イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

「生き甲斐の心理学」という不安を大切にする!(ストレス曲線 1/10)

2012-04-30 | 第一章「意識と知覚」

 ビジネスの世界では、不安や問題は大切にされる。不安や問題はホウレンソウで報告され、連絡され、相談される。かつて有名だった品質管理では、不安を解決するために、何故・何故・何故・・・と深堀し真の問題を探し解決してゆく。もちろん、不安を解消するための手法は数限りなくある。私の所属する等価変換創造学会もその一つである。

 不安は何もビジネスだけではない。日常の私たちの生活のなかでも、不安はやはり気になり、ある意味で大切にされる。しかし、ビジネスの世界より不安の対象は果てしない。といって、押しつぶされるように不安が押し寄せるというより、整理すると耐えられる量と質でやってくるように見える。逆にみれば、個人ができることは、限りがあるので、当然不安もその枠に収まるのだろう。そして、日々の不安に粛々と取り組んでいけば、何か幸せで健全な方向性も見えてくるようにも思う。

 さて、最近気になる不安(もう10年以上と長期になるかもしれないが・・)にU先生の「生き甲斐の心理学」がある。この普及に携わっているのだが、なかなか難しいからだ。昨日テレビを何気なくみていたら、不燃木材を製造販売されている会社の紹介があった。素晴らしいアイデアで起業してからも、同じような会社が乱立して商売として立ち行かない。しかし、ある時に社会的にその品質が認められ、ブレークスルーする。そんな話である。「生き甲斐の心理学」もそうなって欲しい。

 「生き甲斐の心理学」は、私にとって素晴らしい智恵であり、それに対する不安も(恐らく、期待するほど世の中に広まらないもどかしさだろうか)は、何か個性ある生き物のように実感されてしまう。

 悔いのない人生を歩むために、誰でも知っていただきたい(私の経験だが、日本では不思議なほど教えてもらえない。)知恵である。また、自らの心の健康や、身近で大切な人の心の健康にも役立つと思うのだが。さらに、比較宗教学が盛んな欧米の伝統も知識の体系の中にビルドインされているので、さまざまな伝統宗教との相性も良い。

 現代社会に極めて深い傷を与えた大津波や福島原発のことを「福島原発事故独立検証委員会 調査・報告書」を読んで勉強しているが、信じられないような安全神話や原子力ムラの実態に気付く。戦後の50年とか60年で築き上げられた安全神話。これは、まさに信じて見えなくなるものの世界である。今年になって被災地にも傾聴セミナー等で出かけたが、何かお役に立てる分野があるように思う。それが、私の不安感で、しばらくお友達でいたい。

 ストレス曲線 1/10

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ人気ブログランキングへ <・クリック応援いつも感謝しています! 

 


「鉄の女」の悩みを考える!(思考・感情・行動 10/10)

2012-04-29 | 第十章「今ここでの恩寵」

 先日観た、サッチャーの映画。また、「生き甲斐の心理学」で研究している持統天皇の生育史。どちらも歴史に残る大政治家だと思うが悩みで共通点があるようだ。

 どちらも、素晴らしい政治力で世に貢献するのだが、どうも罪悪感で悩んでいるのではないだろうか。フォークランド紛争での自国の戦死者。あるいは、持統天皇も謀略の時代を生き抜く中で大津皇子を謀殺していく。持統天皇の罪悪感は歴史書にあるわけでなく、よくわからないが政権をとってからの頻繁な吉野行幸など、何かひょっとしたらと感じる(素人の直観(笑))。

 さて、罪悪感はエリクソンの人格形成論によると、5-7歳の時期、目的志向性の時期に自発性とともに育まれるようだ。

 また、罪悪感は、人間存在の最奥にある問題、生命が生きるには他の生命を糧としなければならない。そんな矛盾する存在形式に根差しているように思える。それゆえ、その解決は現世的には無理なことが多く、宗教や哲学の世界に委ねるのが一般的なようだ。人類の歴史とともに、宗教が存在するのも、そのような理由があるからだろう。そして、宗教・哲学の世界から健全な目的志向性が生まれてくるとも。

 今日で、ブログ「イキイキと生きる!」は丁度1800回目となる。始めたころは、続けることができるかとても心配であったが、読者の方々の応援もいただき気が付いたら、こんな数字になっていた。皆様に深く感謝するとともに、これからも「生き甲斐の心理学」をさらにご理解いただけるように努力していきたい。

 思考・感情・行動 10/10

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ人気ブログランキングへ <・クリック応援いつも感謝しています! 

 


健全な劣等感で生き抜く!(思考・感情・行動 9/10)

2012-04-28 | 第十章「今ここでの恩寵」

 エリクソンの人格形成論では8歳から12歳にかけて、技能(Competence)の時代で、ポジティブな感情として勤勉性、ネガティブな感情として劣等感が形成されるとしている。生育史論議は大切なのであるが、それを別にしてもエリクソンが指摘した、技能-勤勉性-劣等感の3つのキーワードを頭に入れとくと非常に役立つとU先生(「生き甲斐の心理学」の著者)から学んだ。

 劣等感というと、何か出口がないようなイメージがあるが、この3つの関係を知っていると、技能をコツコツ身に着けるという世界に気付く。

 世の中では、何か才能に恵まれているとかいないとか・・・そういう眼で見るむきもあるが、人は才能の有無に関係なく、ある特定の環境に放り込まれるのが常である。そして、その中で生き抜くために環境に適応していく。確かに個性があり、それ故、特定の状況では生き抜くには無理なケースもあるとは思うが、たいていの場合はうまく生き抜くチャンスが与えられると思う。

 環境に初めて入ったときは、そこでの初心者で、その環境では劣等からスタートする。劣等感を感じるのは当たり前である。その時、暗い感情をバネにして、生き抜くために技能をコツコツ習得しはじめるが重要。他人は深層心理学的には自分から見ると驚きの対象であるので、自分に様々な脅威を与える反応がある。しかし、その中にあっても技能をコツコツ習得する。それがカギのようだ。

 さて、とは言っても苦手なものもある。苦手なことをやらざるを得ない。そんなケースだ。私の場合、7歳のころの友達の交通事故死による、車の運転嫌いがあった。50歳台になり、サラリーマンをやめて介護・福祉業界で働いた時、福祉車両の運転や運行管理を任されることになり、タクシーの運転もできる二種免許を取得したことがある。心理療法的には何となく、行動療法に似ているが、この時の経験は貴重だった。

 私以上に、車が嫌いになるような生育史をもっている方が、立派に合格し職業としての運転をされていた。

 思考・感情・行動 9/10

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ 人気ブログランキングへ <・クリック応援いつも感謝しています! 

 

 


豊かな会合に最低必要な極意!(思考・感情・行動 8/10)

2012-04-27 | 第十章「今ここでの恩寵」

 ビジネスでもプライベートでも気ごころが通じ合う会合は豊かな結実があるようだ。

 私も昔は仕事でよくプレゼンテーションをしたり打ち合わせをしたが、この気ごころが通じているかどうかの判断は大切で、間違っていると(気ごころが通じていないのにあると錯覚したりする)すべてが無意味と化した。

 心理学でも、この気ごころを通じさせることは大切で(たとえばカウンセリングや心理療法など)、さまざまな研究や訓練方法が開発されてきた。もちろん、背後にあるきちっとした人間観が最重要であるが、訓練で身に着けるべきポイントもある。その一つが傾聴訓練の次のポイント(「生き甲斐の心理学」27P)である。

1.無防備 :かまえや、かざりがなく、リラックスしていること

2.共感性 :温かみと共感性があること

3.受容性 :相手のあるがままを受け容れ質問にも嫌味がないこと

4.間 :ゆったりと間をおいて応答すること

5.理解力 :相手の要点を的確に把握していること

6.熱意 :相手に興味、関心をもち、かつこれを相手にも態度で示すこと

 対決するのではなく、一緒に床の間の掛け軸を愛でるような連帯感が生まれた時、気ごころが通じラポールが形成される。そして、この連帯感の中から豊かな結実がうまれるのだろう。でも、私にとっては簡単なようで難しいポイントで、生涯訓練をするしかない。

 思考・感情・行動 8/10

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ 人気ブログランキングへ <・クリック応援いつも感謝しています! 


元気がでる話題・・・中高年の楽しい会合のために!(思考・感情・行動 7/10)

2012-04-26 | 第十章「今ここでの恩寵」

 以前U先生から、U先生の仲間の楽しい会合では、「病気の話」、「子供や孫の話」は避けることになっているとお聴きしたことがある。

 私も昨年は還暦を迎え、クラス会等に沢山参加したが、どうも還暦のころになると、誰も(特に男性かな?)「病気の話」、「子供や孫の話」が自然に増加する傾向があるようだ(当然私も)。

 しかし、そういう話は、話している本人は自己の不安を言語化しているので、それなりに良いとも思うが、聴いている方は、Aさんの話、Bさんの話・・・と、何となく不安を煽られるようで、だんだん意気消沈してくる。そして、閉会となっても思考・感情・行動が負のスパイラルに入り元気がでなくなったり。

 逆に、年をとってくると、「病気の話」、「子供や孫の話」以外の話題が少なくなってしまうかもしれない。青年のころのように、「何のために生きているか?」とか「生き甲斐は何か?」とか「政治は?」・・・そういうテーマは沢山あるはずなのに、大人気ないのか自分も含めあまり触れなかったりする。

 宗教、政治、こうした話題もかつてのサラリーマンの世界では余り語られず、逆に語ると白眼視されるところがあった。その名残か話題を避けたりする。でも、こうした話題も、「他人を批判しない」というルールをつくったりすれば、結構楽しく話せ、思考・感情・行動も前向きになってくる。

  因みに写真の動物園のカワウソ。本当に見ているだけで元気になるほどよく動く(餌を食べる時など)!

 思考・感情・行動 7/10

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ 人気ブログランキングへ <・クリック応援いつも感謝しています!