J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

選手等による復興支援活動

2016-04-27 00:01:33 | 災害復興支援(東日本・コロナ等)

 事例紹介コラムです。
 Jクラブの復興支援活動は日々進化しています。大きくは、5年前の東日本大震災、数年前の広島土砂災害とありました。今回の災害では各Jクラブの積極性を強く感じます。部分部分で、「広島の時はどうだっけ」とよく思います。いい事だと思います。ただ、こういう部分で付加価値の高いクラブは第二段階の活動に入っています。すなわち、スタジアム外での義援金を1回きりで終わるのではなく、2回目3回目というのが出て行っています。ふと、東日本大震災の時の神戸さんの活動を思い出しました。あの時は、練習後やTM後に汗をぬぐう間もなく、三宮の街頭で全選手が手分けをして募金活動を実施し、確か1週間くらいはされていたと思います。
 まあ、今回は今回なのですが、今回の特徴は義援金募金だけではなく、支援物資の移送処理にクラブとして携わっておられるのです。実施されたのは4クラブ。福岡さんと北九州さん、そして関東の千葉さんと東北の山形さんです。九州の2クラブは地理的に近いという条件がありますが、山形さんは素晴らしい。ついこの前、地元岡山が試合でやられていますが、試合とは別のところでこういう付加価値の高い活動をされていたとは。順番に抜粋して紹介させていただきます。
   
【J1福岡】
 4月24(日)のホームG大阪戦で、熊本地震被災者へ送付する支援物資募集活動を実施。福岡のサポーター有志が中心となり、熊本に運ぶ被災者支援物資を収集。トラック約2台分が集まり、熊本サポーターと連絡を取り合って現地の情報を聞き、物資が行き届いていないエリアを中心に配送。G大阪サポーターも、アウェーにもかかわらず多くの物資を持って来場。
・日 時 : 2016年4月24日(日) 9:00~15:30
・場 所 : レベルファイブスタジアム モニュメント広場特設テント
・内 容 : 熊本地震被災者への支援物資募集活動
・募集品目: いずれも未使用品、未開封品に限定。
 ペットボトルの水(賞味期限内)、食品(賞味期限内)、カップ麺、カップスープ、レトルト食品、魚ソーセージ、レトルト米、バランス栄養食品、チューブ飲料、ドライフルーツ、おむつ、粉ミルク、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、ウエットティッシュ、からだ拭きシート、生理用品、歯ブラシ、紙コップ、紙皿、割り箸、料理用ラップ、カイロ、マスク
・要 望 : 出来る限りで箱詰めの状態での持参、多くの種類を詰めている場合は、その品目を箱に記入、梱包用の段ボールだけの持参でもOK。
        車両での搬入は、スタジアム正面の車寄せで物資を移動。駐車不可。
・届け先 : ロアッソ熊本およびロアッソ熊本サポーターの協力のもと、支援物資が行き届いていないエリアを中心に配送予定。
・輸 送 : アビスパ福岡サポーター有志の協力にて熊本へ運送。
・その他 : 試合当日持参できない場合は、福岡市(http://www.city.fukuoka.lg.jp/bousai/kumamotozisin.html)でも申し込み可。
J1福岡公式HP該当ページ:http://www.avispa.co.jp/news/post-3419
デイリースポーツ該当記事:http://www.daily.co.jp/newsflash/soccer/2016/04/24/0009021281.shtml

【J2北九州】
 4月23日(土)のホーム清水戦で、 熊本地震での避難者を支援するために救援物資受入れブースを設置し、平成28年熊本地震義援金募金と救援物資の受入れを実施。受け入れた救援物資は、北九州市(保健福祉局)を通じて熊本へ運送。
・日 時 : 4月23日(土) 13:00〜18:30
・会 場 : 本城陸上競技場 駐車場前
・受け入れるもの: 今回は、物資充足状態のため、ウェットティッシュ、インスタントみそ汁のみ(未開封、未使用、賞味期限内のものに限定)
・その他 : 救援物資の持ち込み者は、一時的に関係者駐車場に入場可。
・報 告
 : インスタントみそ汁 1,838個、ウエットティッシュ438個(北九州市保健福祉局を通じて被災地へ配送)
J2北九州公式HP該当ページ:https://www.giravanz.jp/information/2016/0424335/
J2北九州公式HP該当ページ:https://www.giravanz.jp/information/2016/0424459/
   
【J2山形】
 4月24日(日)にモンテディオ山形選手会、㈱モンテディオ山形、(公社)山形県スポーツ振興21世紀協会の呼びかけにより、山形県総合運動公園 特設駐車場内で行われた「平成28年熊本地震」に対する支援物資収集活動について、多くのモンテディオ山形サポーター(約250名)の協力を受け、4トントラック1台分の支援物資を提供。また、山形県企業局よりおいしい山形の水500mlペットボトル24本入り100ケースも提供され、共に24日に発送。また、トップ選手(梅鉢選手、韓選手、イジェスン選手、摂津選手)が提供物資の受け取りを協力実施。
 支援物資はJ2熊本の巻選手が中心となって進めている「YOUR ACTION KUMAMOTO」の呼びかけに応じ、同プロジェクト指定が指定する熊本市内の支援物資集積場所に発送。到着後、被災地のニーズに合わせ支援物資が分配される予定。輸送はモンテディオ山形正会員の晃永運輸㈱の協力により実施。
J2山形公式HP該当ページ:http://www.montedioyamagata.jp/news/y-2016/n-00005485/
   
【J2千葉(J2熊本)】
 4月20日(水)・21日(木)の14時~18時に、平成28年熊本地震の被災者支援として、ユナイテッドパークオフィシャルショップ「12JEF」前で支援物資を募集・受取。熊本県出身である藤嶋選手の呼びかけで実施し、選手達自らが表に立ち、直接支援物資を受け取り、提供者に挨拶。受け取った支援物資はクラブハウスの一室に運び、物資ごとに分別。レディースの山根選手も参加。J2熊本の巻選手が向こうの窓口。22日(金)に集められた支援物資を、ジェイアール東日本物流の協力のもとに発送。13トンのトラック1台分の物資は福岡経由で熊本まで配送。
 23日(土)21時過ぎに陸路で物資が到着。巻選手はさっそく熊本の選手と一緒に、24日早朝からの各避難所への配送に備え、10台ほどのトラックに分別積載。「届いた物資の量もすごいが、とても丁寧に仕分けてあったのに驚いた。段ボールに何が入っているのか、すごく分かりやすく明記してあり、気持ちが伝わってくるようで…。とてもありがたい」と巻選手のコメント。
 必要な物資を、必要とする避難所に届けるには、中身を確認して仕分けする必要があり、多くのスタッフが、1日の大半をこの作業に費やすが、千葉からの物資は、ほとんどそのまま配送車両に積載。
 J2千葉は巻選手にとっての古巣というだけではなく、5月15日のJ2リーグの復帰戦の相手だが、それまでは支援活動の大事な仲間。千葉の選手たちが集め、仕分けた物資を、熊本の選手が迅速に避難所に届ける。クラブの枠を超えた連係プレーで、サッカー界が被災地復興の一助になると締めくくっています。
J2千葉公式HP該当ページ:http://jefunited.co.jp/news/2016/04/report/14613159006867.html
日刊スポーツ該当記事:http://www.nikkansports.com/soccer/news/1636531.html

 近々、熊本さんの練習が再開されると聞いています。選手達は避難所を回る活動を開始し、巻選手は避難所に支援物資を届けるボランティアを続けておられます。巻選手はボランティアと一緒におにぎりを握ったり、支援者や避難者と同じ目線で活動をされているようです。
 先日の記事で、「サッカー選手はサッカーでしか元気を届けられないのではないか」という考え方について、ちょっと触れております。何が正解で何が違うのか当ブログもわかりません。熊本さんの選手達は避難所の子ども達とサッカーをすると同時に、支援物資運搬のボランティアを続ける巻選手に協力して作業をしておられるそうです。何がどうこうではなく、自分が考えて、やるべき事、できる事をやるのが一番だと思います。岡山にいて、偉そうな事を口にして心苦しいですが、このブログの読者の方々にリスペクトしてもらうのも大事な復興支援活動だと考えております。
 5年前の2011年、某黄色いチームが優勝していますが、実は2位をキープして優勝を争っていたのが仙台さん。今シーズンはぜひ熊本さんに6位以上に来てもらって、争って欲しいですね。地元としては「岡山と」と書き加えたいところです。リーグ復帰が待ち遠しいです。

コメント
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