イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

新しいドアを開く時の孤独。親密性に向かって (和解と平和 8/10)

2019-08-30 | 第五章「和解と平和」

 この写真は黒曜石の産地で有名な長和町で石器を使っての土掘り体験をした時のものだ。普通の農耕経験も少ない私だが、いきなり縄文時代の石器を刃先にした鍬の体験ができるとは。孫も喜んでいたがそれ以上に私も感動したものである。縄文時代に興味を持ったのは調べてみると2013年の秋からだから約6年だ。当初は家の近くの埋蔵文化財センターに見学に行ったり講座に出たりしたが、自分にとって縄文時代との関わりが今のようになるとは想像もできなかった。

 ただ、新しいドアを開ける時とは何かきっかけがあるものである。2011年の東日本大震災や還暦を迎えたことなども遠因だったかもしれない。そして、新しいドアを開く。開く時は一人で始めるのだから基本的に孤独である。師も居ないし見通す知恵もない。ただ、良く分からないが魅力が無いでもない世界でもがくうちに、やがて見通しが少し良くなってくる。すると、そこには自分が想像もつかない世界が微笑みだす。親密な世界との関係が築かれ出す。

 こうした孤独と親密性の不思議な関係。これはエリクソンによると22歳から34歳ころの課題のようだ。愛という言葉もあるが。私の場合だと、学校を卒業して社会人になり、少し仕事の世界が見通せ、また結婚してその世界が少し分かったところへんである。学校では最近シラバスとかで、これを学ぶとこうした効果がある・・といったサービス製品のような考え方が一般化されつつあるが、本来新しいドアを開くということは、効果などはお楽しみといったことで、基本は新しい世界との関わり(親密性づくり)を自律的に行うところが重要なのだと思う。もちろん前提として昨日のアイデンティティや忠誠心の問題があるが。

 桃栗三年、柿八年、ゆずは九年でなりさがる、梨のバカめが十八年・・・という言葉があるが、謙虚に学んでいくことは大事なようだ。ところで、縄文時代は何年かかるのだろう。

和解と平和 8/10

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自己混乱感を激減させる忠誠心とアイデンティティ・・・(和解と平和 7/10)

2019-08-28 | 第五章「和解と平和」

 今の私たちもいろいろ大変だが、16000年以降の縄文時代ことを調べ想いを馳せると、記録されなかった大変なことが沢山あったのではないかと思うようになる。恐ろしい集中豪雨のようなこと。気候の寒冷化。火山の爆発や地震。あるいはインフルエンザなどの感染症もあったかもしれない。今と違ってより無防備な時代に祖先はどう耐えたのだろうか。

 平穏な生活が一変して、大混乱の現実に直面する。自己混乱感、錯乱。縄文時代は戦争は無かったかもしれないが、自然災害などは大変だったろう。日本列島は複雑な地勢の中でできた火山列島。それは得がたい石材や水源、豊かな山と海の幸をもたらすが、一方恐ろしい自然災害をもたらすことがある。

 そして、例えば気候が激変する縄文中期末を通り過ぎると、縄文後期になるわけだが文化が大きく変わる。例えばお墓は何時の世にもあるが、墓域に配石遺構をつくることが後期に激増する。祈りが生活の中に占める比重が増加するようである。しかも、個人個人というより集団でしかできない規模で。集団への忠誠、神仏への忠誠・・・そんなことが見えてくる。

 さて、エリクソンの理論では青春時代(13-22歳)の課題として、忠誠心、アイデンティティを挙げている。自己混乱感を回復するためには忠誠心やアイデンティティは考えなければならないことなのだ。私のことで恐縮だが、中学生のころは学校、家族、友達といった集団を大事にし(忠誠心)、若気のいたりを乗り越えて成長する。しかし、高校生くらいになると家族も何かうっとうしくなり、青年は荒野を目指すといった言葉があるが、自己のアイデンティティ探究が本格化する。学業選択、職業選択、宗教・思想の選択、友人の選択。しかし、時代は大きく変わり信じられないことが次々起こる。選んだ集団が期待外れだったり、人も頼りにならなかったりする。そんな中で、変わらない何かを信じる傾向が強まっていく。人や集団よりは神仏のが信用できそうだ。

 どんなときでも信用できる何かを探す。

 最後に、ふとお金のことを考えた。お金、富は日々の生活ということで無くてはならないものだと思う。でも人生の目的とするものなのだろうか?16000年の縄文時代以降の日本の歴史の中でお金が出てきたのはせいぜい1300年くらいだ(笑)。

和解と平和 7/10

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得意分野を探し大事にすると世界が変わる (和解と平和 6/10)

2019-08-23 | 旅・雑記帳

 心が自由であれば和解がしやすく平和も訪れるが、私も含め何かにこだわったり、負い目があって自由さを失いがちなのが人間の常である。エリクソンによると8歳から12歳のころに劣等感が技能や勤勉性とともに課題になる年令だという。自分を振り返っても、父や祖父のように勉強ができたわけでもなく、体も小さく何となく劣等感に満ち不安な日々を過ごしたようにも感じる。

 しかし、そんな中で友達と気楽な時を過ごし、自分の得意分野のようなところをおだてられてつくっていく。今思い出すと、学業のように評価が簡単な分野よりも、おたくの世界といったらよいか、何とも評価しづらい部分が重要だったかもしれない。私の場合は地学や物語、心理などへの興味など。そして、それを大事にすることで生涯を通してのライフワークに繋がるのだと思う。独自の得意分野というか好きな分野というか。それは、自分の中で自尊心の種を生み出し、勤勉にそれを育てていくことで技能取得につながり、こころのバランスをとり自由に羽ばたける世界が生まれていく。

 今、私は縄文時代のことをしょっちゅう考えているが、縄文時代の少年少女も同じように、父のつくる石器つくりを習ったり、原で両親と一緒にクリや麻、漆、ヒョウタン、エゴマ、大豆の世話をしたり、カラムシから繊維をつくり、糸をよって着物をつくったり、火のおこしかたを学んだり、木器や土器をつくったりする。さらに、季節に応じて狩猟や漁労、家づくり、交易の仕方などいろいろ学んだと思う。糸や切れるナイフすら得がたい不便な縄文時代は、見方を変えると人を育てることに向いている社会で、和解と平和の実現が可能な社会作りにも貢献していたかもしれない。逆に言うと、便利な時代は本当の勤勉性や技能づくりをダメにするところがあるのではないだろうか。

 何時の世の中も、子供は弱い存在である。周りから馬鹿にされたりし、劣等感の塊のような少年少女もいたかもしれない。そして、その中で土器作りが得意で火炎型土器を発明したような人、部族を癒やすす天才的なシャーマン、記憶力が抜群で長い部族の歴史を語る叙情詩をそらんじる人なども生まれたかもしれない。

和解と平和 6/10

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積極性と罪悪感の不思議な関係・・・(和解と平和 5/10)

2019-08-20 | 第五章「和解と平和」

 写真は先日訪れた国立歴史民俗博物館の新しい古代の展示の一つ。私の家から歩いて行ける多摩ニュータウン448遺跡の模型である。今は一部が公園であり、一部が地元のNPOが管理しているところだ。約5,000年前にできて、数十年で廃絶された大栗川沿いの舌状地にある環状集落だ。何故廃絶されたのかが妄想のたねとなり、2017年に上梓した縄文小説では権力争いの一つの舞台となった。

 縄文時代は戦争もなく10,000年以上経過した平和な文化とよく言われるが、確かに人を殺める戦争のための武器はなかったものの、殺人を示唆する遺骨がいくつか見つかっている。縄文時代でも今の世と同じような事件はあったのだ。

 さて、殺人はとにかく、悪いことをしたなと良心がうずくような罪悪感。私だけでなく皆様も時々感じるのではないだろうか。私は、このお盆は事情があって自宅で一人一週間以上暮らした。先日の自律性ではないが、自分で好きな食事を作ることに意欲を感じ、ご覧のように自分で料理をつくったりした。実はこれはIPHONEのSIRIにレシピを訊いてつくったもので。家族からはSIRIは凄い(私ではなく)ということになってしまった。それは良いが、SIRIで調子にのっているうちに、妻の大切にしているコップを落とし割ってしまった。悪いことをしたなと後悔。

  

 罪悪感の原型はエリクソンによると5歳から7歳ごろに出来ると言われている。私の場合も、この時期には通学途上での友達の交通事故死があったり、アラスカ転勤での環境変化などで、子供なりに両親に同一化しつつ、積極性を発揮しだした良い面と解決しにくい罪悪感の問題もあったようだ。

 罪悪感は、置かれている社会の倫理道徳と直結しがちだが、別の見方も必要だと思う。それは自発性とか積極性といった、人の個性や成長に深く関わる部分だ。100%の悪者にしてしまうのではなく、ポジティブな面も認めることが大事だ。単純に倫理道徳に舵を切ると大切な自発性や積極性に影を落としてしまう。

 今年の夏は、第二次世界大戦での独ソ戦、米国の終戦間際の東京大空襲を新しい小説の関係でいろいろ調べ考えた。縄文時代には兵器はなかったが、今の時代は高度に進んだ兵器があり、一旦牙をむくと凄惨な皆殺しの世界に変貌する。目的のためには手段を選ばない。それは攻撃する側のこころの平穏に繋がるかもしれないが、どこかへんである。東京大空襲でのB29のパイロットのドキュメンタリーが以前テレビ放映されたが、それをYoutubeで見て、私たちの楽しい日常の中にもあるへんの存在に気づかされた。本当の平和とは何かが気になってしまった。

 罪悪感を感じたときに、どこまで自分の正しい方向を見つけられるか。妻の大事なコップを割ったときにどうするか。縄文時代の人だったら祈りを捧げたと思う。

和解と平和 5/10

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どこかで諦めている人生から変わっていく (和解と平和 4/10)

2019-08-18 | 第三章「無意識の世界」

 猛暑の中で、寒い冬のことを思い出すと少しはよいかなと、昔の写真を載せました。1958年のアラスカ・シトカでの写真です。7歳ころの私は、環境の変化の中でも子供なりに溌剌としていたように思います。

 反対に、自分の人生の中でへんに諦めているような時期は、高校から浪人、大学1年生のころだったように思います。世相もかなり影響していたと思います。自律性がなく疑惑感が多くて萎縮する人生。

 ところで、今の世相を見てみると、無意識の世界でどこかで自分を諦め(なんとなく何かに従属することも意味します)、そして他者への疑惑が先行しているような風潮を感じます。人のことを言えないのですが、これは人生をつまらなくし、和解と平和どころでない状態を導きます。自律性のないところには、疑惑と恥辱がはびこり、意思力を鈍磨させ、分裂と混乱が増すばかりです。

 さて、こんなときどのような処方箋があるのでしょうか。青春時代の私は、大学2年生の時に変貌を遂げました。当時は生き甲斐の心理学やエリクソンなど知らなかったのですが、関心のあるサークル活動をはじめ、夏は一人旅と田舎生活を楽しみました。そんな中で自律心を育てたのでしょう。無意識の中の諦めを意識化し、克服したように思います。このようなことは、社会人になってからもありました。人のことがやたらと気になる一方、自分が何をするかを深く考えられない。陰謀論に関心をもった時期でもありました(笑)。

 これを、自分が何をするか・・・を意識の中心にしていくと、他人への疑惑など減っていくものです。ストレスの構造が変わるようです。そもそも、他人が何を感じ・考えているかなど、自分のように分かるわけありません。生き甲斐の心理学を学んでも同じです。生き甲斐の心理学を学ぶと自分のことがより分かるようになり、自分が何をすべきかなどが分かるようになってくるのが最大の恩恵です。他者のことも少しは分かるようになりますが、それは余り意味がありません。自分のことがわかり自分が変わりはじめると、不思議なことに他者もそれに伴い変わっていくものです。和解と平和もその延長にあるようです。

和解と平和 4/10

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