  

2.電子書籍版は定価(1,000円)でアマゾンさんで、

  Kindle unlimitedなどの特典で無料でも読めます。

  サンプルもあります。

縄文小説 森と海と月: 五千年前の祖先の愛と魂

森 裕行


  なお、カスタマーレビューを書いていただけると励みになります!

 尚、私の電子書籍は現在この縄文小説だけです。同姓同名の方の

 著作がありますのげご注意ください。私の著作の確認はこちら

 ------------------------------------------------------------

+++スマートフォン等のブログ表示で心理学関係の広告が掲載されることがありますが、私が推薦しているわけではありません。ご注意ください。


過去は変えられるか?(感情の激流に掉さす 3/10)

2018-01-30 | 第一章「意識と知覚」

 感情の激流の中で、自己実現を目指して進みだしても、うまく行かないことが多い。昨日のブログように心理学というより宗教や哲学の領域で思索し未来に向かって進むのも一つだが、さまざまな不安がいろいろ巻き起こる。

 生育史からくる不安感も凄いものだと思う。過去の挫折や失敗などから不信感、疑惑感、罪悪感、劣等感、自己混乱感、孤立感、停滞感、絶望感などが湧きおこり、自分の進むべき道が見えなくなり、渦に巻き込まれてしまう。

 ところで、過去は変えられないものだということは、良く言われる。しかし、それは一部真実だが、半分は間違いで変えられるものも含んでいると思う。そう思うようになったのは生き甲斐の心理学のお蔭である。錯乱するような過去の感情の断片(自分の意識、無意識の世界に影響)であっても、それは起った事実だけでなく、それを受け止めた自分の解釈があると考えると腑に落ちる。失敗と思っても、何に対し(理想)、どの程度(現状)だったかを決めるのは自分の思考・解釈にすぎない。その解釈された理想と現実のギャップが不安になる。そんなことで、過去からくる不安も、その原因(理想。現実)が分かり、解釈のロジックが分かれば、新しい解釈により不安が消えてしまうことすらある。あるいは原因が分からないまでも、自分の傾向(私は劣等感に弱いなど)をつかむことで楽になれるところがある(傾向がわかれば、対応がある程度みえてくる)。

 過去の不安への対応は、それなりの修行が必要なようで、私自身も生き甲斐の心理学の勉強会で気づくことが多かった。

 もう一つ。現在の不安は、計画を立てつつ実施する中での日々の不安。これは、実現に対する夢の熱さで少しづつ乗り越えていける。夢の熱さと、もう一つは劣等感だったら、それを克服するのに大事な勤勉性や技能取得なども大事になったりする。

 さて、解釈ということをもう少し考えてみよう。このところ里中満智子さんの漫画、「持統天皇物語 天井の虹」を読んでいるが、対象は歴史だが、解釈ということで何かつながるところがある。この漫画は日本書紀の記述を中心に描かれているが、記述のないところは筆者が熟考し解釈しているのだ。私が持統天皇の成育史で興味を持っている、天武天皇が政権をとり、持統天皇の協力をもとに政治を行っているなかで、持統天皇が病気になる。それがきっかけで薬師寺が誕生するのだが、その実態や背景は殆ど分かっていない。そこをどう解釈するかは作家の腕の見せ所になる。日本書紀の記載事実、そのほかの万葉集などの文献、同時代人の年齢や住処、こんな事実の中から、不思議なことに登場人物がリアルに動き出す。私は、持統天皇に関する小説や歴史家の解釈などいろいろ読み込んできたが、この漫画は一流のものであることは間違いないと思う。ビジネスの企画の技法にシナリオライティングというものがあるが、点としての事実から物語りを作りこんでいくことは、何か物語り以上の真実に結び付いていくように思えてならない。人間のこころの仕組みの中に物語りに関する不思議な特質があるように思えてならない。

 持統天皇と草壁皇子、元明天皇、額田王、高市皇子や十市皇女や御名部皇女などの関係に眼を向けると、薬師寺建立のころの何かが動き出す。そして、解釈の質は、幼い解釈もあるが、老賢人の解釈のような解釈もあることに気づかされる。

 自分の過去の不安においても、幼い解釈があった。6歳の時の解釈からなる過去の不安(タイムカプセルのように保存された)も、例えば60歳の新解釈で新たな光を与えると全く違うものになる。時には不安が反対の明るい解釈になることも。

感情の激流に掉さす 3/10

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ 人気ブログランキングへ <・クリック応援いつも感謝しています!

 ------------------------------------------------------------

縄文中期の関東・中部地方を中心にした愛と魂の物語です。

「縄文小説 森と海と月 ~五千年前の祖先の愛と魂~」購入方法

1.紙の本の入手については・・・

  四ツ谷サンパウロさんへ 定価(1,500円+税)送料別。

  電話:03-3357-8642(書籍・視聴覚)

    住所:〒160-0004 東京都新宿区四谷1-2  

2.電子書籍版は定価(1,000円)でアマゾンさんで、

  Kindle unlimitedなどの特典で無料でも読めます。

  サンプルもあります。

縄文小説 森と海と月: 五千年前の祖先の愛と魂

森 裕行


  なお、カスタマーレビューを書いていただけると励みになります!

 尚、私の電子書籍は現在この縄文小説だけです。同姓同名の方の

 著作がありますのげご注意ください。私の著作の確認はこちら

 ------------------------------------------------------------

+++スマートフォン等のブログ表示で心理学関係の広告が掲載されることがありますが、私が推薦しているわけではありません。ご注意ください。

 

 

 

 


どっちに行こうか?(感情の激流に掉さす 2/10)

2018-01-28 | 第四章「愛とゆるし」

 感情の激流を考える時に、生き甲斐の心理学のプロセススケールの概念がとても参考になるようだ。そして、U先生のブログを読んでいくと、プロセススケール以外のいろいろな他の概念との繋がりも見えて来る。

 どっちに行くか?どちらの方向に行くのか、つまり「何のために生きていくのか」、「生き甲斐は何か」、「自分を大切にしているか」。。。そんな自問自答の大切さもわかっていく。

 この2-3年を振り返っても、感情の激流の中でも普通の流れではなく、渦に巻き込まれそうになったりで、大慌てすることも。最近の愛犬ノコちゃんの死も、そのひとつかもしれない。そんな時に、方向性は実に大切だと思う。方向性というか正中線というか、そうしたものを意識すると(自分で得たというより、授かったものかもしれない)、渦に出くわしたときはもちろん真っ白になるものの、長い目でいうと、人生を楽しみながら(余裕をもって)進めるようだ。

 U先生の生き甲斐の心理学を学んでいる私なので、成育史の大切さを折々に味わうのだが、若いころのことを思い出す。若いころは方向性が定まらず、アイデンティティの統一がなされていないことが多い。そのためか、何か渦に巻き込まれると大変だ。そんな時に何が役立ったか・・・意外にも、それは祖父が仏壇で毎日朝拝むことであったり、十字架に向かって母が祈る姿であったりする。大人の背中を見て感じるものは、極めて大事なように思う。

 大人は自分の道を歩む。自分は自分、他人は他人とちょっと冷ややかな側面を持つが、それが大事な距離感というものだと、大人になって知ることになる。今の世の中、信じられないほど核家族化してしまい、大人が見えにくくなってきているようだ。地域等で支えるというのは、まじめに考える必要があると思う。

感情の激流に掉さす 2/10

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ 人気ブログランキングへ <・クリック応援いつも感謝しています!

 ------------------------------------------------------------

縄文中期の関東・中部地方を中心にした愛と魂の物語です。

「縄文小説 森と海と月 ~五千年前の祖先の愛と魂~」購入方法

1.紙の本の入手については・・・

  四ツ谷サンパウロ書房さんへ 定価(1,500円+税)送料別。

  電話:03-3357-8642(書籍・視聴覚)

    住所:〒160-0004 東京都新宿区四谷1-2  

2.電子書籍版は定価(1,000円)でアマゾンさんで、

  Kindle unlimitedなどの特典で無料でも読めます。

  サンプルもあります。

縄文小説 森と海と月: 五千年前の祖先の愛と魂

森 裕行


  なお、カスタマーレビューを書いていただけると励みになります!

 尚、私の電子書籍は現在この縄文小説だけです。同姓同名の方の

 著作がありますのげご注意ください。私の著作の確認はこちら

 ------------------------------------------------------------

+++スマートフォン等のブログ表示で心理学関係の広告が掲載されることがありますが、私が推薦しているわけではありません。ご注意ください。

 

 

 


風を感じる時 (感情の激流に掉さす 1/10)

2018-01-27 | 第三章「無意識の世界」

 昨日の昼過ぎに、銀座でのNさんの個展に寄らせていただいた。どれも素敵な作品であったのだが、大きな透けるような和紙を含む重さねた和紙(八女和紙だそうだ)のリトグラフが会場のほのかな空調の風で、時折りふわっと浮く作品は何とも言えず美しくはっとした。

 その時、額田王の歌を思い出してしまった:君待つとわが恋ひをればわが屋戸(やど)のすだれ動かし秋の風吹く (万葉集488)

 風と言えば、最近は浅草寺などで風神雷神像を見たが、西洋でもプネウマとして命や聖霊をイメージすることすらある。額田王の歌の解釈は、一般に恋の歌、そして恋人(この場合は天智天皇)を待つ寂しさを言うのだが、秋の風吹くのイメージの中に、恋人の死を重複して述べるような深い意味があるのではないだろうか。近江京時代の歌とも言われているが、天智天皇が崩御されてからの歌とするともっと味があるようだ。

 実は、先日愛犬が我が家で亡くなった時、別のところで用事をしており、戻ってきて始めて亡くなったことを知った。そして、耳を胸にあてて心臓の音を聴こうとしたが、当たり前だが息の音も心臓の音もしなかった。ただの空洞という感覚であった。その時、命が風、音と繋がっているんだと初めて実感した。

 さて、和紙の技術の中には日本独特のものがあるという。紙漉きの技術などは、恐らく一万年以上続いた縄文の森の文化から来ているかもしれない。また、少し脱線するがすだれ」などは、縄文時代からあってもおかしくないと思う(竪穴式住居、高床式住居の戸や窓に使われてるのは何か)。縄文早期からの籠は有名であるが。

 そして、吉野は国栖の民との関係が天武天皇・持統天皇の時代からあったのは有名だが、ここも紙の産地。妄想は広がる。

 感情の流れは、U先生によると二つあるとのことだ。時間の流れに従って現出する本流のようなもの。そして、突然ふっと湧きおこる不思議なもの。今回のふわっと浮く美しい紙から得た感情はなんだったのだろうか。

感情の激流に掉さす 1/10

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ 人気ブログランキングへ <・クリック応援いつも感謝しています!

 ------------------------------------------------------------

縄文中期の関東・中部地方を中心にした愛と魂の物語です。

「縄文小説 森と海と月 ~五千年前の祖先の愛と魂~」購入方法

1.紙の本の入手については・・・

  四ツ谷サンパウロ書房さんへ 定価(1,500円+税)送料別。

  電話:03-3357-8642(書籍・視聴覚)

    住所:〒160-0004 東京都新宿区四谷1-2  

2.電子書籍版は定価(1,000円)でアマゾンさんで、

  Kindle unlimitedなどの特典で無料でも読めます。

  サンプルもあります。

縄文小説 森と海と月: 五千年前の祖先の愛と魂

森 裕行


  なお、カスタマーレビューを書いていただけると励みになります!

 尚、私の電子書籍は現在この縄文小説だけです。同姓同名の方の

 著作がありますのげご注意ください。私の著作の確認はこちら

 ------------------------------------------------------------

+++スマートフォン等のブログ表示で心理学関係の広告が掲載されることがありますが、私が推薦しているわけではありません。ご注意ください。

 



美味しいもので生き返る!(私にとっての吉野 10/10)

2018-01-26 | 第二章「五感と体感」

 若いころ大阪で独身生活をしていたころ、先輩から、「時々、豪華に自分の好きなものをたらふく食べることは、とても大事!」と教えてもらった。それから、何処で何を食べるかということを、時々考えるようになった。不思議なことに味覚というか、食を大事にすることで、精神的に落ち込んだ時も救われ、明日への元気が湧いてきたものだ。

 「生き甲斐の心理学」では成育史を宝のように大事にする。そんなこともあるので、自分の幼いころからの美味の原型をあれこれ思い出していると、いろいろ気づく。幼いころは味覚だけでなく、スキンシップもあり、それだけ満足感も印象的な気がする。小学生のころ、中学生のころ、高校生のころ、大学生のころ、そして就職したころ、青年、成年時代、中高年時代、。。。いろいろ思い出して気が付いたのだが、「あの時は、うまかったな」という記憶がある時代は、充実していることが多い。反対に、あのころ何を食べていたっけと考え込む時代は、精神的にも何か問題があるような時だったようだ。美味しいものをあの時食べていれば人生変わったかも・・・

 吉野に30回以上行幸をされた持統天皇。私は、秘かに大変失礼かもしれないが、吉野でしか食べられない美味しい食事があったのではと想像している。それは何だったのだろうか。考えるだけで楽しくなる。

 私は、縄文時代にも興味があるので、五千年前の祖先が食べた絶品料理も妄想する。縄文クッキーとか考古学講座で経験上食べてみたいと思うものもあるが、美味しくなければ嫌だ。食材も今と比較にならないほど豊富であった縄文時代。どのような絶品があったのだろうか。日本食は世界で注目されているが、そのルーツは一万年以上つづく縄文文化にあると秘かに思っている。そして、縄文時代の料理を妄想するためにはアイヌ料理や沖縄料理も参考になるかもしれないと最近思い始めている。さらに、身近な正月のお節料理、特に栗きんとんや黒豆などは縄文料理を妄想するのに最高かもしれない。

 冒頭の写真は浅草でどじょうを食べた時。次の写真は高倉町カフェのパンケーキ。

 

私にとっての吉野 10/10

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ 人気ブログランキングへ <・クリック応援いつも感謝しています!

 ------------------------------------------------------------

縄文中期の関東・中部地方を中心にした愛と魂の物語です。

「縄文小説 森と海と月 ~五千年前の祖先の愛と魂~」購入方法

1.紙の本の入手については・・・

  四ツ谷サンパウロ書房さんへ 定価(1,500円+税)送料別。

  電話:03-3357-8642(書籍・視聴覚)

    住所:〒160-0004 東京都新宿区四谷1-2  

2.電子書籍版は定価(1,000円)でアマゾンさんで、

  Kindle unlimitedなどの特典で無料でも読めます。

  サンプルもあります。

縄文小説 森と海と月: 五千年前の祖先の愛と魂

森 裕行


  なお、カスタマーレビューを書いていただけると励みになります!

 尚、私の電子書籍は現在この縄文小説だけです。同姓同名の方の

 著作がありますのげご注意ください。私の著作の確認はこちら

 ------------------------------------------------------------

+++スマートフォン等のブログ表示で心理学関係の広告が掲載されることがありますが、私が推薦しているわけではありません。ご注意ください。