1月25日(土) 薄曇り 生暖かな風 屋根の雪が水音をたてて流れる
深夜の暗闇 屋根瓦をガラガラと滑り落ちる氷の塊
地面に跳ねて板壁を叩く音に驚かされた
キィッ ピピィッ と笛の音のように短くしかも響く鹿の声が近い
庭の秋グミ 鈴なりだったが 僅かしか残ってない
山繭も お手製の金網ほど頑丈な籠に守れているが 寒さは大丈夫か
鹿たちは緑餌がない冬 トゲトゲのタラノキの樹皮を穿いて餓えを凌ぐ
あたたかさに導かれるように裏山へ登った
天井の梢では鳥たちが騒ぎ立て 俺への警戒か 小さな小枝が落とされた
笹藪から拾い上げると 落葉松の冬花
大きく開いている花弁の奥に 鳥が見逃したのか 小さな粒の実
春先に雌雄の緑花を見たい願っているが 冬花を先に見せてくれた鳥たちに感謝