森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

『来る』を見ました。

2018-12-19 00:06:32 | 映画

原作が「ぼぎわんが、来る」

この記事は、役者様たちのお名前の敬称は略させていただいてます。

ぼぎわんが、来る (角川ホラー文庫)
澤村伊智
KADOKAWA

ワタクシ、かつては一緒にホラー映画などを見に行くお友達がいました。

別に喧嘩したわけではありませんが、その方たちが病気で寝たきりになったり、また闘病が始まったり、リタイアした連れ合いの顔色を見ながらの生活が始まったりで、「リング」を5人で見に行ったなんて、もうはるか昔の出来事になってしまいました。

別に測った事などありませんが、たぶん知らないうちに距離が生じてしまったのだと思います。

それで私、今までやった事のない「ホラー映画のおひとり様」にチャレンジしてみました。

だってキャストが、妻夫木がいるのに岡田がいるんですよ。

えっ、主役はどっちってなるじゃないですか。黒木華が出るのに、松たか子ですよ。

でも本当のヒロインは小松菜奈なんですよ~。

もう一緒に行ってくれるお友達がいなくても、頑張って一人でも行きたくなるじゃないですか。

で、行きました。

意外と平気でした。

怖いけれど、面白さが勝っていたからと言うのもありましたし、監督が「告白」の中島哲也だったからかもしれません。これが「リング」を撮った清水崇だったらきっと映像的に無理で心が病んでしまうかもしれません。

 

だけどこれは映像的には平気でも、ホラー映画と思えないくらい、後々もその映画のシーンのあれやこれやを思い出したり考えてしまうと言う、普通の印象深い映画を見た後のような事が起きました。後からじわーっっと来るのです。

やっぱりホラー映画のこれはやばいです。

夜の仕事が終わって、ひとり夜の道を歩いて帰る時考える・・・・・

真夜中に寝て、なかなか寝付かれない時に思い出してしまう・・・・・・

 

ううッ、怖っ !!

田原秀樹(妻夫木)のあのシーンとか。

 

怖くなったら、あのシーンを思い出そうっと。

動転した岡田准一を松たか子が殴り倒すところ。

あっ、イヤ、野崎を比嘉琴子がボカッと殴り倒すところ。

思わず笑っちゃったから。

 

この映画、青木崇高も出ていて、私は幸せ。

ーだけど青木さんは、何でもやるよな。(心の声)

 

この映画は人間の闇の部分がたくさん出てきます。だけど人間って、時には本当に愚かだし、その愚かさに気が付けない事もたくさんあるし、時には恐ろしいほど善人面した悪党になることもあるじゃないですか。背徳な行動に走ることだってあるかもしれないじゃないですか。

その人間の闇が、あの得体のしれないものを引き付けるわけじゃないかしれないのですが、そうであったとしても、私は大変な目にあってしまった人たちが、本当に可愛そうだと思ってしまいました。

 

ともあれ比嘉琴子はかっこ良かったです。

ネタバレなしで(上記では少々してしまいましたが)書こうと思っているので、どのようにと書けないところが厳しいですが、予告編でもやっている、何でもありの除霊の準備シーンなども面白かったです。

また見れば分かるし、見なければ分からない事ならネタバレとは言えないかと思い書いてしまうのですが、新幹線の中でのその手の方々のオジサンたちの会話、

「私は新横浜で降りる。」「私は品川で。」というシーンもカッコ良かったです。

最近刺激が無いなと思われている方にお勧めできます。

あの「リング」のような映像の恐怖、陰湿でねっとり系のホラーをお望みの方には物足りなさを感じるかもしれません。

 

だけどこの映画、怖さが後からジワジワと「来る」!

 

あとさ、私は帰って来てからのこんな事があったから、怖さが増幅したのよね。

12月17日 (ツイッターのつぶやきから)
「来る」見てきました。ホラーでも、これは一人で見る事が出来る映画です。面白かった。だけど家に帰って、ネットでいろいろ補完しているところに電話がかかって来て、シャバシャバする音の向こうから「何々ちゃん? 」と聞く声が。違うので「違います!!」と言ったけれど、切った後に怖かったぞ。

「何々ちゃん」の部分がよく聞き取れなかったけれど、まさか「ちさちゃん」と言ってなかっただろうな。怖い怖い怖い。もうこれからは心の中でも夫の悪口も言うまい。 

※ 間違い電話には気を付けてね。

 

 


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