事例紹介コラムです。
先日、岡山の6スポーツチームで街頭募金が実施されましたが、その少し前のタイミングで岡山シーガルズから、チャリティーTシャツの販売が発表されていました。街頭募金の後にそのページを観てみると、何と単独ではなく、主要女子4チームによる合同事業でした。単なるチャリティー活動ではなく、その奥の様子を想像し、内容を読むうちに、いろいろと考えてしまいました。まずは内容です。シーガルズとシャルムの公式HPをそれぞれ抜粋して紹介。
【岡山シーガルズ】
岡山県内で活動する女子スポーツチームである天満屋女子陸上競技部・岡山湯郷Belle・FC吉備国際大学Charmeそして岡山シーガルズが「Okayama Women’s Sports Team」(通称:OWST)として共同でチャリティーTシャツを販売し、売上金の一部を熊本地震に対する募金とさせていただく取り組みを実施。販売は5月1日以降、6月末日をめどとして随時各チームそれぞれの方法にて販売(状況によって販売期間の延長あり)。
・内 容 : OWST統一のチャリティTシャツを製作・販売、売上金の一部を募金に活用。
・期 間 : 平成28年5月1日~6月末日(状況により延長する場合もあり)
・方 法 : 各チーム独自の方法にて販売。(詳細は各チームから改めて発表)
・価 格 : 1着 2,500円(消費税含む)
・問合せ先:Okayama Women’s Sports Team(OWST):事務局(岡山シーガルズ内)
岡山シーガルズ公式HP該当記事:http://okayama.v-seagulls.co.jp/topic/?p=3513
【吉備国際大シャルム】
・内 容 : OWST統一のチャリティTシャツを製作・販売、売上金の一部を募金に活用。
・期 間 : 平成28年5月1日~6月末日(状況により延長する場合もあり)
・方 法 : シャルムホーム戦でのグッズ売り場及びポルカ天満屋シャルムショップにて販売(ネットでの販売は無し)
※TEL・FAX・メールにて事前受付も実施。
・価 格 : 一着2,500円(税込) ※売上金の収益部分が募金。
カラー:白(4団体共通)・黄(シャルム)の2種類。サイズ:S・M・L・LLの4種類(枚数およびサイズに限りあり)
・問合せ先:一社)高梁スポーツクラブ
吉備国際大シャルム公式HP該当記事:http://www.charmefc.jp/09news/news_20160428.html
他の2チームからも発表されたら、随時この記事に追加掲載していきます。まずはクラブ横断型の事業の実現という事で喜ばしいです。元々ベルとシーガルズは選手がお互い行き来して応援し合ったりして交流がありました。こうして、一つの組織という形になった事はいい事だと思います。
ただ、どうして「女子のみ」だったのか、先日の街頭募金活動を行った6チームではなかったのかという点が気になります。「Okayama Women’s Sports Team」(通称:OWST)という正式な組織ができてしまいました。まぁ、あとで発展的に改編できるかもしれませんが、しばらくはこの組織が続くと思います。事務局はシーガルズに。という事はシーガルズが主導で進めてきたプロジェクトという事です。例えばなぜファジの名前はここに無かったのかという事です。ファジが辞退したのか、女子のみありきを最初から通そうとしたのか。結構気になります。
まさか、こういう連携活動の主導権争いをしている訳でもないでしょうし、まさか、ファジは街頭募金という一過性の活動には参加するが、チャリティーグッズの製作販売という継続事業は参加しないという方針が働いた訳でもないでしょうし。その辺りを知りたいところです。まぁそのうち聞こえてくるでしょう。
そういえば、ファジというクラブはよちよち歩きの頃から、そばでずっと見てきましたが、今までクラブ主催で、チャリティーグッズというものを取り扱った事が無かったと思います。今回は時間的余裕が足りなかったという理由なのかもしれませんが、OWSTではちゃんとできてますね。5年前にJクラブのチャリティーグッズ事情の記事を書いています。読者の方の参考にして下さい。今回のような災害が2度と発生しない事を祈念しておりますが、万が一発生した場合は、ぜひチャリティーグッズを取り扱って欲しいですね。
試合時間等の限られた時間で少しでも売上・利益を上げなければならない中で、外部に売上・利益を提供するチャリティーグッズは、サッカー興業としてはやりにくいのかもしれませんが、こういう活動が「心で人を動かす」部分ではないかと個人的に考えます。また、OWSTの組織にぜひ参加して欲しいですね。
東日本大震災時チャリティーグッズ関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110529