事例紹介コラムです。
引き続き、平成28年熊本地震における動きを追っていきます。地震の影響により、この週末のJリーグの試合が続々と中止になっています。まずはその情報を抜粋して紹介。
【九州地区における公式戦の中止】
〔J1〕
福岡対名古屋戦:http://www.avispa.co.jp/news/post-3364
・日 時: 4月16日(土)13:00キックオフ
・会 場: レベルファイブスタジアム
・代替日: 決定次第告知
鳥栖対神戸戦:http://www.sagan-tosu.net/news/info.html?seq=1155
・日 時: 4月16日(土)19:00キックオフ
・会 場: ベストアメニティスタジアム
・代替日: 決定次第告知
〔J2〕
京都対熊本戦:http://www.sanga-fc.jp/news/detail/32866
・日 時: 4月17日(日)16:00キックオフ
・会 場: 京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場
・代替日: 決定次第告知
長崎対水戸戦:http://www.v-varen.com/news/35563.html
・日 時: 4月17日(日)13:00キックオフ
・会 場: 長崎県立総合運動公園陸上競技場
・代替日: 決定次第告知
〔J3〕
鹿児島対相模原戦:http://www.kufc.co.jp/information/6064/
・日 時: 4月17日(日)13:00キックオフ
・会 場: 鹿児島県立鴨池陸上競技場
・代替日: 決定次第告知
大分対福島戦:http://www.oita-trinita.co.jp/news/20160421441/
・日 時: 4月17日(日)14:00キックオフ
・会 場: 大分銀行ドーム
・代替日: 決定次第告知
という内容でした。地震が発生してから広域化も見られ、特に大分方面に拡大しています。九州一体の安全が確認できないための措置だと思います。また被災地クラブである熊本さんのアウェー戦も中止となりました。練習ができていないですからね。
あと、あれからJリーグの指導で全クラブが募金活動など復興支援活動を実施しています。スタジアムの中で募金活動を行うのは通常活動であり、当ブログで注目したのは、スタジアムから外に出て「街」で選手による復興支援活動を行っているところ。そういうところに付加価値の高さが表れていると思います。どれだけ地域に根差しているかが表れているのかなと。今日現在でわかったところを紹介します。短い時間で全クラブの公式HPを見れないので、今回もJ's GOALに出てくる情報をピックアップ。Jリーグクラブとして、J's GOALに上げてこそ、アウェーも含めてファン・サポーターへのPRができていると思います。
【平成28年熊本地震 スタジアム以外での選手による復興支援活動】
・J3鹿児島:熊本地震に関する募金活動
・日 時: 4月15日(金)
・会 場: 鹿児島中央駅 東口広場
・参加者: 植田選手、麻生選手、谷口選手、コーチ、クラブ職員
・J1福岡:平成28年熊本地震復興支援募金実施
・日 時: 4月16日(土)
・会 場: 新天町商店街
・参加者: 川森社長、井原監督、コーチ3名、クラブスタッフ
・日 時: 4月26日(火)
・会 場: 未定
・参加者: トップチーム選手、クラブスタッフ
・J3盛岡:熊本地震義援金募金活動
・日 時: 4月16日(土)
・会 場: 北上総合体育館(bjリーグ:岩手対信州戦)
・参加者: 畑本選手、守田選手
・J1鳥栖:義援金募金活動
・日 時: 4月16日(土)
・会 場: 鳥栖プレミアム・アウトレット
・参加者: トップチーム監督、コーチ、スタッフ、全選手
福岡さんは昨日のスポーツニュースで井原監督が映っていましたね。あれっ、選手は行かないんだと思ったら、きっちり火曜日に選手も行く予定になっています。街に出る活動は地元九州のクラブが多いと思いますが、盛岡さんのbjの試合に行くのも素晴らしいです。
鹿児島さん、素晴らしいですね。PRチラシ配布の時に一緒にされるそうですが、その時に募金活動もやろうという発想が素晴らしいです。よく。駅や市役所にチラシ配布をしに行くという事例を見かけますが、その時に募金箱を手に持っていこうという発想が生まれるかどうかだと思います。以前の記事でも取り上げましたが、当ブログではJ3では鹿児島さんの地域に根を張ろうという姿勢に注目しています。たぶん、将来素晴らしい公共財になると思っています。今後、他のクラブでもこういう事例があったら、この記事に追加していきたいと思います。
あと、日刊スポーツにJ2熊本の巻選手の素晴らしいエピソードが掲載されていました。抜粋して紹介。
16日午前2時。熊本県宇城市の山道で、J2熊本の巻選手は「グラウンドにクルマを入れちゃってください!」と懸命に誘導。直前に熊本地震本震が発生し、津波注意報が発令。巻は家族と共に、乗用車で高台に避難したが、ふもとから渋滞が発生。誰も交通整理をする者は無く、自分がやるしかないとして乗用車を飛び降り、夜道に移動。山頂手前に運動場があり、乗用車を乗り入れられる場所ではないが、今は緊急事態。とっさの判断で渋滞の列を流し込み、一気に避難民を山頂へと誘導。
津波注意報が解除されても、建物内には戻れず、16日夕方の時点で、巻選手は丸2日を乗用車の中で過ごしていたとか。15日にはチームの全体練習もあったが、その最中も強い地震に遭遇。16日にはピッチは自衛隊や警察の救援活動の拠点となり、全体練習は中止。
それでも、巻は「ふるさとですから。今もお世話になっている」として熊本に滞在。。学生時代の友人と連絡を取り合い、家族ごとに足りない物資を確認。うまく交換するよう取り持ったり、県外の友人に手配を依頼するなど、周囲の避難生活の手助けを実行。巻選手は天災に苦しむ地元熊本のために走り、体を張る覚悟を固めたと締めくくっています。
日刊スポーツ該当記事:http://www.nikkansports.com/soccer/news/1633032.html
東日本大震災の時の、J1鹿島の小笠原選手の行動を思い出しました。Jクラブが地域の宝である公共財となるべきと書いていましたが、巻選手はまさにそういう存在になった訳ですね。これからも巻選手を応援したいと思います。岡山県民として、今までこういう災害に出くわした経験は無いですが、岡山県民は「関係ない事」と思わず、「同じ自分たちの事」という認識を持って欲しいと思います。当ブログでも引き続きリスペクトしていきたいと思います。
広島の災害の時に、OSS委員会で災害ボランティア参加できるよう準備行動を行いました。残念ながら条件が合わなかったため、ギリギリ実現に至らなかったです。今回もそういう思いがありますが、距離的な事もあって難しい模様。岡山県民の方で駆けつけられる方がおられたら、安全に気を付けて頑張ってください。