中学校のころの苦手科目は国語であった。特に中学校二年の時にはお習字の時間があり、国語嫌いに拍車をかけた。この為、学期末の通信簿には来年は国語も頑張ってくださいという、先生からの特別の注意もあった。
文字を読むことは決して嫌いではなかったが、この文章の意味することはどれかといった選択問題では、微妙なニュアンスを読み取ることは苦手で、どれも正解のように思えてしまった。数学のように正解と間違いが不明確な点がますます国語嫌いに拍車をかけた。
しかし、中学3年の時に、都立高校の入試科目が9科目から3科目に変更されることになった。そして、国語の重要性は高まり、国語嫌いの私も、真剣に勉強せざるを得なくなった。
その後40年たち、国語力の乏しさを、今改めて感じている。50過ぎていまさら、と思う気持ちもあるが、言葉の重要性を年を重ねるごとに思い知らされるため、初心忘るべからずでもう一度国語力に挑戦したい。