森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

『ビブリア古書堂の事件手帖』

2018-12-18 21:01:20 | 映画

控えめでしっとりした感じ、それでいて芯はしっかりしていそうな黒木華は、今、「どれだけ売れているんだ !?」と言いたくなるほど、出演率が高い人ですね。

今シーズンのドラマ「獣になれない私たち」にも、また大河ドラマの「西郷どん」にもずっと出ていたわけですが、映画にしたって凄いです。

今年、私が見た邦画では見たばかりの新しい順から遡った四作品のうち三作品に全部主演、またはそれに準じた役で出ているのです。何気に黒木華の映画を見に行ってるって言う感じにもなってきてしまいました。因みにそれは→「日日是好日」を見てきました。

それと、この「ビブリア古書堂の事件手帖」、それから次に感想を書こうと思っている「来る」です。

その中でどれが一番良かったかと言う感想は、どれも良いのでないのですが、この「ビブリア古書堂の事件手帖」の栞子さんは黒木華の雰囲気に凄くあっていて、独特の世界観を醸し出していました。原作は読んだ事はないのですが、たぶんこんな感じなのではないかと思いました。

この映画は殆どの映画館では終了していて、函館や山形、また栃木の映画館のいくつかで上映中です。

私は11月4日に夫と一緒に見てきました。

すっかり内容も忘れてしまいましたが、2013年の剛力彩芽が演じたドラマ版も実は好きだったのです。と言うか、私はそれまで剛力彩芽の某飲料のCMが嫌いで、このドラマで印象を変えた経緯がありました。あのドラマはヒロインのイメージに対して原作ファンからそうとうのブーイングがあったのでしょう?

私は原作を知らないから、単純に楽しめたのかも知れませんね。そしてそのドラマを夫婦で好きだったので、迷うこともなく映画版も二人で行ったと言うわけなのです。

 

この映画を見ていると

それから (新潮文庫)
夏目 漱石
新潮社

 

・・・・・

晩年 (角川文庫)
太宰 治
角川グループパブリッシング

 

このような本が読みたくなってきます。

また鎌倉などを、ウロウロと歩きたくなってくること請け合いです。

映画の感想ですが、しっとりとした感じが良かったし、過去の時間も美しく描かれていて好きな雰囲気でした。

この画像の下から、少々のネタバレ感想です。

 

 

二人の孫は、本好きのおじいちゃんのお蔭で本好きになり、ひとりの孫は大切な本に触ったからとおばあちゃんに往復ビンタをされて、それがトラウマになり活字恐怖症になっていました。

だけど一人はそのおじいちゃんの本を、おじいちゃんと共に火事で失うと、手段を択ばず、失った本たちを取り戻そうと躍起になりました。

ああ、あの時の男の人の最後は火事でって思うと悲しくなりました。

時は一番美しい一瞬でとどまってくれる事はないのですー。

 

 

しかしこの映画の中には、警察ってきっと存在しないのね。

 

それからやっぱり、私にはあんな高額の本、海の藻屑にするわけにはいかないなって思いましたよ。その解決の方法がむなしく感じました。

犯人はすぐに分かってしまいますし、(登場人物の数からいっても^^)、むしろなぜ他の登場人物は気が付かないのかって不思議に思いました。

「美しくしっとりと」に拘ったからかもしれませんが、明快な構成とは言えなかったかもしれません。

 

そうであってもこの雰囲気はやっぱり好きでした。

 

 

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
越島 はぐ
アスキーメディアワークス

 

 


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#けもなれ #大恋愛 #今日俺

2018-12-18 16:24:45 | テレビ・ラジオ

『僕らは奇跡でできている』の記事の中で

>今季、やっぱりたくさんのドラマを流し見していました。その中でしっかりと楽しみに見ていたのは4つ。

残りの3つは

「獣になれない私たち」と「大恋愛~僕を忘れる君と~」と、それから「今日から俺は」でした。

みーんな終わっちゃって、寂しい1週間です。

私は新垣結衣も戸田恵梨香も両方とも好きな人。

二人が主演をやるならば、ちゃんと平等に見なくちゃと言う変な感情に支配されて、ひとりで見始めました。

ドラマは意外と夫と二人で見ています。

だけど夫殿は、この水曜日枠と金曜日枠のドラマはあまり好きではないのです。

だいたい一人で見始めて、回が進むにつれていつの間にか一緒に見てると言う事が多いのですが、どうも「獣になれない私たち」は、つかみどころがなかったようで、とうとう私一人で最後まで。私も時にはリアルは止めて見逃し配信でネットで見ていました。なんか「相棒」の後で見る気分になれなくて。

まあそれもとうとう夫がこのドラマを見るチャンスを奪ってしまったのかも知れません。

恒星さんと昌ちゃんは、凄く遠いところから始まって、どうやって近づいていくのか気になる所ではありました。

上手く話が運んだなと思いましたし、毎回面白かったです。呉羽(菊地凛子)と言う強烈な個性を放つ女性にも魅かれました。ちょっとイラッとさせる朱里(黒木華)も、回を重ねるごとに魅力が増しました。

だけどこれ、豪華な出演陣と視聴率は比例しなかったようですね。ちょっと分かるような気がします。

面白かったのですが、別に見なくてもイイかと思えてしまうドラマで、次回がとっても気になったと言う回が無かったのです(私的には)

だけどなんだかビールが飲みたくなるドラマではありました。

 

夫は病気物は好きではありません。私はいろいろと考えさせられる部分もあって、否定すると言う事はありませんし、意外と良く見る方かもしれません。

だけど「大恋愛」は単なる病気物ではありませんでしたね。

何気に見ていた夫も最後は「今日も面白かったな。」と言い、そして次週を楽しみにするようになっていました。

だんだんと焦点が合わなくなっていく眼差しの戸田恵梨香の演技も素晴らしいなと思っていました。

そして本当に、いろいろと考えさせられました。

同じアルツハイマーの松尾公平(小池徹平)に付きまとわれ、無理心中をさせられそうになった尚が言う言葉は胸に残りました。

「どうせ全部忘れてしまうのだから、あなたを許します。」

私たちだって、いつかみんな忘れてしまうし、そして忘れられなくてもいつか死の闇がやって来て、暗黒の海に沈められてしまうのです。そう思えば、いろいろな苦痛から逃れられるような気がします。

このドラマの最終回も号泣。

もうシンジの名前も分からなくなっていた尚に、シンジは本を読み続けます。それは二人の愛の物語。ちょっとシビアな事を言ってしまうと、一気読みじゃない限り、尚には続きが分からないのではないかと思うのですが、細かい事を言うのは無しにしましょう。

そして一瞬の奇跡が起きるのです。

「一生懸命に生きるから・・・・・・・」と本の続きの言葉(その時の尚の言葉)を言う尚。

海辺を歩いていく二人。

彼女がいなくなっても人生は続く。だけどしっかりと生きた彼女はみんなの胸の中に。

 

そして「僕らは奇跡でできている」の次に私が楽しみにしていたのは、実は「今日から俺は」だったのですよ~。しかしこれは、

「ねえねえ、今回のドラマでお勧めはある ?」と聞かれて、私ぐらいの年代になると、単純には「これ、面白いよ~。」とは言い辛いものがあります。なんたってボカスカドラマですから。ボカスカドラマって何ですかと言う所ですが、言うなればボカスカと殴り合うシーンがたくさんあるツッパリドラマ。

ゲストは豪華。しかもかなり勿体ない使い方です。

戦うと本当は強い三橋(賀来賢人)。だけどどんな卑怯な手を使っても勝つ事に拘る男。曲がった事が大嫌いな真っすぐな男の伊藤(伊藤健太郎)といいコンビ。

いつも今回はどんな卑怯な手を使って、かなり悪いやつらをやっつけるのかな~と楽しみにしていました。単純に面白かったし、みんなの変顔も見どころでしたね。

賀来賢人さんは、奥さんの榮倉奈々さん(僕らは奇跡で・・・)と共に、今シーズンお仕事に恵まれましたね。このドラマのヒットで、お仕事的にもステップアップ出来たのではないかとか、余計な事も考えてしまいました。

他にもいろいろとチラ見はしていました。

でもまあ、チラ見止まり。人気の「リーガルⅤ」も最後までちゃんと見たことが無い感じ。ちゃんと見ていたら面白かったと思います。

 

後、海外ドラマで「クリミナルマインド13」をwowowで見ています。22話分の今は16。

 

あーあ、今日の夜、見るドラマが無いなあ…などとテレビに支配されている私です(^_^;)

次のシーズンも楽しいドラマがたくさんありますように♪

 

 

 


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「西郷どん」最終回/敬天愛人

2018-12-18 02:29:35 | ドラマ (大河)

16日に最終回を迎えた「西郷どん」、私はそのラストに泣きました(/_;)。

西郷さんは西南戦争で死に、大久保さんは暗殺されるーそれは歴史の変えることの出来ない事実。その逃れられない運命の時まで二人の時計は進んでしまいます。

いや、最終回なのだから進まなければ終わらないのです。

 

だけど、我が家ったら、いつもテレビ前で違う戦いが勃発しているのです。

どうも我が夫殿は、分かりやすい正義が好きみたいで、屈折した孤高の魂など感じたくもないようです。

大久保が「吉之助さあーーーーー」と号泣するシーンで、

「お前が殺したくせに・・・・」って、言うんだもん。

「おんな城主直虎」の政次の時も、最初はボロカスに言っていて、でもあれは途中で「このドラマの中ではこれもあり。」に変わってくれたので良かったのですが、なんたって「西郷どん」は大久保と袂を分かつのが最後の方だったので、大久保に対しての不愉快さが、そのまま残っていたのですね。

確かに私も大久保の描き方が、なんか遣りすぎではないかと思えるくらい酷かったように思っていました。

だけど西郷と別れた時、ひとり残された部屋で涙した大久保の姿が本当の彼だったのだと、信じる事が出来ました。大久保は熱く自分の気持ちを語る人ではないので、分かり辛かったのですよね。

だけど信じて当たり前ですよ。だってどれだけ助け合う二人の今までの時間があったと思うのって、私は夫に言いたかったけれど、最終回で、もうめんどくさいなと思ったものですから、思わず

「ちょっと黙ってていただけないかしら。」とついつい言ってしまいましたよ。

ーあら、少々険悪になっちゃうかしらと思いましたが、何とかセーフ。

 

城山での戦いを見て、私は

「なんだか『ラストサムライ』みたいだな。」と思いました。

また西南戦争を経て、やっと本当の維新が完成したと、昔誰かが言っていたんじゃなかったかと、そんな事を思い出してしまいました。

更に恐ろしい事に、結局この西南戦争は、政府の不満分子の多くを排除する好都合な戦ではなかったかと感じてしまったのでした。

西郷の最後の使命は、一つの時代を終わらせて、新しい時代を導く事にあったのでしょうか。

だけど亡くなった後も、多くの人々に星になったと手を合わせられる西郷さんー。

 

そして大久保の暗殺のシーンが近づいてきた時、

「私、こっちのシーンの方がよっぽど泣ける。」と夫殿に言いました。

「だってさ、西郷は自分の道を全うしたと思うんだ。でもこっちは道半ばだよ。それに誰にも理解されないんだよ。孤独なんだよ。」と。

「天誅 !」と切りかかった男たちは言いました。

やっぱり酷いなぁと胸が痛くなりました。何が「天誅」なんだよと思いました。

士族から言わせれば、言いたいことは山ほどあるとは思います。だけど悲しい、やっぱり。

最後に涙する一蔵。

ああ、そこに吉之介さぁが迎えに来ないかしら。顔をあげると彼が立っていないかしら。NHKは幽霊が得意じゃないのと、私は思わず思ってしまいました。

そしたらですね、やっぱり西郷吉之介の声がしたのですよね。

「大久保正助を忘れてきた。」

そして・・・・・・・・

(ノД`)・゜・。 泣きますよ~、もう。

若き日の二人で江戸に向かって走って行った、あのシーンが流されたのでした。

 

ここのシーン、凄く良くまとまっている記事を見つけましたので引用させていただきました。

「“西郷が大久保を迎えに来る”シーンは、若き2人の熱き友情と絆を描いた名場面の一つ。再び江戸に向かったはずの西郷が、来た道を駆け戻ってくると、薩摩を出ることを決めた大久保に「忘れもんした。おはんじゃ、大久保正助を忘れてきた」と告げ、大久保も「行っどお!」と応える……という展開。」→こちらより引用

ほらっ、思い出してしまうでしょう。

 

それにしても、人は何も持っていなくて、そしてただひたすらに未来に向かって走って行く姿って、本当にはつらつとしていて美しいなってそう思いました !

「西郷どん」、面白かったです。

西郷隆盛は幕末の時代劇には必ず出てくる人ではありましたが、今までは私はあまり彼には興味が無かったのです。(上野の山の銅像がいけないのかも。)だけど妻が三人とか、子供はその後どうしたのかとか、けっこう興味が沸いて、いろいろと調べたりなどもしました。

何よりもそんな所が、私には意味があったと思います。

 

 

 

 

 


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