イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

うちのワンコの情動・感情の意味!(森羅万象 2/10)

2012-03-29 | 第十章「今ここでの恩寵」

 感情や情動は、 臨床心理学の方面でも深く研究されているが、他の分野はどうだろうか、哲学や宗教からのアプローチも昔からあるが、やはり医療や脳科学からのアプローチが近年凄いようだ。

 私も、9年前にコンピュータ業界をやめてから、福祉・介護の仕事を資格をとり、何年か実務をした経験(初心者の経験だが)があるが、脳の器質性の障害や自律神経、免疫、内分泌の異常による障害を学んだり体験したりした。その中で、情動や感情とつながりのある脳について、新鮮な気持ちで学んだものだ。心の勉強も大切だが、心だけでなく身体の勉強も忘れてはならないと実感した次第である。

 さて、人間のこころを勉強していくと、生育史という個人の歴史との関連が大切なことに気付く。さらに、日本の文化や伝統、時代性もこころの問題と密接である。なぜ、日本で毎年30、000人以上の自死があるのか(逆に、他殺等は世界的に見れば極めて少ない)。やはり、文化とその歴史性を考えなければならない。

 一方心と密接な関係をもつ身体の歴史も、近年のDNAの研究成果から、生命とは何かといった超長期スパンの時間軸から考えることも可能になってきているようだ。私は、家で12年犬を飼っているが、最近はさらに動物園によく行き、そこでの動物の情動・行動・思考?を観察してみると、思わぬ発見をする。

 うちのワンコも、もう12歳なのだが、時々粗相をして怒られそうになると、なんと当惑の情動を示す!人間そっくりである。ただ、振り返ってみると、1-2歳のころに比べれば随分学習し粗相も激減している。犬もそれなりに学習し、より良い関係を人間と築いてきているのだ(逆に言えば、犬が人間の生活環境にスマートに適応している。)。犬は人類が家畜化に成功した最初の動物である、1万5000年の歴史を持っているので、友好的な関係がどこかDNAに刻まれているのかもしれない。

 ちょうど、今、脳科学者のダマシオの「感じる脳」を読んでいるが、その中に「情動がいかに美しくかつ驚くほど知的であるか、そして情動がいかに力強くわれわれのために問題を解決してくれるか・・・」(83ページ ダイアモンド社)という一節があった。本当だなと思う。

 日々の森羅万象の中で、私たちは五感(犬より臭覚や聴覚は弱いだろうが)を通し(他の生命体と同じように)何かを感じ情動を起こし、さらに感情が湧いたり、それを思索したりして生活をしている。森羅万象を生き抜くためには、どうも情動や感情の豊富な知識が大切なようだと思う。

 ひょっとしたら、犬語やチンパンジー語も理解できるようになるかな?

 森羅万象 2/10

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きのうは不思議な日だった、そして、それを楽しく解釈!(森羅万象 1/10)

2012-03-28 | 第十章「今ここでの恩寵」

 昨日は不思議な日であった。なんと偶然に「生き甲斐の心理学」を以前に八王子で一緒に勉強した仲間にであったのだ。それも二人も。早く「生き甲斐の心理学」の勉強会のテコ入れを・・・そんな隠れたメッセージ(不安感とトキメキ)を感じてしまう。

 若いころの私であったら確率論的に考え、今日は珍しい日だったくらいに解釈したかもしれないが、最近は妙に出来事自体に感動する。

 アインシュタインが「神はサイコロをふらない。」と言ったのは有名であるが、大統一論は彼の生涯ではなしえなかった。しかし、死後、半世紀を経過する中で大統一理論はかなり完成し、後は実証されれば・・・というところらしい。小学生のころに、父から聴いた重力、電磁気等の統一理論は現実的になってきている。アインシュタインは残念ながら夢を果たせなかったが、ただ、その志向性は充分正しかったといえる。

 自分の身の回りに起こる森羅万象と解釈。やはり、自分の志向性と結びついているようだ。この1年、どのように「生き甲斐の心理学」を深め普及していくか行動しながら考えているのだが何か見えないのが実情だ。

 見えないのは心理学的に考えれば自己概念が無意識的に邪魔しているということになる。こういう時は理屈優先で突き進んでみるのが良いかもしれない。昔Chasmの勉強をしたことがあるが、マーケティング的に真面目に考えてみようかな・・・

 森羅万象 1/10

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感情を恐れず味わってみよう!(愛の訓練 10/10)

2012-03-27 | 第九章「愛」

 昨日、近くの薬師池公園で梅を愛でた。3月も終わりごろなのに、まだ冬のように寒い日が続き心配になるほどだが、梅は春の訪れを告げているようであった(ホッとしますね)。

 さて、正常と異常を判断するための指標の最後は<感情と個人的意味づけ>である。プロセス・スケールの7つの指標のうち、もっとも大事ともいわれている。

 私も大学時代から実験心理学などを学び、決して心理学に興味がないわけではなかったが、U先生から「生き甲斐の心理学」を学び始め、そして臨床心理学の勉強をするまでは感情について理解がなかった。もちろん生まれてから、それこそ泣いたり悲しんだり・・・そういう感情経験を積んではいる。しかし、感情がなぜ湧いてくるのかとか、Aという感情はBという感情の対極にあるのではないか・・・など考えたことはなかった。ましてや、例えば、この怒りの感情は自分にとって<役に立つか>など<感情を感じ、そしてその意義を思考する>など全くなかった。

 しかし、感情を学ぶようになり、今沸き起こる感情の意味を考える中で、自分の生育史からくる病的な部分を発見改善したり、自分の大事な進路を決めるために活用したり、日々の生活を無理なく暮らせるようになると思うようになった。信じられないかもしれないが、一次情報としての感情を大活用することができるのだ。

 たまたま、今日のU先生のブログで、<錯乱感を鎮めるのは何かを信じることである>。そういった素晴らしい知恵についてコメントがあった。私も最近経験したことがあるが、まさにこの知恵は、それを裏づけるようだった。

 プロセススケールは、心が健康か不健康かを観る指標であるが、感情でいろいろわかるのである。なお、本人は怒っていることを意識していなくても、周りの人が気が付いたりすること。そういう感情の意識化の問題もあるので、それを踏まえてお読みください。

底辺:本物の感情が意識に<表出されていない><認められない>過程

中辺:今湧いている自分の感情をガラス越しでみるようなものでなく、他人のものでなく自分のもの、自分の感情だという感覚が次第に意識の上に増大してくる過程

高辺:どんな感情が湧いていてもその感情を恐れることなくその感情の流れの中に生きているし、その感情を十分に体験、味わう余裕がある

底辺は不健康な状態、高辺は健康な状態である。

 これで、<愛の訓練>としてプロセススケールの7つの尺度を説明させていただいた。読んでいただき感謝です。今後役立てるためには日々の生活の中で思い出し、実際に自分で確かめてみると良い。なお、<愛の訓練>は本来、他人の愛の原型を理解することであるが、プロセススケールにまで広げてしまった。プロセススケールで高辺にあれば、愛の原型も理解しやすいという考え(こじつけ?)である。ご理解をいただければ幸いである。

愛の訓練 10/10

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新しい体験を生きる・・・体験過程を大切に! (愛の訓練 9/10)

2012-03-26 | 第九章「愛」

 年度末が近づき、新しい年度を迎える。人によっては、新しく入学したり、就職したり、あるいは配置転換になったりする。私も、今年はいつもの年より変動が大きい。5年ぶりの変化かもしれない。

 新しい世界に入ると(今の私のように、入る直前もあるかもしれない)、初めは、夢心地?だったり、過去記憶を辿って考えたり・・・まあ、実感がない状態なのだと思う。この実感のない状態を、体験過程から離れているという。傍目から見ると大変な状態なのに、本人は何か、そうした体験をしていないかのような振る舞いをしたりする。時には他人事のように変に冷静であったり。

 その対極は一瞬一瞬を実感をもってエネルギッシュに生きるようなものなのだろうか。体験の過程。これは、なかなか判りにくいと思う。私の場合は、ある時、瞬間的にこの二つの世界、実感のない世界からある世界に瞬時に移動した経験が一回ある。特別な意識なのだろうが、何かカメラが自動フォーカスをするような感覚で心がシフトしたのだ。心が過去や将来をさまよって迷走していたのが、今ここの世界に瞬時に移動し統合する感覚である。この体験(抽象的で恐縮だが)を思い出すと、体験過程が何となく理解できる。体験過程に限らないが、自分の経験を吟味すると心理学の理解が深まるようである。

 <体験過程>のプロセススケールをいつものように書き出してみよう。底辺が悪い状態。高辺が良い状態である。

底辺:体験過程から離れている、意識されない

中編:遠隔刊が減少する、意識が増大する

高辺:体験する過程の中に生きる。重要な照合体として用いられる

 どうしたら、高辺に向かいやすいだろうか?つらつら考えると、言葉が浮かんできた・・・「書を捨てて旅にでよう。」、「五感、体感、今ここの意識化」。この一年のことを振り返っても、太極拳を始めたこと、ウィーンでフロイトの像や寝椅子に触れたことは大きい。凡夫の私はそれで、何かすごいことを編み出してるわけではないが、体験とは何かが見えてくる。リンゴが落ちて万有引力を発見したニュートン。お風呂で気が付いたアルキメデスみたいに、天才の体験過程も思索の参考になる。

 愛の訓練 9/10

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